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受益者同士が学び合うモデル農家訪問

【アジアレポート/2018年12月_Topic03】


カンボジア・バッタンバン州カムリエン郡の障害者100世帯を対象にした生計向上支援。

牛、ヤギ、鶏の家畜銀行を設立していますが、家畜銀行のうち、鶏銀行は、ほとんどの世帯が対象になっていましたが、やはり問題はほかの家畜に比べて死んでしまう場合が多いこと。この死亡率を減らせれば、かなりの高収入になります。

フォローアップで調査した世帯において、飼育訓練の時に実地訓練をした現地の薬草を用いた有機発酵薬は、作ってから配布したものを使っている人は多かったものの、配布したものが無くなった後に、自分で製作している人は非常に少ない状態でした。この有機発酵薬が有効であることを、まだ多くの人が認識していないようでした。

そこで、非常に上手くいっている家庭との違いを直接自分の目で見て、話を聞いて確認してもらうために、受益者同士が学ぶ家庭訪問を実施しました。


訪問先は、グッドプラクティスとして選ばれたメイ・ソーンさんの家。ここでは、1年目は鶏を飼育し、2年目はヤギの飼育や家庭菜園で野菜を何十種類も育てています。土地は家の周りだけで、鶏は既にこれまでに2,000,000リエル(500ドル以上)の収入になっていて、これは自分で食べたりしたものは、含めていません。最初は他の人と同じ5羽の貸出から始め、今は150羽ほどを飼育しています。メイ・ソーンさんは、他の受益者に自分の体験を語ってくれました。

他の受益者に有機発酵薬の効果や鶏飼育の方法について語るメイ・ソーンさん】


当事業が始まる以前も、鶏を飼育した時には、病気になったのは分かったけれども、薬を買ってきても治療できず、どうしていいか分からなかったそうです。訓練で薬草を使った薬を作ることを学び、最初は半信半疑で使い始めたが、この薬で病気に対処出来ることが分かると自分で作り、使い続けていると話してくれました。そうすると、近所の人からも、治して欲しいと依頼が殺到し、治療して謝礼ももらっているそうです。

自分で製作した鶏小屋でヒナが100羽以上育っていることを見せながら説明するメイ・ソーンさんと説明を聞く他の受益者たち


この薬は、ヤギや家庭菜園にも使用可能です。他の世帯と同じように、野菜は虫や蟻に食べられてしまうことが多く、農業の専門家のアドバイスで、この薬草を使い始めて1ヶ月すると虫が来なくなったそうです。ケミカルな農薬と違い、効き目はすぐではないですが、土壌が変わり、虫も来なくなるようです。さらにソーンさんのすごいのは、それだけではありません。弱くなった犬やアヒル、そして蛙にもこの薬を試して、治ることを確認しました。

同じように支援を受け、訓練を受けた受益者達が、この探求心の深さに驚いていました。訓練を受けたことをまず実践するところから、ぜひ真似して欲しいと思います


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記事執筆/
アジア事業マネージャー
江角 泰

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