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【カンボジア】地雷被害者が飼育する鶏の病気を治療する農業専門家

【アジアレポート/2019年10月_Topic01】

JICA草の根パートナー事業で支援する対象者の一人、地雷被害者のクイ・カンさん。村落開発支援をするロカブッス村の隣のスラ・ラオトン村に住んでいます。

ロカブッス村を農業専門家が訪問した際、「鶏が病気でどんどん死んでいる」と悲愴な顔で農業専門家のサリーさんに状況を伝えるクイ・カンさんの姿がありました。

 

 クイ・カンさんへ病気の鶏への対処方法を伝える農業専門家サリー氏

これまで順調に鶏の数を増やしてきていたクイ・カイさん。話を聞きクイ・カンさん宅を訪問してみると、ここ数日で数十羽が感染症で死に、生き残っている鶏もすでに感染してしまっていることが分かりました。

日常的に発酵液も毎日与えているというクイ・カンさん。すぐに専門家が、鶏の病気に対処する方法を伝え、フィールド事務所に作ってあった別の薬草の発酵薬も次の日の朝に届けました。

薬草を発酵させた薬を餌に混ぜて食べさせ、さらに弱っていて食欲のない鶏には直接薬を飲ませます。「もう全滅する」と絶望していたクイ・カンさんですが、農業の専門家の指導を受けて、少し希望を取り戻したようです。

ただ、市販の薬を探し回って、全て試したけどダメだったという表情からは、まだ半信半疑の様子でした。次の日の朝、訪問してみると、薬を飲んだ鶏は少し元気が出てきたようでした。

クイ・カンさんは、これまで8羽を販売し45ドルの収入を得ていて、80羽近くまで増えた鶏をこれから販売して収入を得ようとしていたところで、死んでいくのが惜しく、かなり弱気な様子でした。

 

 【卵を温める雌鳥を心配そうに見るクイ・カンさん

しかし、最終的にこの農業専門家の指導の成果もあり、21羽は無事に生き残ることができました。

この時期は特に、スコールが降るため、急激に天候が変化しやすく、鶏の感染症も非常に多く発生し、毎年のようにたくさんの鶏が死んでいます。

クイ・カンさんの事例からは、対処方法はきちんとあるため、それをどう村人たちに伝え、実践してもらい、自分の技術として身につけてもらえるかが重要であると学びました。近々病気に対する鶏の対処方法を他の対象世帯に再訓練する予定です。

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記事執筆/
アジア事業部
江角 泰

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