【タイ】タイで活動本格化!バンコク発、チャリティーバザーで世界に想いを届ける
【2025年9月 活動レポート/タイ】
こんにちは!タイ事務所の伊藤です。
テラ・ルネッサンスタイ事業は、2025年5月からバンコクに拠点を設け、現地法人IV-Thailand(Foundation of International Volunteers in Thailand)として、本格的に活動を開始しました。
タイは東南アジアにおける交通・情報のハブであると同時に、ミャンマー難民など国境周辺の脆弱な人々への支援の最前線でもあります。私たちはこの地で、地球規模の課題に対し、より迅速かつ包括的にアプローチしていきます。
タイ人、中国人、日本人というインターナショナルなチーム合計4名が、それぞれの知見やネットワークを活かし、主に以下の3つの活動を展開していきます。
・世界で起きている問題や自分たちにできることを伝える啓発活動
・タイ国内の脆弱層および国境沿いに逃れてきたミャンマー難民への生活支援活動
・国際的な条約や法制度、政府や国の仕組みに対して改善や強化を求める提言活動
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【タイ事務所スタッフ一同。バザー前日準備の様子。】
これら3つの活動はテラ・ルネッサンスの平和実現へのアプローチそのものであり、タイ事業はこれらを包括的に実行していく拠点となります。
チャリティーバザー初出店!熱気が伝わる「世界の問題」
今回は、私たちの最初の啓発活動の一環として、タイ国日本人会が主催する大規模なチャリティーバザーに出店した時の様子をお伝えします!
バザーには2日間で6,000名以上の来場者が訪れ、約30の日系企業やNGOがブースを出店する活気あふれるイベントとなりました。IV-Thailandのブースでは、ブルンジ、ラオス、そして日本の岩手県大槌町の支援対象者が、一つ一つ丁寧に想いを込めて制作した洋裁品を出品しました。
ブースは開始直後から多くの来場者で賑わい、特にブルンジの鮮やかなアフリカ布を使ったバッグやポーチに足を止める方が目立ちました。
日本とタイから参加してくれた合計14名の心強いボランティアメンバーもバザーの成功を支えてくれました。
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【ボランティアとして参加してくれた、現地の中高生】
来場者の方々に私たちの活動国について、もっと知りたい国を投票してもらいました。
結果は下記の通りでした。第一位はラオス!
ラオス - 92
ミャンマー - 61
ウクライナ - 55
カンボジア- 52
ウガンダ - 48
ブルンジ - 44
コンゴ民主共和国 - 37
国境を超えて繋がる「想い」
タイでは馴染みの薄いブルンジの鮮やかなアフリカ布は、多くの来場者の目を引きました。洋裁品のバッグやポーチを購入することが、ブルンジのストリートチルドレンやシングルマザーなど、地球の裏側で懸命に生きる人々の「生きがい」や「収入源」に繋がっていると知ると、皆さま深く頷き、あたたかいエールを送ってくださいました。
また、タイの隣国ながら、ラオスの不発弾の問題はタイ国内ではあまり知られていません。ブースでは、ラオスの不発弾被害者が身体的な被害を乗り越え、洋裁訓練に励み、自尊心と生きる力を取り戻すストーリーを紹介しました。商品を通じ、「手に取ったものが、誰かの希望に繋がっている」というメッセージは、世界の問題が「よその国」ではなく「世界が共に取り組むべき問題」として捉え直されるきっかけになりました。
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一人ひとりが変革の主体者に
「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」という理念を掲げるテラ・ルネッサンスにとって、地雷や子ども兵など世界で起きている問題を日本国内に限らず、世界各地で伝え、一人ひとりが問題意識を持つことは、とても重要と考えています。
これからも私たちは「内なる変化がすべての変化の始まりであり、変革の主体者は私自身である」ことを理解し、未来に責任を持って行動する人を増やすことを目指して活動してまいります。
テラ・ルネッサンスタイ事業の今後の活動にご期待ください!
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記事執筆/
国際運動推進部タイ事業担当
伊藤あかり