【特別レポート】私の「ワクワク」が世界平和に繋がる

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【特別レポート】私の「ワクワク」が世界平和に繋がる

【2023年度特別募金】【カンボジア駐在スタッフ・津田理沙からメッセージ】  

 

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いつもあたたかくテラ・ルネッサンスを見守っていただきありがとうございます。今年1月から、カンボジア駐在員として活動している津田です。

 

学生時代はインターンとして活動しており、その中で弊会を応援いただく皆さんとは陰ながら長くお付き合いをさせていただいています。今日は、初めて、こうして職員としてご挨拶できることを嬉しく思います。

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写真:初めまして。カンボジアのスタッフたちと

みなさんは、どんな学生時代を過ごしましたか?私は、テラ・ルネッサンスで、「平和をつくる」に触れ続けた学生時代でした。

 

インターンとして活動する中で、誰でも、いつからでも、それぞれの方法で平和をつくれることを学びました。「地雷をなくす支援のために」と、学校中ではがきを集め寄付してくれた中学生に感動をもらいました。中でも、テラ・ルネッサンスのカンボジアの事業地を訪れたことは、私の在り方を大きく変えました。

 

カンボジアでの、ある出会いの話をさせてください。ドル・キエンさんは、地雷埋設地域に暮らし、地雷事故で両脚を失った方でした。

 

テラ・ルネッサンスは、そういった地雷事故により身体障がいを負った方に、家畜の飼育支援と、家庭菜園の支援をしていました。家庭菜園は、身体障がいがあっても庭先で始めやすい利点から、支援に取り入れていました。しかし、障がいの部位や程度もさまざまです。ドル・キエンさんは両足を失っているので、私は「この人は、畑を耕すことができないだろうな…。」と思っていました。

 

しかし、私が彼を訪れた時、彼は、農業用のゴム長靴に両ももの付け根を突っ込み、それを2本の脚のように使って、ざっくざっくと畑を耕していたのです。それも満面の笑みで。

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写真:長靴を脚にして畑を耕していたドル・キエンさん。残念ながら当時写真を撮れず、絵に描いてみました。

 

私は強い衝撃を受けました。そして、震えるほどの恥ずかしさを覚えました。私は、「支援の受け手」を、心の底では「貧困を抱え、自分ではなす術のない人たち」と考えていたことを、痛感したのです。

 

もちろん、貧困はあります。彼には借金もあったかもしれません。でも、彼には、自分で未来をつくる、溢れんほどの力があったのです。あるものでなんとかする、想像力。困難を乗り越えてやろうという、力強さ。そして大きな笑顔。私などは到底及ばない、生きる力を感じました。

 

「ひとり一人に未来をつくる力がある」

 

何度もテラ・ルネッサンスの哲学として、自慢げに他人に話した言葉ですが、私はこの言葉の意味を、ドル・キエンさんと出会って初めて、腹の底から理解したのです。

 

それからは、カンボジアで出会うひと・ものに魅了されていきました。支援した鶏をどんどん増やしてビジネスを成功させていく支援の受け手、彼ら・彼女らの家でみる自然と共存した様々な生活の工夫、、、

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写真:鶏の飼育で収入を得る、地雷被害者のメイ・ソーンさん。今では近所の人が、鶏の病気対策の薬草の使い方を彼に教えてもらいにくる。

  

カンボジアでの経験を自分の中で咀嚼するのには、数年かかりました。その間、「平和」や国際協力から少し離れてみようとしたり、カンボジアの文化について勉強したり、色々な道を探りましたが、「テラ・ルネッサンスがカンボジアで成そうとすること」への関心が拭いきれず、2023年1月に職員となりました。 

 

今、カンボジア・バッタンバン州のサムロート郡で、現地の農協で働く地元の若者たちと一緒に働いています。農協が将来、地域の貧困世帯を支援できるように、農協と一緒の家畜支援を行い、農協の職員には、支援の方法や農協の運営に必要な技術を指導をしています。

 

サムロート郡では、豊かな土地があるにも関わらず、単一換金作物の栽培に資本を投入した結果、買取価格の下落や天候不順での作物全滅の影響で利益にならず、多額の借金を抱えている農家もいます。そのような世帯を、地域にある薬草や資源を活用して、農協と一緒に支援しています。地元の人財である農協職員を育て、テラ・ルネッサンスがいなくても農協だけで支援ができるようになるのが目標です。

 

解決すべき課題は大きく、日々問題も出てきます。しかし、そこにあるのは、ワクワクです。毎日本当に楽しそうに働いてくれている農協職員たちを見ると、彼ら・彼女らが私たちとの活動でさらに力をつけて、将来活躍してくれるのが、とても楽しみになるからです。

 

取り組む課題は大きいけれど、彼らの存在が希望で、彼らの成長に携われていることに、とてもワクワクします。彼ら・彼女ら自身が持つ知識や能力をめいっぱい引き出して、地域の人々の暮らしに貢献してもらえるようサポートしていきたいです。

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写真:一緒に働く農協職員。それぞれ、家畜飼育、製造、販売、会計などの担当業務を頑張っています。

  

「現地にあるものを活かす」支援を、テラ・ルネッサンスは大事にしてきました。

 

自然も、文化も、ひとも、地域に在るものを活かしながら、自分の地域の課題に主体的に取り組む彼らのような存在が世界中にいることが、世界平和につながると信じています。だからこそ、日々、困難にぶち当たりますが、農協の職員たちとああだこうだと言いながら試行錯誤している時が、世界平和への繋がりをはっきりと感じる時間なのです。

 

テラ・ルネッサンスは、設立以来、最大の危機にあります。ご支援くださるみなさまのおかげで、これまで、アジア・アフリカでの活動を続けてこられました。本当にありがとうございます。

 

しかし、物価高騰、円安、2022年12月に発生した公式サイトへの不正アクセス問題とこれへの対応から、一部の活動を止めなければならないほどの財政危機にあります。現在、合計7,000万円を目標に、9月から11月までの3か月間にわたって集中的にご支援の呼びかけを行っています。

 

テラ・ルネッサンスが世界各地につくってきた小さな平和をつなげ、格差や戦争を根本からなくすために、今、活動を止めてしまうわけにはいきません。

 

日頃から応援いただく皆さまにさらなるお願いとなってしまうことは心苦しいですが、「今、活動を止めるわけにはいかない。」この想いから、テラ・ルネッサンスへのご支援を、心からお願い申し上げます。

 

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テラ・ルネッサンス

カンボジア事業 津田

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