【カンボジア】ロカブッス村で新たに12世帯が家畜飼育を開始

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【カンボジア】ロカブッス村で新たに12世帯が家畜飼育を開始

【アジアレポート/2021年5月_Topic01】

 カンボジア事業では、この度バッタンバン州カムリエン郡ロカブッス村で新たに家畜銀行の対象世帯を選ぶことになりました。ロカブッス村の村長さんのところに家畜飼育の希望を出していた世帯を一つずつ回り、現地スタッフが名前、家族構成、生活の様子、飼育するとしたら何を飼育したいか、等を聞いて調査していきます。調査の中では、新型コロナウイルスの影響でタイ国境が封鎖され、以前はタイに出稼ぎに行っていた人々が出稼ぎに行けなくなったため、生活がかなり厳くなっているとの声が多く聞かれました。
 

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ロカブッス村での聞き取り調査の様子

新型コロナウイルスは、村人たちに多大な影響を与えていますが、家畜飼育であれば、家にいながら家畜の世話をし、現金が必要な際に家畜を売ることで収入につなげることができます。

 

村人たちの中ではヤギ・豚を飼育したいという人が多く、ヤギを希望する世帯が15世帯、豚を希望する世帯が11世帯、アヒルを希望する世帯が2世帯という結果になりました。現在の予算を考えると全ての世帯に家畜を提供することは難しいので、様々な要素を考慮し、現時点ではヤギ4世帯、豚6世帯、アヒル2世帯に絞り、それぞれ家畜を育て始めてもらうことになりました。
 

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聞き取り調査をしていると村人たちが段々と集まってきます

“これから家畜飼育を始める”、という村人の意思の最終確認をした後は、家畜をどの世帯から返却してもらうのか、もしくはどこから購入するか、という調整も必要になります。

 

特に、豚はカンボジアの在来種がとても貴重になってきており、デポジット(預かり金)のお金を払わないとすぐに買い手が見つかってしまうようで、「早くデポジットを払わないとうちに売ってくれなくなる。」と現地スタッフが急いで支払いを済ませていました。

 

そして、家畜を各世帯に届けた後は、それぞれの家畜をどのように飼育するかについての技術訓練を、提携する現地NGO・CRDNASEの農業専門家が実施します。
 

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↑ロカブッス村でアヒル飼育の技術訓練を行う現地NGO・CRDNASEの農業専門家サリー氏(写真手前)

アヒル飼育の技術訓練では、以前にアヒルを飼育したことがあった世帯の方も、「改めて技術を学び直すことができたよかった」と喜んでいました。

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ロカブッス村でのアヒル飼育の技術訓練の様子

豚飼育の技術訓練も準備していたのですが、新型コロナウイルスの影響がカンボジアの都市部だけでなく地方にも広がってきており、対面での実施はひとまず延期することになりました。その代わりに、当面は電話で飼育に関するアドバイスを行う予定です。

 

これから家畜の飼育が滞りなく進むように、フォローアップを適宜行っていきたいと思います。

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記事執筆/
海外事業部インターン
元浦 菜摘

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