【コンゴ緊急報告】武力勢力が迫る最前線で命を繋ぐ
広報室インターンの栗本です。
コンゴ民主共和国(以下コンゴ民)では2025年2月に武力勢力M23が侵攻して以降、治安は悪化し、今もなお多くの人々が命と暮らしの危機に直面しています。
以下、海外事業部長の小川真吾から届いた報告よりお伝えします。
3月から5月にかけて実施したクラウドファンディングでは、292名の皆さまから370万円ものあたたかいご支援をいただきました。これにより、病院への医薬品や食料の緊急支援、コンゴ民から隣国ブルンジへ避難した難民へ支援を届けることができました。心より感謝申し上げます。

医薬品などを届けるテラ・ルネッサンスのスタッフと病院関係者
支援が届かない「空白地帯」となったカロンゲ
テラ・ルネッサンスが長年活動を続けてきた南キブ州のカロンゲ区域。この地域は現在、M23の侵攻を食い止めていますが、地元民兵や政府軍がM23と戦闘を継続する最前線となっています。

カロンゲで唯一の総合病院であるカロンゲ病院は、南キブ州がM23に侵攻されて以降、政府からの支援が一切届いていません。医薬品の供給もなく、医療スタッフの給与も支払われず、治安の悪化により他のNGOも撤退してしまいました。
戦闘の影響で衣食住がままならず、子どもたちは深刻な栄養失調に陥っています。もとから蔓延しているマラリアも、薬不足により治療を受けられず、特に栄養状態の悪い子どもが重症化し、亡くなる事例が増加しています。
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「治療」だけでなく「予防」で命を守る
この状況を受け、テラ・ルネッサンスは病床数の拡充やマラリア治療薬の提供を続けていますが、予防によって命を守るため、安全な水の確保にも着手しました。
カロンゲは水の豊かな場所ですが、インフラ整備が乏しく、多くの人々は雨水や水たまりの水を利用するなど、安全な水にアクセスすることができません。紛争が激化してから、マラリアだけでなく、コレラや腸チフスなど、予防・治療可能な病気で命を落とす人々が増えています。可能な限り予防策を講じることが重要で、そのために安全な水にアクセスできることが必要なのです。
日本からの支援で給水設備が完成
日本の皆さまからの支援で、カロンゲの3箇所に給水設備が完成しました。

給水設備建設の様子
現地の専門家と共に整備し、水質チェックも完了した安全な水です。この給水設備ができてから、早朝から子どもや女性がポリタンクを持って並んで水を汲みに来ています。
1箇所の給水設備を利用するのは約400世帯〜500世帯(2,000人〜3,000人以上)、それが3基で約6,000人〜9,000人以上の命を支える拠点となっています。


完成した給水設備に水を汲みに来る女性や子ども達
近隣の住民にとっては、様々な面で、この給水設備が命と暮らしを守る給水ポイントになっています。可能な限り、早急に安全な水を給水できる場所を増やしていくことが必要です。テラ・ルネッサンスでは現在冬期募金を実施中です。皆さまのあたたかいご協力をお願い申し上げます。








