【カンボジア】家畜の貸出後も、村人たちの直面する問題をサポートしています

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【カンボジア】家畜の貸出後も、村人たちの直面する問題をサポートしています

【アジアレポート/2021年8月_Topic03】

カンボジア、バッタンバン州ロカブッス村とプレア・プット村で実施している家畜銀行からの家畜飼育支援のモニタリング調査を2ヶ月に1度実施しています。6月、7月に対象地域でもコロナ感染が見つかり、調査が難しい状況にありました。ようやく8月に入り、村での感染は落ち着いてきたため、調査を実施することができました。
 

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↑ロカブッス村のボー・ラユさん(右)にモニタリング調査をするプロジェクト・オフィサーのサリアップ(左)
 

ロカブッス村のボー・ラユさんは、昨年アヒルの貸し出しを受けましたが、繁殖させることができず、悩んでいました。卵を産んでも、なかなか孵化せず、繁殖できないというのです。そこで、農業専門家にアドバイスをしてもらい、暑さが原因だろうということで、日陰を多くしてみることになりました。8月後半には、きちんと孵化したという連絡がはいりました。

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↑立ち上がれなくなったヤギについて話をするプレア・プット村のトロアップさん(奥の黄色い服の女性)と村人たち

 

また、プレア・プット村では、村人から「1頭のヤギが、今朝から起き上がれなくなり、何も食べなくなった」と聞きました。そこで、そのヤギを飼育するティン・トロップさんの家へ駆けつけ、話を聞きました。昨日までは普通に草を食べて、元気だったが、近隣の畑の地主が、最近除草剤を散布したとのことでした。放牧させているため、その除草剤のかかった草などを食べた可能性がありました。ここでも、農業専門家に来てもらい、アドバイスと治療をしてもらいました。このヤギはすでに妊娠しており、もうすぐ子ヤギが生まれるところだったので、私もとても心配していましたが、無事に元気になったようで、安心しました。 

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↑高血圧から回復してきたシッスさん(右)に話を聞くプロジェクト・コーディネーターのクン・チャイ(左)

最後に、同じプレア・プット村に住むスルン・シッスさんの家へ行きました。シッスさんは、昨年からヤギの飼育を始めていました。シッスさんは、高血圧で7月始めに倒れて、半身麻痺の状態になったとのことです。病院に行ったそうですが、コロナ禍もあって、治療をしてくれる病院もなく、入院すれば治療費も多くかかるため、家に戻ってきたそうです。最初は座ることもできず、寝たきりでした。娘さんがfacebookで見つけた血圧を下げる6種類ほどの薬草を、煎じて毎日飲み始めたら、少しずつ回復してきたそうです。今では、以前のように話もでき、歩いてトイレにも行けるようにまで回復したそうです。シッスさんは、村に行くたびにいろんな話を聞かせてくれていたので、心から嬉しかったです。ヤギの面倒は、娘さんが代わりに世話をしてくれており、元気に育っていました。

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↑スルン・シッスさんの代わりにヤギの世話をする娘さん

 

その他のほとんどの世帯では、順調に飼育ができていますが、家畜は、飼育をしていく中で様々な問題も起こり、それに丁寧に対応していく必要があります。飼育訓練をして、家畜を貸し出して、終わりではなく、実際に飼育していく中で直面する課題に一緒に対応し、確実に収入につながるようにサポートをしています。コロナ禍ではありますが、再度各世帯の電話番号を確認し、連絡を密にとりながら、村人たちの生活をサポートしていきたいと思います。

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記事執筆/
海外事業部アジア事業マネージャー
江角 泰

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