【特別レポート】すべての子ども兵の社会復帰をあきらめないために

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【特別レポート】すべての子ども兵の社会復帰をあきらめないために

【2023年度特別募金】【海外事業部長・小川真吾からメッセージ】  

 

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いつもあたたかいご支援をいただき、誠にありがとうございます。テラ・ルネッサンスのアフリカ事業を担当している小川と申します。

 

アフリカに来て18年が経ちました。駐在した当初、紛争中で、多くの子どもたちが誘拐されて、子ども兵として戦いに駆り出されていました。あれから、ウガンダでは、元子ども兵や、戦場で生まれた若者たち、最貧困層の女性たちなど415名の自立を支援することができました。

 

かつて、その日、食べるものさえ手に入れられず絶望していた彼ら彼女らの多くは、今では、現地の公務員と変わらないほどの収入を得られるようになり、家族や親族の生活を支えることができるようになっています。中には、自分の家族を支えるだけでなく、近隣の貧困層を支える側になっている元子ども兵もいます。

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【写真①:自立した後に、最貧困層の女性に無償で洋裁を教え始めた元少女兵】

(写真①の)彼女は、10歳の時に誘拐され、10年間、子ども兵として徴兵された後、強制結婚で子どもを出産して帰還しました。その後、私たちの施設で洋裁の技術訓練を受けていましたが、HIVに感染していることがわかり、心身ともに大きな傷を負っていた元少女兵でした。

  

しかし、3年間の支援後に、彼女は、洋裁店を開業して自立することができました。それから、10年が経ち、今、彼女は、自身の洋裁学校を設立して、160名の生徒に洋裁技術を教えています。

  

彼女は、「私が、本当に苦しい時に、日本の人たちに助けてもらったので、今度は、私が苦しみを抱えている人たちを助ける」と言い、最貧困層の女性50名からは学費を取らず、無償で洋裁学校に受け入れています。

  

この18年間、日本の皆様に、ご支援を頂き、元子ども兵の社会復帰や、紛争の被害で苦しんでいるコンゴの女性たちの自立を支援することができました。そして、今、彼女だけでなく、かつて支援を受けた多くの元受益者が、地域の人々を支える存在にもなっています。

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【写真②:職業訓練を終えて、これから仕事を始めていく元子ども兵たちに供与した開業の為の資機材】

 

先日、ウガンダでは、昨年4月から、職業訓練や心のケアを行なってきた53名が、社会復帰の訓練を無事に修了して、これから開業するための資機材を供与することができました。

 

53名の内、40名は、子ども時代にウガンダで誘拐され、長年、隣国に拘束され続けてきた元子ども兵や、お母さんが、元少女兵で、戦場で生まれ育った若者たちです。

 

誘拐された時の平均年齢は、13.1歳、そして、平均すると約10年間も拘束されていた若者たちでした。受け入れた当時、身体的に傷を負い、手術が必要な元少年兵や、心に深い傷を抱えている元子ども兵も多くいました。しかし、日本の皆様からの継続的なご支援のおかげで、長い道のりでしたが、ようやく、この日を迎えることができました。

 

コロナ禍やウクライナ危機の影響など、日本も大変な時期に、皆さまには、こうした現場での活動を支え続けて頂き、本当にありがとうございました。改めて、心より御礼申し上げます。

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【写真③:社会復帰の訓練を終えて、これからグループで洋裁ビジネスを開始していく卒業生たちと小川】

しかし、今、プロジェクトを続けていくための資金不足と、急激な円安の影響を受けて、18年間、続けてきた元子ども兵の社会復帰施設での、受け入れも停止せざるを得ない状況にあります。一方で、子ども時代にウガンダから連れ去られた元子ども兵や、戦場で生まれた子どもたち数百名が、隣国のコンゴや中央アフリカに取り残されている状態にあります。

 

子どもたちを誘拐してきた反政府軍は、政府側との停戦合意には署名していますが、最終的な和平合意には至っておらず、今もなお、隣国のコンゴや中央アフリカに潜伏しています。そのような状況が15年以上続いており、元子ども兵たちも今は成人しているので、軍を抜け出して、ウガンダに帰還することに不安を感じています。

 

その理由は、「今、ウガンダに戻っても、『政府軍に拘束される』、『戻る居場所が無い』、『普通に生活することは無理』などと思い込んでいるからです。こうした状況に鑑みて、コンゴのNGOと協力して、帰還後に、「彼ら彼女らの居場所(受け入れる家族)があること、そして、社会復帰が可能である」というメッセージを伝えながら、除隊と帰還を促しています。

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【弊会の施設で社会復帰を果たした元子ども兵と、コンゴのN G Oと連携しながら、反政府軍に残る元子ども兵の帰還を促進する取り組みについての新聞記事(「New Vision」2023年9月23日付)】

しかし、このまま社会復帰施設を再開することができなければ、元子ども兵たちの帰還を進めることも、難しい状況になってしまいます。

 

すでにさまざまなご支援を多くの方々から頂いている中で、重ねてのお願いになり、大変、恐縮ですが、今も取り残されている元子ども兵たちを、生まれ故郷に戻し、彼ら彼女らの社会復帰支援を再開していくためにも、テラ・ルネッサンスへのご支援を心より、お願い申し上げます。

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【写真:コンゴを拠点に活動するNGOと連携して、すべての元子ども兵を除隊・帰還・社会復帰していくためのパートナーシップ(覚書)の調印式の様子。】

どれだけ、子ども兵の社会復帰が達成できたとしても、紛争が続いている限り、また、新たな子どもたちが、子ども兵として徴兵されてしまいます。実際に、停戦合意後も、反政府軍は、新たな子どもの誘拐を隣国で繰り返し行なってきました。その度に、無力感と同時に、とにかく、紛争を終わらせなければ、子ども兵の問題は解決しない、という想いを抱いてきました。

 

30年以上も続いている、このウガンダ北部の紛争を終わらせることは、そんな簡単なことではありませんし、夢のように思う人がいるかもしれません。しかし、すべての元子ども兵が故郷に戻り、社会復帰を果たすことができれば、最終的に、この紛争を終わらせることができると信じています。

 

今も、コンゴやウクライナなど世界中で紛争が続いている、こんな時だからこそ、私たちは、紛争を終わらせることをあきらめたくありません。

 

いつも関心をお寄せいただいている皆さまに、度々、お願いするのは恐縮ですが、どうか私たちの活動を、一緒に支えていただけないでしょうか。

 

お寄せいただいたご寄付は、今日お伝えしたウガンダやコンゴでの事業をはじめとする世界平和の実現を目指すテラ・ルネッサンスの事業で大切に活用させていただきます。

 

どうぞ、ご支援とご協力のほど、心よりお願い申し上げます。

 

テラ・ルネッサンス

小川真吾

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