【カンボジア】「自立と自治」に向けて、バイトーン農協の総会
【2026年3月 活動レポート/カンボジア】
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こんにちは。カンボジア事務所の江角です。今月は、JICA草の根パートナー事業で2023年1月から2026年1月までの3年間支援したバッタンバン州サムロート郡バイトーン農協の総会の様子をお伝えします。
1)農協総会の開催
2025年3月5日に、バイトーン農協の総会が開催されました。
昨年のタイとの紛争で多くの農家が経済活動を制限されてきた中で、胡椒やウコンの収穫時期にも重なり、畑仕事に忙しい中、今年は組合員250名のうち96名が参加。
例年、総会前の幹部やスタッフの皆さんは、年次報告書の作成や年間計画書の作成でとても忙しいのです。
しかし、2025年12月ぐらいには計画書の作成は終わり、会計報告書も毎月準備できていましたので、今年は過去2年に比べると格段に余裕がありました。
それでも細かい計画の修正や、年次の会計報告書をまとめる作業で、直前まで準備をしていました。
幹部の皆さんと職員が協力して進めてくれているのには、私たちの事業でやってきたことも多分に含まれていて、嬉しく思いました。
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【農協総会で農協が製造した商品を販売する農協職員。】
2)総会での商品の宣伝と販売
農協の総会には、毎年バッタンバン農林水産局やサムロート郡、コミューン、関係するNGOなどが来賓として招待され、参加します。
私もテラ・ルネッサンスの代表として挨拶をさせていただきました。
3年間の支援によって、農協では家畜飼育制度の運営を農協職員が実施し、家畜の飼育に必要な薬草の発酵液や作物栽培用の液肥、コンポスト、家畜の餌、ヤギや牛などのミネラル補給をする鉱塩(ミネラル・ブロック)などを自分たちで製造し、商品化することができました。
ただ、課題は、昨年7月のカンボジアとタイの紛争が激化して以降、これらの商品を宣伝し、販売していくことが、難しい状況になっていたことです。
特に農協の地元であるサムロート郡での活動ができておらず、広報ができていませんでした。
今回嬉しかったのは、私も挨拶の中で、農協に支援してきたことを含めて課題が商品の広報にあることを伝えましたが、その他の農協の幹部、来賓の方たちも同じように広報をしてくれたことでした。
それによって、組合員の人たちも作物用発酵液肥を14本、家畜用薬草発酵液も10本、買ってくれました。
自分たちの農協が作る商品を、まずは組合員の人たちが使ってくれることが何より嬉しいことです。
そして、今回それを農林水産局の副局長やコミューンからの来賓の人たちが自分たちの農協の製品を使うことが、農協の財源確保にもなることを話してくれましたので、それが何よりの後押しになりました。

【バイトーン農協の総会で挨拶する江角】
コンポストに関しては、まだ使ってもらっている人が少ないため、総会の参加者へ、農協から無料でサンプルが配布されました。
これも農協の職員と幹部たちがどうやったら広報して買ってもらえるようになるか、話し合いを重ね、準備してきたことでした。
農作業で忙しい中、参加してくれた組合員たちにとっても、無料でサンプルがもらえるのは嬉しかったと思います。
これを機会にコンポストを使ってもらい、効果を実感してもらった組合員の中から買ってもらえる人が増えることを期待しています。
それにより農協自身が財源を確保し、持続的に運営できるようになる「自立」と「自治」が達成されるところまで、テラ・ルネッサンスとしては、サポートできればと考えています。
そして、農協を中心にこの肥沃な大地の広がるサムロート郡にオーガニック農業が広がり、村人たちが農業で生計を立てられるだけでなく、村人たちの健康や環境も守られることを祈っています。
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記事執筆
海外事業部 カンボジア事業
江角泰







