【タイ】ビジネスの力で平和を実現する「Business for Peace」タイ経営者への講演会を実施
【2026年2月 活動レポート/タイ】

こんにちは!タイ事務所の伊藤です。
タイ・バンコクにて、創設者の鬼丸昌也による講演会を開催いたしました。“支援の現場で学んだ「ひと・チーム・世界」の変え方”というテーマで、タイの日系企業のリーダーやタイ人経営者の皆さまと、ビジネスを通じた平和の実現について考える時間となりました。

世界と自社は繋がっている —— 相互依存の真実
講演の中で、鬼丸は「世界は相互に依存し合っている」という事実を提示しました。例えば、私たちが手にするスマートフォンのレアメタルが、コンゴの紛争や子どもたちの犠牲に繋がっているかもしれないという現実です。
「今だけ、ここだけ、自分だけ」良ければいいという価値観での競争は、世界のどこかで誰かの犠牲を生んでしまう。だからこそ、今、ビジネスに求められているのは、視点を変えることです。
- 「今だけ」から「未来」へ
- 「ここだけ」から「世界」へ
- 「自分だけ」から「みんな」へ
ビジネスを通じて平和を実現する。この「Business for Peace」の実践こそが、今の混沌とした情勢において、企業が永続するための最強の戦略であるという信念を語りました。
人はいつからでも変われる。 ウガンダの元子ども兵が教えてくれたこと
今回、特に皆さまが熱心に聞き入っていたのが、ウガンダでの元子ども兵支援のエピソードでした。紛争により銃を持たされた子どもたちは、自尊心を深く傷つけられ、絶望の中にいます。
しかし、テラ・ルネッサンスが洋裁や大工などの職業訓練、そして社会の一員としての役割と出番を用意することで、彼らは自尊心を少しずつ取り戻し、自らの人生を切り拓いていきました。
「人はいつからでも、どの瞬間からでも変われる。」
この可能性を信じ抜き、組織の中で一人ひとりが主体性を発揮できる環境をつくることの重要性は、そのまま企業のマネジメントにも通じる真理です。
できないことは「資源」である
質疑応答では、タイの経営者の方からこんな質問がありました。
「英語ができない、資金もない状態から、どうやって活動を続けてきたのですか?」
鬼丸はこう答えました。
「自分にできないことは、資源です。英語ができないから、英語ができる仲間が助けてくれました。お金がないから、志に共感して寄付をくださる方が現れました。」
自分の弱点を認め、志で繋がることで、微力な存在が大きな力を持ち始める。会場の皆さまが静かに、そして深く頷いておられたのが印象的でした。
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熱心にメモを取るタイの経営者の皆さん
タイから世界へ、「平和をつくる連帯」を広げる
今回、タイで多くの経営者の皆さまとお会いし、私自身が一番勇気をいただきました。日々マネジメントや経営に悩み、葛藤しながらも、一貫して「人を大切にしたい」「社会をより良くしていきたい」という熱意にあふれる方々ばかりでした。
現在、私たちの活動地を含め、世界では多くの紛争が起こり、罪のない一般市民が犠牲になっています。この混沌とした不安な情勢の中で、経済の舵取りを担うビジネスセクターの皆さまが世界との繋がりを意識し、平和に向けて共に歩みを進めることができれば、どれほど大きな力になるだろう...
「Business for Peace」を志すリーダーがタイ社会でもっと増え、繋がり合えば、この世界はもう少しだけ平和に、そして不安が明るい期待に変わっていくのではないか。そんな、大きな希望と小さな光が差し込んだような、かけがえのない時間でした。
世界と自社が繋がっていることを自覚し、ビジネスの力を使って平和を実現していく。そんな志を共有し学び合うコミュニティを日本、台湾に続き、ここタイでも広げていきたい。「伝える」「関心を持つ」「行動が変わる」これらの啓発活動をさらに加速させていきます。
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記事執筆
国際運動推進部タイ事業担当
伊藤あかり







