企業向けセミナー「責任ある鉱物調達ーリスク対策とNGO連携の可能性ー」開催
| 執筆:インターン 平松優希 |

2025年12月10日、合同会社継青堂との共催で、企業向けセミナーを実施しました。
登壇者には当会理事・小川真吾に加えて、継青堂代表執行役の樋口利紀氏、日東電工株式会社の石川みち子氏を迎え、後半では、ことのは総合法律事務所弁護士の佐藤暁子氏の司会によりパネルディスカッションを行いました。
民間企業が紛争鉱物に対してどのような対策をとってきたのか、実際に鉱物採掘の現場では何が起きているのか、その上で企業とNGOがどう連携をしていけるのかといった点について講演がありました。

パネルディスカッションでの様子
日本企業でも多く使われている鉱物の中には、紛争地で採掘され、その利益が武装グループの元に渡ってしまうものが含まれています。
日本企業ではこの問題に対してどのような取り組みがなされ、現場では何が起きているのか、また紛争鉱物の調達を防ぐために何ができるのか、企業の方に向けて、異なるフィールドで活動する登壇者から講演とパネルディスカッションを行いました。
日本企業の現状・事例紹介
日本では長らく紛争鉱物への注目は小さく、企業の取り組みは目立たないものでした。
しかし、2010年の米国ドット・フランク法を皮切りに、紛争地域からの錫(すず)や金といった鉱物調達を規制する枠組みが日本にも広がってきました。
石川氏からは日東電工での取り組みを事例に現在に至るまでの変遷をお話しいただきました。

現場の課題とNGOの活動
コンゴ民主共和国の武装グループには、鉱物資源取引によって得た資金を武器や弾薬のに充ているものもあり、紛争鉱物の流通が紛争が終わらない1つの理由になっています。
また、農業に適さない土地に暮らす人々は、生計を立てるために鉱物採掘に頼らざるを得ないという厳しい現実もあります。
テラ・ルネッサンスの小川からは、採掘現場の様子とともに、養蜂や裁縫など代替的な収入源を確保する支援の重要性について説明がありました。

NGO連携の可能性
近年注目される中で、「責任ある鉱物調達」また、鉱物資源の調達過程におけるリスク対策が喫緊の課題となる企業も多いのではないでしょうか。様々な手段がありますが、NGOとの協力も手段の1つです。
樋口氏からは、企業とNGO双方のメリットと共に、企業とNGOがどのような形で連携できるのかをお話しいただきました。

3者によるパネルディスカッション
パネルディスカッションでは、ことのは総合法律事務所の佐藤氏をファシリテーターに迎え、パネリスト3名のそれぞれの分野から紛争鉱物の取り組みについて議論がありました。
佐藤氏からは、企業の葛藤や、支援現場の実情に迫る質問が投げかけられ、鉱物採掘の現場と日本企業の取り組みの繋がりについて理解が深まる時間となりました。
参加者の方々も熱心にメモを取られ、非常に充実した雰囲気でのセミナーでした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
テラ・ルネッサンスでは、引き続きこうしたセミナーを企画していく予定ですので、関心のある方はぜひご参加ください。
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