【タイ】タイ国日本人会さまよりご寄付をいただきました:受刑者を親に持つ子どもたちの未来を支えるために
【2026年3月 活動レポート/タイ】
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こんにちは!タイ事務所の伊藤です。
この度、IV-Thailand(テラ・ルネッサンスタイ法人)はタイ国日本人会さまより、受刑者を親に持つ子どもたちへの奨学金として80,000バーツのご寄付をいただきました。先日行われた贈呈式では、日本人会の皆さまのあたたかい想いと共に、ずっしりとした支援の重みを受け取りました。
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【タイ国日本人会での贈呈式の様子】
贈呈式後の質疑応答では、日本人会の皆さまから非常に熱心なご質問を数多くいただきました。特に、「支援を受けているのはどのような背景を持つ子どもたちなのか」「なぜ彼らを支援する必要があるのか」といった、支援の根幹にある社会的課題を深く理解しようとする真摯な問いかけが印象的でした。
皆さまの「確実な支援を届けたい」というあたたかい思いと責任感の強さを改めて実感する貴重な機会となりました。
見過ごされがちな社会的に最も脆弱な人々
なぜ今、受刑者の子どもたちへの支援が必要なのでしょうか。
タイ国内の服役者の約77%が小学校卒業以下の教育水準にあり、その多くが低所得層の出身です。親が収監されることは、一家の稼ぎ手を失うことを意味し、残された子どもたちは深刻な経済的困窮に直面します。
さらに、彼らを苦しめるのは経済的な問題だけではありません。「受刑者の子」という社会的なスティグマ(偏見)、そしてそれによる教育機会の制限という「三重苦」が、子どもたちの未来を閉ざしてしまうのです。
ご支援が繋ぐ、40名の学びの継続
現在、タイ政府の予算の多くは施設の維持や職員の給与に充てられており、更生プログラムや家族への福祉支援に割かれる予算はわずか1%程度に留まっています。そのため、子どもたちの教育支援は私たちのようなNGOや外部の慈善団体の活動に強く依存しているのが現状です。
今回いただいたご寄付は、合計40名の子どもたちへの奨学金として大切に活用させていただきます。
「授業料は無料でも、制服代や交通費が払えない」
そんな理由で学校を諦め、早期労働や貧困の連鎖に巻き込まれてしまう子どもたちにとって、この奨学金は学業を継続するための大きな支えとなります。
「親の更生」への一歩としても
また、この活動にはもう一つの大きな意義があります。
刑務所にいる親にとって、「外にいる子どもが支援を受け、教育を継続できている」という安心感は、社会復帰への強い動機付けになります。子どもたちの未来を守ることは、巡り巡って受刑者の再犯防止や、より安全な社会づくりにも繋がっているのです。
最後になりますが、タイ社会の課題に真摯に向き合い、貴重なチャリティー基金からご支援を決定いただいたタイ国日本人会の皆さまに、心より感謝申し上げます。
IV-Thailandは、これからもタイの子どもたちが希望を持って成長できる社会を目指し、活動を続けてまいります。
今後とも、私たちの活動をあたたかく見守っていただければ幸いです。
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記事執筆
国際運動推進部タイ事業担当
伊藤あかり







