【ブルンジ】7年間の集大成に向けた事業評価
【2023年6月 活動レポート/ブルンジ】

久しぶりに月次ブログを書かせていただきます、前ブルンジ駐在員の古岡です。
5月、数ヶ月ぶりにブルンジに出張に行ってきました。
ブルンジでは、2015年〜2022年までの7年間、主に日本国際協力財団さまにご支援をいただき、ムランビヤ県で紛争被害者やストリートチルドレン、シングルマザーの方々に支援を届けることができました。

↑以前こちらでも紹介した、2022年に実施した施設の引渡し式。
現在もこの施設は公立の職業訓練校として活用されている
現在もこの施設は公立の職業訓練校として活用されている
そして、今年度、これまでの事業の集大成として、これまで支援をしてきた方々の状況に応じた追加支援に加え、事業の評価をさせていただく機会をいただくことが出来ました!
今回のメインの出張目的である、事業評価のキックオフ。
これまで実施してきた事業から得られたもの、その要因となるもの、また改善点などを探るべく、どのように事業評価をするか、スタッフと共に試行錯誤しながら進めています。
その過程で、インタビューも兼ねて、開業した卒業生たちを久しぶりに訪問することが出来ました。
そのうちの一人、ジャンピエール(仮名)さんのお話を紹介しようと思います。
彼は、当会の施設では洋裁を学びました。
数年間は地元のキガンダ郡近辺でグループで洋裁店を営んでいましたが、寒さに苦しみ、しばらくして経済首都のブジュンブラに移住。
そこで、知り合いのツテをたどり、服を仕立てる洋裁から転じて、より収入が得られるようにと、ソファのカバーの製作を始めるようになりました。
訪問した日も、私たちがお渡ししたミシンを使って、お客さんから発注のあったソファカバーを製作し、こんな素敵なソファが出来ました。
しっかりと洋裁で学んだ技術が活かされています。

↑完成したソファカバーとジャンピエールさん(写真左)と同僚
仕事は順調のようで、これまで得られた収入から、ラジオやスマートフォン、豚やヤギなどの家畜を購入しました。
また、母親と連絡を取りやすくするため、母親に携帯も買ったほか、今後は家族のための土地も買う計画を立てています。
また、当会の訓練に参加するまでは、窃盗や暴力、麻薬にも手を出していたそうですが、訓練を開始してからは、当会スタッフからのアドバイスもあり、自分の意思でやめることが出来たそうです。
忙しく働いている彼は、彼自身が「自分自身をとても誇りに思う」と答えていたように、自信に満ち溢れていました。

↑当会スタッフとジャンピエールさん
このように、可能な限り卒業生一人ひとりに話を聞き、その中で特にプラスの変化を生み出した背景等を事業評価を通して紐解き、他の事業でも活用していきたいと思っています。
久しぶりにブルンジで色々な人に会うことが出来、ジャンピエールさんのように頑張っている姿を見ることが出来て、よりやる気に満ち溢れました。
また今後も事業評価の様子をご報告できればと思いますので、お楽しみに!
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記事執筆/
国際運動推進部
古岡繭