【活動報告】ブルンジにてコンゴ難民への追加の緊急人道支援を実施しました。
あたたかいご支援・ご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。
皆さまのご支援により、5/12〜27にかけて、ブルンジにてコンゴ難民への追加の緊急人道支援を実施することができました。
今回の緊急人道支援は、コンゴ・ブルンジと合わせると第4回目の支援となります。
現在もコンゴ東部では戦闘が続いており、多くの人々が傷つき、医療を必要としています。
ブルンジの難民サイトにおいても、難民の数が収容人数を大幅に上回っており、医療体制や物資がひっ迫しています。
私たちはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)や他機関と連携し、現地で特にニーズが高いと判断した以下の支援を実施いたしました。
1)医薬品の提供(難民サイト内ヘルスセンター)
難民サイト内のヘルスセンターへ、約150名分の医薬品(抗生物質、解熱鎮痛剤など複数種類)を提供しました。
紛争以前からマラリア、腸チフス、コレラなどの感染症が蔓延している地域ですが、難民の増加によりさらに患者数が増加しています。現地医師によると、100人程度の患者を想定して建設されたましたが、難民の急増により、より多くの難民のニーズに応えるためには依然として厳しい状況とのことです。
今回の支援により、ヘルスセンターの医師からは「難民の健康管理や様々な病気の治療に大いに役立つ医薬品の寄贈で、難民の健康状態の改善に大きく貢献します」と感謝のメッセージが寄せられました。

2)出産間近の妊婦への物資支援
出産が近い妊娠8ヶ月以上の妊婦35名に対し、生まれた赤ちゃんを包むための毛布、スキンオイル、おむつなどの物資を提供しました。
コンゴから避難してきた妊婦さんからは、「何も持っていないので子どもが生まれたら地べたに寝かせるしかないと思っていたが、毛布で包んであげることができる」といった声が届くなど、感謝と喜びの声が多数寄せられました。

妊娠8ヶ月以上の難民妊婦への物資配布時の様子
3)難民の自立支援と雇用創出
また、難民の方々が避難生活を乗り越え、自立した生活を送れるよう、以下の支援を実施しました。
まず、難民9名に対し、難民サイト内にて小規模ビジネスを実施するための資金を提供しました。
また、Save The Childrenと協力のもと、難民ボランティア5名を12月まで継続雇用するための人件費を提供しました。増え続ける難民に対して援助機関の人手が不足しているため、雇用創出を図りながら、難民サイトでの支援活動を継続して進めていきたいと思います。

難民へ小規模ビジネス資金を渡している様子
加えて、コンゴからブルンジに避難してきているコンゴ難民4家族38名に対し、当面の食糧・家賃支払い・小規模ビジネス資金の元手となる資金を提供しました。彼らは母国での戦闘が落ち着くのを待ちながら、ブルンジでの避難生活を耐え凌ぐため、スモールビジネスを始めています。

現金給付を使って小規模ビジネスを開始したコンゴ難民
UNHCRや他機関との調整に時間がかかりましたが、WHOなどの国連機関も活動を開始し、支援団体も増えてきています。
しかし、ブルンジのUNHCRは資金不足により人員が削減されるなど、全体的にはまだまだ支援が足りていない状況です。
私たちのクラウドファンディングを応援してくださったみなさん、本当にありがとうございます。
今後も、難民サイトの様子などモニタリングしながら、私たちにできることを探っていきたいと思います。
引き続きブルンジ、そしてコンゴに関心を寄せていただけますと幸いです。
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
海外事業部 ブルンジ事務所長 川島綾香
最後に…
コンゴ民主共和国東部での反政府武装勢力M23の武力侵攻を受け、
私たちの事務所のあるブカブ市も、M23に制圧されました。
一人でも多くの命と暮らしを守るために、
被害を受けている方々への緊急人道支援を速やかに実施します。
そのためには、資金が必要です。
どうか私たちの活動を寄付という形でご支援いただけないでしょうか。
Vポイント(旧Tポイント)・PayPayでのご寄付はこちら:https://donation.yahoo.co.jp/detail/5449003