【企業連携】「平和は、ビジネスの土台だから」創業300年の老舗企業・福田金属箔粉工業さまが、コンゴ支援を続ける理由
いつも想いを寄せていただき、ありがとうございます。
啓発事業部の佐藤 翔です。
先日、理事の小川とともに、京都市山科区に本社を置く福田金属箔粉工業株式会社様(以下、福田金属様)を訪問いたしました。
創業から約300年。金属粉・金属箔の製造販売を通じて、世界中の産業を支えてこられた福田金属様は、テラ・ルネッサンスのコンゴ民主共和国での活動を力強く支えてくださっているパートナー企業です。
今回は、日頃のご支援への感謝を込めて、感謝状の贈呈と活動報告を行いました。 その中で交わされた対話が、企業の皆様とNGOが連携する「これからの可能性」を感じさせる素晴らしいものでしたので、ここにご紹介させていただきます。
■ 感謝状の贈呈と、変わらぬ「あたたかさ」

(写真:経営企画部の丹後部長と当会小川)
福田金属様には、毎年継続的なご寄付(コンゴ指定寄付)をいただいております。 訪問すると、丹後部長をはじめ皆さまが本当に温かく迎えてくださいました。
活動のご報告をさせていただく度、「今年の現地の状況はどうですか?」と、社員の皆さまが我が事のように関心を寄せてくださる姿に、私たちもいつも胸が熱くなります。
■ なぜ、京都の製造業が「コンゴ」を支援するのか?
福田金属様が支援されているのは、アフリカ・コンゴ民主共和国での元子ども兵社会復帰支援や、紛争被害者の自立支援です。 背景にあるのは、ものづくり企業としての「責任ある鉱物調達」への深い誠実さです。
電子機器などに欠かせないレアメタル等の鉱物資源は、コンゴなどの紛争地域で産出されることが多く、時にそれが武装勢力の資金源になってしまうという課題があります。
福田金属様は、製品を作る過程で鉱物に関わる企業として、「サプライチェーンの透明化だけでなく、産出地の人々の暮らしそのものを良くしたい」という強い想いで、現地での地道な自立支援を支えてくださっています。

(写真:紛争鉱物問題にもつながる徴兵予防 231名の子どもたちに学校に通うために必要な制服や、文房具、鞄などを緊急的に供与しました)
■ 「本業を通じて、課題解決に貢献したい」という想い
今回の報告会で、小川から「コンゴの集落での給水設備の設置によって、現地の人々の命と安全が守られている」という報告をした際、担当者様から、ある「問い」をいただきました。
「我々の本業である『箔や粉』という商材や技術を通じて、現地の課題解決に貢献できることはないだろうか?」
現地のインフラ状況を考えると、すぐに形にするのは難しいことかもしれません。 それでも、福田金属の皆さまの言葉から強く感じたのは、「自社の事業活動そのものが、いつか巡り巡ってコンゴの人々の課題解決に寄与する。そんなビジネスをしたい」という真摯な想いでした。
資金援助にとどまらず、企業として本業での貢献を真摯に模索くださっているあたたかい想いに、私たちは深く感動しました。
「平和がなければ、ビジネスも、投資も生まれない」
「NGOが平和の土台を作り、いつかそこに日本企業が進出して雇用を生む。それが本当の自立だ」
そんな未来図を、福田金属様と共有できた時間は、私たちにとって大きな希望となりました。
福田金属箔粉工業の皆さま、未来志向の対話を本当にありがとうございました。
今後も皆さまと、さらに連携・協働を深めていけることを楽しみにしています。

(写真:コレラや腸チフス、下痢などの予防のため、安全な水を供給する給水設備を整備しました。1日に約400〜500世帯(2000〜3000人)が利用しています。)
■ 共に平和をつくるパートナーを募集しています
テラ・ルネッサンスでは、現場の声を届け、企業の皆様と共に「本業を通じた社会課題解決」の形を考える取り組みを行っています。
サプライチェーンの透明化や「責任ある鉱物調達」の第一歩として、現場の状況を知りたい企業様も、ぜひお気軽にご相談ください。
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