【イベント開催報告】ウガンダバーチャル旅 ~平和を紡ぐ「グル」と希望を耕す「カラモジャ」、アフリカの異なる2つの現場から~

こんにちは!広報室インターンの栗本です。
10月2日にオンラインで【ウガンダバーチャル旅 ~平和を紡ぐ「グル」と希望を耕す「カラモジャ」、アフリカの異なる2つの現場から~】を開催しました。
イベントの参加申込は130名を超え、当日も約100名の方にご参加いただき、大盛況のイベントとなりました。イベント開始前から、チャットやリアクションボタンを使いながら参加者の皆さんに盛り上げていただき、わくわくしながらのイベントスタートでした。
【グル編】元子ども兵の語る夢に胸が熱くなった

グルで出会った元子ども兵の話をする西村
最初は西村から、ウガンダのグルを訪れた際の話をしました。
元子ども兵の社会復帰支援を行っている「スマイルハウス」での具体的な取り組みはもちろん、給食として食べた食事の感想もシェアして、参加者からもおいしそう!というリアクションで盛り上がりました。

スマイルハウスで食べた給食の写真
西村が心を揺さぶられたのは、このツアーの醍醐味である「ドリームプランプレゼンテーション」* で元子ども兵のジャクソンさん(仮名)が語った夢の話。
それは、子どもが笑顔で生きてくれること。
ジャクソンさんは14歳で子ども兵として誘拐され、28年間も拘束されていました。拘束されている間、兄を戦闘で亡くし、ご自身も体が動かなくなってしまう大けがを負うなど辛い経験をされました。そんな過酷な状況でも必ず帰るんだ、という強い思いを持ち続け、無事に戻ってくることができた後、テラ・ルネッサンスで社会復帰支援を受けました。
「今は自分が生きることだけでなく、家族を養い、子どもが学校にも通えているんだ」と語ってくれた彼の姿に西村は感銘を受けました。
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ウガンダとの中継
イベント中、アフリカ事業コーディネーターのトシャと、ウガンダ・グルから、中継を繋ぎました。

中継で繋いだウガンダ・グルの市場の様子
現地で話されているアチョリ語で「Apwoyo(アフォヨ)!」が「こんにちは!」を意味すると教えてもらうと、参加者の方も次々にzoomのチャットボックスで挨拶を返して下さり、一気に和気あいあいとした雰囲気になりました。
トシャからは元子ども兵が洋裁や木工などの訓練を行うスマイルハウスや、市場からの様子を見せてもらいました。
途中インターネットの接続が悪く、きれいに画面が映らないなどのトラブルもありましたが、参加者の方にはリアルタイムならでは、ということであたたかく見守っていただきました。
ツアーに参加した方にも、市場での感想をいただき、リアルなウガンダの市場を参加者で共有できました。
【カラモジャ編】「寄り添い、想像すること」の大切さ

カラモジャの畑の画像や動画を見せながら説明する佐藤
佐藤からはカラモジャに訪れた際のお話をしました。畑の様子やカラモジャの家など、どんな様子だったかを画像や動画を使いながら、現地の生活や文化を細かく説明しました。さらに、テラ・ルネッサンスがカラモジャで行っている自立支援プロジェクトの支援対象者から聞いた話や、カラモジャ駐在員の川島との話の中で印象に残ったことなども共有しました。
佐藤が紹介した川島の言葉「違う国の人と関わる中で、分からなくても寄り添う、想像することは日本と違う国ではもちろん、日本でも必要な視点なのではないか」。インターンとして関わるテラ・ルネッサンスの仕事や、日常生活においても非常に重要なことを学ぶことができました。
【特集】画像で見る「カラモジャ・自立支援プロジェクト」
質疑応答と参加者からの声
ウガンダの気候などから、テラ・ルネッサンスの活動の具体的な話、スタッフ2人が帰国後に意識が変わったことなど、旅を感じられるワクワクする内容からインターンとしても勉強になるような深い内容のものまでぎゅっと詰め込まれた1時間でした。
質疑応答では、非常に多くの質問や感想をいただきました。
参加した皆さまからは以下のような嬉しいお言葉をいただきました。
- 「今まで行ったことのないウガンダが身近に感じることが出来ました。」
- 「皆さんの活動、現地の方の生き方をリアルタイムで垣間見て、胸がいっぱいです。もっと視野を広く持ち、私なりにできることを広げていきたいと思いました。」
- (ツアー参加者より)「映像や写真、スタッフさんや参加者の皆さんのお顔をひさしぶりに拝見し、ウガンダの情景が一気によみがえりました。」
イベントを終えて
普段は駐在員がイベントに登壇することが多いですが、今回は、「国内で働くスタッフが見たウガンダの紹介」という新しいテイストのイベントとなりました。
これまでの駐在員による活動報告とは少し異なり、海外に行ってみたい方やアフリカに興味がある方が気軽に参加できる「バーチャル旅」となりました。今まで以上にテラ・ルネッサンスや遠い国であるウガンダを身近に感じていただけたのではないでしょうか?
今後も皆さまに活動地のことをより知っていただけるよう工夫を凝らしながら、イベントを開催してまいりますので、ぜひ次回イベントも楽しみにしていただけると嬉しいです。
記事執筆
広報室インターン 栗本日和