【カンボジア】紛争を乗り越えて豚飼育で貴重な収入

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【カンボジア】紛争を乗り越えて豚飼育で貴重な収入

【2026年2月 活動レポート/カンボジア】

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こんにちは。カンボジア事務所の江角です。今月は、JICA草の根パートナー事業で支援したバッタンバン州サムロート郡バイトーン農協の様子をお伝えします。

1)紛争の激化と活動再開

 2025年12月に再度激化したカンボジアとタイの国境紛争の影響で、JICA草の根パートナー事業による地雷埋設地域の農協運営強化支援事業の対象地域となっていたバッタンバン州サムロート郡も、多くの村人たちが避難を余儀なくされていました。また村に残った人たちも、空爆に備えて、家の庭に防空壕を掘っていました。

12月8日には農協の活動も一時停止し、それぞれの農協の皆さんの安全確保を優先してもらうことになりました。12月には、サムロート郡のすぐ南50kmのポーサット州で、空爆で橋が破壊されたり、バッタンバン市内から15kmのところに4発の爆弾が落とされました。しかし、幸いにもサムロート郡は、国境に接しているものの実際の戦闘や被害はありませんでした。

12月27日に両国が停戦に合意し、1月には避難していた村人たちも、少しずつ村に戻ってきて、日常の生活を取り戻し始めました。

しかし、避難を余儀なくされた村人たちは、普段のビジネスや農作業などで生計を立てることができなくなっており、非常に厳しい状況に変わりありません。

そんな中、農協でも治安の状況を確認しつつ、1月中旬から活動を徐々に再開しました。

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国境紛争を乗り越えて、豚を飼育するナエム・ヴォンさんの世帯

2)豚の販売による収入

活動は再開したものの、紛争の影響で、農協が運営する家畜飼育制度から貸し出された家畜を飼育する40世帯が、どのように生活していて、家畜がどうなったのかも、分からない状況でした。

そのため、まずは村人たちの家を周り、状況を確認してもらいました。そこで分かったのは、このような状況においても、少なくとも男性1名が家に残り、家畜の飼育を継続してくれていたことです。多くの人たちが避難を余儀なくされていた状況を考えると、私自身は家畜飼育を止めていても、致し方ないと思っていましたので、とても嬉しい報告でした。

    そして、ここ数ヶ月の間に子豚が生まれており、すでに販売できる大きさまで成長している豚もいることが分かりました。

    そこで、すぐに農協のスタッフが豚の販売先に連絡をとり、1月中に16頭、2月に11頭を販売することができました。この豚の販売により、1月はUS$685、2月はUS$590の収入になりました。

    紛争によって経済活動自体が停止していた中で、村人たちには、とても嬉しい収入になりました。家畜飼育をしていた世帯の中には、もう家にも農協職員が来なくなったので、家畜飼育制度も終了したと思っていた人もいました

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    【豚の飼育状況を確認するマーケティング担当の農協職員】

    JICA草の根パートナー事業としては、予定の3年間が2026年1月15日で終了しましたが、紛争の影響で十分な活動ができていなかった農協が、持続的に運営していける体制を整えるためにフォローアップを実施する予定です。

    農協による「自立」と「自治」が達成できるようサポートできればと思います。

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    記事執筆

    海外事業部 カンボジア事業
    江角泰

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