認定NPO法人テラ・ルネッサンスの活動内容

メニュー

活動内容 活動内容


1.なぜカンボジアなの?

 

1.狭い国土に大量の地雷

 

●埋設密度は世界一1960年代後半のベトナム戦争に巻き込まれて以来、約30年以上におよぶ戦争状態が続いたカンボジアで使われた地雷の数は、推定400万-600万個とも言われます。

 

●特に大虐殺を行ったポル・ポト政権が終わった1979年以降、ポル・ポト派、政府軍(ベトナム軍とヘン・サムリン政権の連合軍)、そしてシハヌーク派、ソン・サン派の4派による内戦では、それぞれの派が大量の地雷を使いました。狭い国土に大量の地雷が使われたため、埋設密度は世界一と言われています。 

 
 
 

2.地雷マップのない『地雷の博物館』


●使われた地雷の種類が多様で、カンボジアは『地雷の博物館』と言われています。アメリカ、旧ソ連、中国、ベトナム、タイ、チェコ、ハンガリーなど様々な国で製造された地雷が使われましたが、カンボジア製の地雷はほとんどありませんでした。

 

●しかもそれぞれの勢力のそれぞれの部隊が、あまりあるほど持っていた地雷を、好き勝手に埋めたため、地雷をどこに敷設したのかを記す地雷マップも作成されませんでした。そのことは、地雷撤去をさらに困難にしています。

 

 

 

3.ベトナム戦争中の米軍による不発弾も混在

 

●地雷撤去では、地雷だけでなく、戦争中に使われた不発弾などの戦争残存物も撤去しなければいけません。内戦中はもちろんのこと、ベトナム戦争中に米軍が空爆したのはベトナム領土だけでなく、ラオス、カンボジアにも大量の空爆をしました。

 

●米国議会が1973年8月にカンボジアへの空爆停止を決定するまで、第2次世界大戦中の日本への爆撃の3倍以上にあたる50万トンの爆弾が米軍によってカンボジア国内に落とされ、おびただしい数の死傷者を出しました。

 

●停止されるまでの最後の6ヶ月間に落とされた爆弾は、およそ54万トンの半分の量にもなるといいます。当時落とされた爆弾のうち10%は不発弾になるとされています。

 

 

 

4.使われたのは不発率30%以上のクラスター爆弾


●ベトナム戦争の時に米軍が大量に使用したのは、不発率が高く、広範囲に無差別に殺傷することから非人道的であるとされ、2010年8月に禁止条約が発効したクラスター爆弾です。当時使われたクラスター爆弾の不発率は30%以上といわれています。

 

●1960年代後半から70年代前半のベトナム戦争中、北ベトナムへの重要な供給路であったホーチミン・ルートはラオスからカンボジア東部のジャングルの中を通っていたため、カンボジア国内にも多くの爆撃が米軍によって行われました。

 

 

 

5.第2次世界大戦中の旧日本軍が使用した爆弾も残る

 

●さらに第2次世界大戦中にインドシナ進駐をした際に、旧日本軍が使用した爆弾の不発弾も見つかることがあるといいます。コンポン・チュナン州には今でも旧日本軍が建設した飛行場址が残っており、旧日本軍の使用した爆弾も見つかって、撤去されています。

 

 

 

… … … … … … … … … … … … …

 

 

 

■ 対人地雷(APM:Anti-Personnel Mine)


対人地雷はこれまで30種類もの地雷が発見されています。その大半が旧ソ連製と中国製のものですが、アメリカ製やベトナム製の地雷も使われました。旧ソ連製で最も多く使われた対人地雷はわずか600gです。上から4kg以上の重力が加わると安全装置がはずれ、瞬時に爆発します。

 

 

 

■ 対戦車地雷(ATM:Anti-Tank Mine)

対戦車地雷は主に6種類ほどが発見されています。その中でも多い旧ソ連製の地雷は、通常、車両程度の重量がかかることによって爆発します。なかには、これを数段に重ねて、その上や周囲に対人地雷を添えることにより、子どもの重さで爆発させるなど、人間にも被害を及ぼします。

 

 

 

■ 不発弾(UXO:Unexploded Ordnance)


カンボジアで見つかる不発弾の多くは、全長1.5mある500ポンド爆弾、ボールほどの大きさのクラスター爆弾の子爆弾、それに迫撃砲です。これらの多くは南東部地域のスバイリエン、プレイベン、カンダールの各州で発掘されています。2007年初めには、コンポン・チュナンで、旧日本軍の爆弾が立て続けに発見されました。ここには、かつて旧日本軍の航空部隊があったとも言われています。

 

  

 

 


… … … … … … … … … … … … …

 

 

 

※ カンボジアにおける地雷&不発弾犠牲数に関する最新のデータの詳細は、

  >>> コチラをご覧ください。

 

 

2.テラ・ルネッサンスの取り組み 


 

[1] カンボジア地雷&不発弾撤去支援プロジェクト 

プロジェクト名

カンボジア地雷&不発弾撤去支援プロジェクト

対象地域 カンボジア北西部地域
(バッタンバン州、プルサット州、バンテアイミエンチャイ州、パイリン特別市)
実施期間 2001年~継続中 
対象 1. 地雷撤去団体Halo Trust カンボジア北西部地域(バッタンバン州、シェムリアップ州)
  地雷撤去チーム活動資金の提供(2001年~2004年)

2. 地雷撤去団体MAG カンボジア北西部地域
  地雷撤去チーム活動資金の提供(2005年~継続中)

3. 地雷撤去団体MAG カンボジア北西部地域
  地雷撤去チームへの新型金属探知機の提供 
プロジェクト目標

カンボジア北西部地域において、地雷&不発弾による2012年までに「犠牲者ゼロ(Zero Victim)」、2015年までに「汚染影響ゼロ(Impact Free)」を目指し、貧困地域の開発支援へ とつなげる。

 

 

(1)プロジェクト実施の背景

■ 地雷&不発弾事故の減少…地雷撤去と地雷回避教育のこれまでの成果

 

カンボジアでは1990年代まで1,000人を超えていた年間の地雷・不発弾被害者の数は、順調に数は減り、2000年には1,000人を切りました。

 

しかし2000年代に入って以降は、800人前後からなかなか減らない状態が、2005年まで続きました。地雷撤去が進んだこと、地雷回避教育が広く実施された効果が表れ始めたのは2006年以降で、再び地雷事故は減り始め、2008年はカンボジア全体で地雷・不発弾の被害者は、266名(地雷117名、不発弾149名)でした。

 

2004年-2008年の間の地雷・不発弾被害者のうち、32%は子どもの被害者です。

 


■ 犠牲者ゼロ、汚染影響ゼロの早期達成を目指して


カンボジア政府は、2012年までに「犠牲者ゼロ(Zero Victim)」、2015年までに「汚染影響ゼロ(Impact Free)」を掲げています。「汚染影響ゼロ」とは、地雷や不発弾を除去するとともに危険区域を明示することにより、誰もが安全に行動できることを意味します。

 


■ 2020年までの除去期限


対人地雷全面禁止条約(通称:オタワ条約)の規定により、批准国は条約批准後10年以内に 国内の地雷を撤去完了しなければならないと定められていますが、カンボジアは、期限である2010年1月時点にもまだ多くの地雷が残されており、この除去期限が達成できませんでした。

 

そこでカンボジア政府は、2009年11月-12月にかけてコロンビアのカルタヘナで開催された締約国会議(通称:カルタヘナ・サミット)で、除去期限の延長要請を提出し、2020年1月1日まで除去期限は延長されました。そして、カンボジア政府は、2020年までに全ての地雷を撤去する目標を立てています。

 

テラ・ルネッサンスではこの目標を達成するために、

カンボジアでの地雷撤去支援を継続していきます。

 

→カンボジアの地雷問題の詳細は、コチラをご覧ください。

 

 

(2)プロジェクトの概要

■ テラ・ルネッサンスの地雷&不発弾撤去支援


カンボジアの北西部は最後まで元クメール・ルージュの幹部達が住んでいた場所で、最後まで戦闘の続いた場所でもあります。特にタイ国境沿いにK5ベルトといわれる広大な地雷原が広がっています。これらの地域では非常に豊かな土壌があるにも関わらず、地雷に汚染されているために開発が送れ、貧困層の多く住む地域でもあります。

 

テラ・ルネッサンスでは、地雷を1個取り除けば確実に1人の被害者を減らすことができることから、設立当初より地雷撤去の支援を継続しています。

 

 

■ カウンターパート:MAG(Mines Advisory Group)の活動 

 

MAG(マグ:マインズ・アドバイザリー・グループ)は、イギリスに本部のある地雷や不発弾などの戦争残存物を撤去する人道的団体の1つです。

 

1989年に設立されて以来、35カ国で活動を実施してきました。1992年10月に他の5つのNGOとともにICBL(地雷廃絶国際キャンペーン=International Campaign to Ban Landmines)を始め、1997年にICBLは、ノーベル平和賞受賞しています。1992年よりカンボジアで、活動を開始しました。

 

 


(3)活動の特徴

■ 撤去作業員として女性を積極的雇用


カンボジアで最初に、女性を地雷除去・不発弾撤去作業員として雇用したのがMAGでした。当初は、女性がそのような危険な仕事をすることはできないと思われていましたが、MAGは女性地雷撤去チームも設立し、活動しています。

 

今では、他の地雷撤去団体でも撤去作業員として女性を雇用することは普通のこととなっています。カンボジアの現地スタッフのうち35%が女性です。

 


■ 地雷生存者を地雷撤去作業員として雇用

 

地雷被害者を訓練し、地雷撤去作業員として雇用しています。地雷被害者は、特に仕事を見つけることが難しく、厳しい生活を強いられます。彼らを雇用することで本人はもちろん、家族の生活保護も考慮に入れています。

 


■ 地雷埋設地域の貧困層を積極的に雇用


地雷原のある村人を地雷除去要員として訓練し、地雷除去チームを組織しています。実際に地雷が埋まっているのは都市部より地方の田舎がほとんどであり、そこに住み、被害に遭っているのは貧しい村人たちです。こうした現実から彼らを地雷撤去要員として雇用することは、MAGと雇用される村人たち双方にとって、次のようなメリットがあります。

 

 

… … … … … … … … … … … … …

 
 

■ ーカル地雷撤去チームのメリット

 

1. 地元住民は土地勘があり、地雷の埋設場所の知識があります。
2. 地雷原への移動する時間、経費を削減できます。
3. 貧しい村人への雇用、貧困削減となります。
4. 村人が自分たちの生活範囲の地雷原を自らの手によって安全にできます。

 

  

■ 撤去後の土地利用を考慮に入れた人道的地雷撤去活動

 
カンボジアでは、撤去後の開発支援、土地利用を視野に入れた地雷撤去活動を実施しています。そのために開発系のNGOと協力する場合もあります。

 

 

 

 … … … … … … … … … … … … …

 

 

 

■テラ・ルネッサンスとの協力関係

 ■MAGのカンボジアでの活動実績(1992‐2009年)

 

●地雷撤去活動資金の提供  

●地雷撤去器具の提供  

●地雷撤去後の村落開発支援

●地雷原の情報の共有 

●地雷回避教育の実施
 (地雷回避教育用グッズの提供)

●撤去面積:29,340,594㎡ 

 

 

●除去した対人地雷:55,117個

 

●除去した対戦車地雷:678個

 

●除去した不発弾:161,772発

 

●受益者数:60,944家族 (268,734人)

 

●農業、生産活動のための土地:39%

 

●村人の再定住用の土地:31%

 

●公用地、天然資源の採掘、中小のインフラ整備のための土地:30%

 

 

 

 

 

 

MAGでは、撤去した地雷や不発弾の数も重要ですが、それよりも撤去した土地が、どれだけ村びとたちの生活を救い、安心して生活できるようにインパクトを与えることができたかということを重要視しています。

そのため、カンボジアでのMAGの活動は、他の団体に比べれば小規模ですが、地雷撤去後の土地の利用を考慮して撤去活動が行われているために、貧困層の村びとたちに与える影響は大きいものです。

テラ・ルネッサンスでは、

MAGの撤去後の開発支援も考慮に入れた撤去活動に協力するとともに、

撤去後の村での村落開発支援を実施しています。

 

 

【地雷撤去の方法】の詳細は、コチラをご覧ください。

 

 



(4) プロジェクトの報告

 

[1] カンボジア北西部地域地雷除去活動資金提供(2005年~継続中)

■地雷原報告
2009年3月11日バッタンバン州カムリエン郡トラン区オッチョンボック村地雷原
2010年3月4日バッタンバン州カムリエン郡オウ・ダー区マノアハ・カル村地雷原

 

[2] 金属探知機Minelab-F3 10基提供(2007年)

■2008年金属探知機Minelab-F3支援最終報告書(MAG))()(現在調整中)

 

[3] 潅木除去機“タント”チーム活動資金提供(2012年~2013年)
■2012年11月MAG報告書()(現在調整中)
■2013年9月MAG報告書()(現在調整中)

 

 

… … … … … … … … … … … … …

 

 

 

 

[2] カンボジア地雷埋設地域村落開発支援プロジェクト

プロジェクト名

カンボジア地雷埋設地域村落開発プロジェクト

対象地域 カンボジア王国バッタンバン州地雷埋設地域
実施期間 2006年~継続中 
対象 1.バナン郡
  チャンミエンチャイ区チャンホースヴァイ村貧困層家族
   (2006年10月~2008年終了)
  チャンミエンチャイ区ドーン村貧困層家族
   (2006年10月~2008年終了)

2.カムリエン郡
  トラン区オッチョンボック村貧困層100家族
  (2008年10月~継続中)
  バン・ルン区プレア・プット村貧困層80家族
  (2009年10月~継続中)
  カムリエン区ロカブッス村貧困層100家族
  (2011年1月~継続中)
プロジェクト目標

地雷埋設地域の貧困削減し、地雷被害者や、元子ども兵、小型武器の被害者を含む戦争被害者が、自立して生活できるようにサポートをするとともに、新たな地雷&不発弾事故を防止する。

 

 

(1) プロジェクト実施の背景 ~最も地雷被害のひどい地域での挑戦~

 

 カンボジアでは、約30年に及ぶ内戦が1990年代後半に終結し、2000年代に入って大幅な治安回復と都市部での経済発展をしています。


しかし、農村部では内戦中に使用された推定400万個から600万個もの地雷の多くが埋設されたままであり、都市部での経済発展とは対照的に貧困層の農民や地雷の被害による障害者の生活は厳しいままで、その格差は年々広がっています。

テラ・ルネッサンスが活動するバッタンバン州では、クメール・ルージュの拠点があったところで、内戦中に激しい戦闘が1990年代の後半まで行われたこともあり、特にタイ国境を中心に多くの地雷が埋められました。 

多くの地雷被害者や内戦で負傷した障害者、さらにはタイの難民キャンプからの帰還者、元子ども兵など、脆弱な環境におかれた人々が多い州でもあります。

 

 

農業に適した肥沃な土地で、“カンボジアのライスボウル”と言われるほどのお米の産地ですが、地雷に汚染されているために社会経済的な発展が遅れています。


現在でも、最も多くの地雷被害者が出ており、地雷被害の最もひどい州です。

多くの地雷原が残るこの州では、特に社会的弱者や最貧困層の人々が、次の地雷の事故に遭う非常に高い可能性があります。

地雷撤去には莫大なお金と時間がかかるために、地雷撤去が行われないうちに貧困層の住民は危険を知りながら、危険を冒して地雷原に入ってしまい事故にあうケースが多く、貧困削減は、地雷撤去とともに地雷事故をゼロにするために重要になっています。

 

 

カンボジア政府は、2012年までに「犠牲者ゼロ(Zero Victim)」、2015年までに「汚染影響ゼロ(Impact Free)」を掲げています。「汚染影響ゼロ」とは、地雷や不発弾を除去するとともに、危険区域を明示することにより、誰もが安全に行動できることを意味します。

テラ・ルネッサンスでは, この目標を達成するために、さらなる地雷被害者を止めるため、そしてその傷を一生背負って生きていかなければならない地雷生存者などの障害者のサポートをするために、地雷撤去を進めるとともに、村落開発プロジェクトを2006年より始めました。

 

※【地雷被害者の話】については、コチラをご覧ください。

 

※ カンボジアの現状についての詳細は、

  >>> コチラ(駐在スタッフ報告ブログ「カンボジア バッタンバンの風」)をご覧ください。

 

 

(2)プロジェクトの概要  ~地雷被害者の生活再建、持続的発展のために~

地雷埋設地域にある村を対象に、住民参加型の村落開発支援を実施しています。それぞれの村では、もちろん状況が異なり、村人が求めている物も、必要なものも異なるため、それぞれの村で実施しているプロジェクトは、少しずつ異なります。

対象としている村のなかに貧困層を中心に住民組織を設立し、収入向上支援活動、社会保障支援活動、教育支援活動の3つの活動により、地雷被害者を始めとした障害者などの社会的弱者のいる家庭をコミュニティでサポートし、コミュニティ全体の貧困削減と発展を目指すとともに、地雷事故を予防します。

最終的にこの村落開発支援は、村人たち自身が参加をし、自らが行動し、実施していくものです。そして、テラ・ルネッサンスからの支援が終わった後も、持続的に村人が運営していけるようになることが目標です。 

 

 

 … … … … … … … … … … … … …

 

 

 [1] 収入向上支援活動

 

 この地域の各家庭の収入の向上を図るために、また、コミュニティの持続的な発展を促すために、村の貧困層を中心に住民組織を設立し、その中の村銀行によって村人たち自身がマイクロクレジット(小規模融資)のプロジェクトが運営されることをサポートします。

 

また、最貧困層家族には、それぞれの家庭状況にあった職業訓練、農業技術訓練などを実施していきます。

 

その他、村のニーズに応じてトラクターや水汲み用ポンプなどの大型農機具のレンタル制度を住民組織に設立したり、灌漑設備を整備するなどにより、各家庭の支出を抑えることで、収入向上を図るとともに、住民組織に資金が貯まる仕組みを構築し、持続的に運営されるようサポートします。

 

 

 

[2] 社会保障制度支援活動

 

2005年~2006年まで実施した除隊兵士の社会復帰プロジェクトの経験から、貧困層の生活が、おもわぬ病気や怪我などの健康面での問題により、働くことができなくなり、その治療費で生活が簡単に悪化してしまうケースがみられました。

 

これらの健康面での問題のなかった家族は、順調に収入を向上させ、貧困から抜け出すことができることがわかりました。

 

また、カンボジアでは、地雷被害者や高齢者などへの社会保障の制度は整っておらず、健康保険制度を住民組織のなかに設立し、村人自身が継続して運営し、補償が受けられる制度の構築をサポートします。

 

 

[3] 基礎教育支援活動

 

地雷埋設地域の村は遠隔地であることが多く、貧困地域でもあるため教育環境が整備されておらず、また、家庭の経済的理由で初等教育すら受けられていない子どもたちがたくさんいます。

 

こうした村の子どもたちへの教育が、中長期的なの村や家族の貧困削減につながることから、対象村のすべての子どもたちへの初等教育の機会の提供を目指します。そのために、村の状況に応じて小学校の修理や建設など、村の初等教育が受けられる環境を整備します。

 

また、経済的な理由で教育が受けられない子どもたちへ村の住民組織の中に奨学制度を設け、初等教育すら受けられていない子どもたちが学校へ行けるようサポートします。

 

 

(3)プロジェクトの報告

 

1.バナン郡村落開発プロジェクト(現在調整中)


2.カムリエン郡村落開発プロジェクト (現在調整中)

 

     

トラン区オッチョンボック村
バン・ルン区プレア・プット村
カムリエン区ロカブッス村

 

 

 

[3] カンボジア地雷回避教育プロジェクト

プロジェクト名

カンボジア地雷回避教育プロジェクト

対象地域 カンボジア北西部地雷汚染地域
実施期間 2010年~
対象者/受益者数 2010年 カンボジア北西部地雷汚染地域の住民 地雷うちわ 4500本製作&配布
プロジェクト目的

地雷回避教育用グッズの製作・配布により、地雷汚染地域の住民に地雷の危険性を知らせ、地雷・不発弾事故を減らす。

 

 

 

(1)プロジェクト実施の背景 ~地雷&不発弾の危険性を知らせる必要性~

 

 カンボジア北西部は、内戦中に激しい戦闘が1990年代の後半まで行われたこともあり、特にタイ国境を中心に多くの地雷が埋められました。


2010年現在でも、年間200名を超える地雷&不発弾被害者が出ています。

地雷や不発弾の事故の原因として、見つけた地雷や不発弾の危険性を十分に認識していないために、触ったり、動かしたり、また解体して、魚などを採るために使用するなどして事故に遭うケースが報告されています。

 

 

 戦後に生まれた子どもたちの中には、地雷を認識していないために、家に持って帰ってきたケースも村人から報告されています。


地雷&不発弾事故をゼロにするため、地雷や不発弾の危険性を知らせる地雷回避教育は、とても重要になっています。

 

 

 

(2)プロジェクトの概要  ~地雷&不発弾事故ゼロのために~

 テラ・ルネッサンスでは、地雷回避教育用のグッズを製作し、提携する地雷撤去団体MAG(Mines Advisory Group)のコミュニティ・リエゾン・チーム(Community Liaison Team)が実施する地雷回避教育のワークショップで、地雷埋設地域に住む住民たちへ配布しています。


2010年は、地雷回避教育用グッズとして4,500枚の地雷うちわを製作し、配布しています。

※カンボジア地雷撤去支援プロジェクトの詳細は、

>>>コチラをご覧ください。 

 

 

『地雷うちわ』の特徴

 

■ 貧困層の収入向上・貧困削減

 

地雷うちわは、カンボジアでも最も地雷に汚染されたタイ国境のK5地雷ベルトの中にある、バッタンバン州カムリエン郡バン・ルン区プレア・プット村の貧困 層の村人たちによって、製作されています。テラ・ルネッサンスでは、この村の貧困層の住民の多くが土地がなく、タイへ出稼ぎに行って、収入を得ていること から、農閑期に家でできる仕事として、収入向上のために道具・材料を提供し、製作技術を教え、買い取ることで、貧困削減も目指しています。

 

 

 

 

■ 熱帯性気候に合ったグッズ

地雷回避教育用グッズとしての『うちわ』は、カンボジアの熱帯性気候にとてもよく合っています。カンボジアの地雷汚染地域は、電気もない農村地域になりま す。エアコンはおろか、扇風機でさえも使用することが難しい地域です。また電気が通っていたとしても、貧困層は、高い電気代を払うことはできません。そう した農村の地雷埋設地域に住む人たちにとって、『うちわ』は、暑いときに暑さをしのぐ道具であり、同時に地雷&不発弾の危険性を知ってもらうことができる のです。カンボジアでは、やしの葉から作られた「うちわ」は存在していますが、それほど多くの農家に存在しているわけではありません。

 

 

 

■ 材料は現地調達

 

プレア・プット村には、多くの竹が自生しており、このうちわの主要な材料である竹は、村人たちは自分の村で得ることができます。また竹は、他の木よりも成 長が早く、適切に管理すれば、竹林はとてもきれいになり、森林伐採の問題も起こりません。自生している竹林は、整備されていないために竹が束となって生え ているため、適切な間隔を空けるために伐採した竹を利用して、うちわを作ることで、竹林はきれいになり、さらに竹もきれいに成長します。

 

 

 

 

■ カンボジアの新しいお土産として

 

『地雷うちわ』は、観光客向けのカンボジアの新たなお土産として販売されています。観光客にとっては、『地雷うちわ』はカンボジア唯一の製品であり、地雷 を見たこともない人たちにも地雷の問題を知ってもらい、カンボジアの地雷の問題への関心を喚起させることにもつながると考えています。観光客が地雷うちわ を購入することで、地雷汚染地域であるプレア・プット村の貧困層のサポートにもなります。現在のところ、1つのデザインしか製作していませんが、うちわ は、その他、様々なデザインや形、サイズのものを製作することが可能であり、新たなカンボジアのお土産として期待しています。

 
 
現在、『地雷うちわ』を購入できるところは、

バッタンバンの町の中心にある以下のレストラン&カフェです。

『地雷うちわ』販売店の詳細は、コチラをご覧ください。

 

 

(3)プロジェクトの報告


2010年12月までの地雷回避教育での地雷うちわの配布状況
●9月20日バッタンバン州カムリエン郡トラン区オッチョンボック村小学生約200名
●9月21日バッタンバン州カムリエン郡オウ・ダー区コーキル村村人約30名
●12月22日バッタンバン州バヴェル郡クドゥル・ターハエン区ブオ・ソンクリアチ村 小学生約80名現在調整中)

 

 

3.完了したプロジェクト


[1] 地雷埋設地域小学校建設プロジェクト

プロジェクト名

地雷埋設地域小学校建設プロジェクト
 1.穂高小学校建設事業(2008年3月~7月)(現在調整中)
 2.ブオ・ソンクリアチ村小学校建設事業(2011年2月~9月)
(平成22年度日本NGO連携無償資金協力事業)現在調整中)
 3.オウ・チェット・プラム村小学校建設事業(2011年4月~10月)現在調整中)

対象地域 カンボジア王国北西部地雷埋設地域(バッタンバン州、パイリン特別市)
1.バッタンバン州バヴェル郡クドゥル区サムロン・チェイ村
2.バッタンバン州バヴェル郡クドゥル・ターハエン区ブオ・ソンクリアチ村
3.パイリン特別市サラー・クラウ郡オウ・アンドン区オウ・チェット・プラム村
対象 1.サムロン・チェイ村と周辺3村の小学生 約300名
2.ブオ・ソンクリアチ村とその周辺村の就学適齢児 約300名&教員6名
3.オウ・チェット・プラム村の子ども 1-15歳 656名
隣接する4村(コーン・ドムライ村、ブオ・ルン村、チェン村、オウ・ラット・クロッ村)の84名
プロジェクト目標 カンボジア北西部地雷埋設地域における教育環境の整備と就学適齢児童への初等教育の機会の提供

カンボジア北西部地雷埋設地域の識字率の向上と貧困削減
支援内容

1.5教室の小学校校舎、井戸、2つのトイレの建設、生徒用机椅子、教卓、黒板の設置提供

2.6教室の小学校校舎、2つのトイレ、2基の貯水タンクの建設、生徒用机椅子、教卓、黒板の設置提供、3部屋の教員用宿舎の建設(職員室も兼ねる)、ソーラーパネルの設置、教員、村人の代表者、村長などで構成される教育委員会の設立

3.5教室の小学校校舎、2つのトイレの建設、生徒用机椅子、教卓、黒板の設置提供


  このプロジェクトの詳細は、コチラ(現在調整中)




[2] 
オウ・チェット・プラム村小学校建設プロジェクト

プロジェクト名

オウ・チェット・プラム村小学校建設プロジェクト

対象地域 カンボジア王国パイリン特別市サラー・クラウ郡オウ・アンドン区オウ・チェット・プラム村
実施期間 2011年4月~10月(予定)
プロジェクトの目標 オウ・チェット・プラム村とその周辺の地雷埋設地域における教育環境の整備と就学適齢児童への初等教育の機会の提供

地雷埋設地域の識字率の向上と貧困削減
支援内容

小学校建設(5教室)、トイレ2基
(各教室への生徒、先生用机、椅子、黒板を含む)

 
このプロジェクトの詳細は、コチラをご覧ください。

 


[3] カンボジア地雷埋設地域伝統音楽復興&継承プロジェクト

プロジェクト名

カンボジア地雷埋設地域伝統音楽復興&継承プロジェクト

対象地域 カンボジア王国バッタンバン州カムリエン郡トラン区オッチョンボック村
実施期間 2010年11月~2012年10月
対象者/受益者数

オッチョンボック村住民組織 約100家族

特に地雷被害者などを含む貧困層住民10名、オッチョンボック村の小中学生

プロジェクトの目的

1. 地雷被害者を含む演奏技術を持つ貧困層による楽団を結成することで、伝統音楽活動を通じた収入向上活動、貧困削減を達成する。

2. 楽団の結成による伝統音楽の再興と、結成した楽団メンバーが、地域の子どもたちに伝統楽器の演奏技術を教えることによって、次世代の演奏家を育成し、伝統音楽が次世代に継承されていくことを目指す。

 

このプロジェクトの詳細は、コチラをご覧ください。

 

 

[4] プレア・プット村小学校修理支援プロジェクト

プロジェクト名

プレア・プット村小学校修理プロジェクト

対象地域 カンボジア王国バッタンバン州カムリエン郡バン・ルン区プレア・プット村
実施期間 フェーズ1 2009年8月末~9月前半 (ドナー:頑張らないバドミントン研究会)
フェーズ2 2009年11月(ドナー:NPO法人コミュニティ時津)
フェーズ3 2010年8月~9月(ドナー:頑張らないバドミントン研究会)
フェーズ4 2010年10月(ドナー:NPO法人コミュニティ時津)
対象者/受益者数

プレア・プット村の小学生225名と小学校の教員

プロジェクト目的

1.プレア・プット村の就学適齢児童が十分な初等教育を受けられる環境の整備。
2.プレア・プット村の最貧困層の収入向上と貧困削減

プロジェクト内容

フェーズ1:小学校校舎の屋根と壁の一部の修復。
フェーズ2:小学校に図書室の設置、小学校の清掃、交流。
フェーズ3:小学校の4教室へ126セットの机、椅子の提供。
フェーズ4:小学校の壁をペンキで塗装、絵本の追加提供、図書室整理、サッカーボール、
        バレーボール、バレーボールコートの設置。

 

このプロジェクトの詳細は、コチラをご覧ください。

 



 

[5] 地雷埋設地域ブオ・ソンクリアチ村小学校建設プロジェクト

プロジェクト名

地雷埋設地域ブオ・ソンクリアチ村小学校建設プロジェクト
(平成22年度日本NGO連携無償資金協力事業)

対象地域 カンボジア王国バッタンバン州バヴェル郡クドゥル・ターハエン区ブオ・ソンクリアチ村
実施期間 2011年2月~2011年9月(7ヶ月間)
対象

1.ブオ・ソンクリアチ村とその周辺村の就学適齢児 合計約300名
  ・ブオ・ソンクリアチ小学校生徒180名
  ・隣村ダイ・ソー小学校に通うブオ・ソンクリアチ村生徒75名
  ・隣村アンロン・レアン小学校の生徒56名
  ・小学校に通っていない子どもたち(推定120名)

※2010年現在、ブオ・ソンクリアチ村の1歳~6歳までの子ども601名(1歳:63名、2歳:56名、3歳:101名、4歳:39名、5歳:105名、6歳:237名)も、将来的に初等教育を受ける環境を享受することになると考えられる。

2.ブオ・ソンクリアチ村小学校の教員6名

プロジェクト目標

ブオ・ソンクリアチ村とその周辺の地雷埋設地域における教育環境の整備と就学適齢児童への初等教育の機会の提供

地雷埋設地域の識字率の向上と貧困削減

支援内容

1.6教室の小学校校舎、2つのトイレ、2基の貯水タンクの建設。
  生徒用机椅子、教卓、黒板の設置提供

2.3部屋の教員用宿舎の建設(職員室も兼ねる)、ソーラーパネルの設置

3.教員、村人の代表者、村長などで構成される教育委員会の設立

 

このプロジェクトの詳細は、コチラをご覧ください。

 

 

 

[6] カンボジア女性義肢装具士養成プロジェクト

プロジェクト名

カンボジア女性義肢装具士養成プロジェクト

対象地域 カンボジア王国
カウンターパート カンボジア義肢装具士養成学校
(CSPO: Cambodian School of Prosthetics and Orthotics)
実施期間

第1期奨学生 2003年10月~2006年9月 
第2期奨学生 2006年10月~2009年9月 

プロジェクトの目標

カンボジア人の女性義肢装具士を育成し、カンボジアにおける女性の地雷被害者やポリオ患者をはじめとした障害者が、長期に渡って安心して義肢装具を提供してもらえる環境を整備する。

 

このプロジェクトの詳細は、コチラをご覧ください。




[7] 穂高小学校建設プロジェクト

プロジェクト名

穂高小学校建設プロジェクト

対象地域 カンボジア王国バッタンバン州バヴェル郡クドゥル区サムロン・チェイ村
実施期間 5ヵ月間 (2008年3月~7月) 完了
対象

バヴェル郡クドゥル区サムロン・チェイ村と周辺3村の小学生 約300名

プロジェクトの目標

地雷埋設地域の教育環境を整備し、遠隔地の子どもたちに教育の機会を提供し、コミュニティの将来を担う人材を育成する。

 
 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
  • 会員お申し込み
  • 寄付お申し込み