【ラオス】中東情勢の影がラオスを直撃。ガソリンパニックと揺れる日常
【2026年3月 活動レポート/ラオス】

サバイディー! 今日は、いまラオスで起きている深刻なエネルギー危機について、現地のリアルな状況をお伝えします。
中東で始まった戦争。地理的にも文化的にも遠く離れた場所で起きている出来事が、いまここラオスの人々の生活を激しく直撃しています。
事態が急変したのは3月1日。ラオス全土に「タイからのガソリン輸出が一時制限される」というニュースが駆け巡り、燃料のほぼ隣国タイからの輸入に依存しているラオスは、瞬く間にパニック状態に陥りました。
私たちが活動するシエンクワンでも、ガソリンスタンドには終わりの見えない大行列。数百メートルの列に数時間並ぶのは当たり前で、いつ燃料が底をつくかわからないという事実が人々を不安にさせています。
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シエンクワンのガソリンスタンドの様子
ここで私が強く感じているのは、「世界で何かが起きたとき、その煽りを最も過酷に受けるのはラオスのような脆弱国」という冷酷な現実です。
先進国や大国が引き起こす紛争や経済の変動。 それらはラオスの人々とは何の関係もない場所で決まり、動いています。しかし、資源を持たず、輸入に頼らざるを得ない「東南アジア最貧国」には、その衝撃を吸収するクッションがありません。

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ペットボトルをもって給油の列に並ぶ人々
残念ながら、この影響は私たちの活動にも色濃く出ています。 移動手段の確保が難しくなったり、物価高騰により活動資材の調達に苦労することがあります。
また、現地政府関係者との面談で「燃料費が高騰しているため、いまは活動のモニタリングに同行したくても車を出すことができない」という切実なコメントをもらいました。
世界がつながっているということは、本来、互いに支え合うためのものであるはず。しかし現実は、遠く離れた場所で起きた争いの火の粉が、最も立場の弱い国々の日常に影響を及ぼしています。
一刻も早く事態が沈静化し、また以前のように安心して活動できる日が来ることを願うばかりです。
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記事執筆
海外事業部 ラオス事業
岩村華子







