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【活動レポート#01】ウクライナ難民緊急支援


3月15日にウクライナ・コンゴ危機緊急支援を開始し、17日にハンガリーにスタッフ(佐々木、吉田)を派遣してから、約2週間が経ちました。たくさんのご支援を寄せてくださっている皆様、本当にありがとうございます。


今回のレポートでは、これまでに行ってきた、ウクライナ難民のニーズ調査をまとめてご紹介いたします。


ウクライナ難民の数は400万人以上*、国内避難民は約650万人*となっています。また、ハンガリーは、ウクライナ難民を36万人以上*受け入れてきた国です。

(*2022年3月29日時点:UNHCRより こちら

■3月17日から3月24日までの活動レポート


これまでに、難民の方が入ってくるウクライナ=ハンガリー間の国境地点や、物資支援等が行われている施設など、現地の重要な場所や地点を訪れ、状況およびニーズ調査を行ってきました。

 

具体的には、以下の活動を行いました。


▼3月17日

「ブダペスト」(Budapest;首都)に到着。現地協力者から、現状のヒアリングとハンガリーを含めた周辺国の関係性などのレクチャーを受ける。

 

▼3月18日

「ブダペスト西駅」を視察。当駅は、「ザホニー」(Zarhony;ウクライナ=ハンガリー間の国境地点の一つで、唯一鉄道で越境できる)から鉄道で移動する人々の終着点。ハンガリーに渡ってきた難民の多くはまずブダペストに向かう。

この日の朝は、50~100人程度の難民たちが待機していた。あたたかい食事や住居の案内、フリーWi-Fiなどが提供されていた。視察後、ロシアの侵攻が始まってすぐ支援に入ったというハンガリー国内の支援団体 “Bike Maffia Budapest” から情報収集。

■3月17日から3月24日までの活動レポート

【あたたかい食事を用意している様子】

▼3月19日

ザホニーを視察。ザホニーから、18日に視察したブダペスト西駅と21日に視察する「ブダペスト東駅」行きの無料の列車が出ていた。この日は、300〜400人くらいの難民の方が乗り込んで出発した。

ただし、少数民族の「ロマ」と思われる人たちのグループ20名ほどは列車に乗らず、ホームに残っていた。ロマの人々の中にはウクライナ国内に残されている人もいると見て、調査を続けている。

【ブダペスト駅行きの避難列車】

【列車に乗らずにいた、ロマと見られる人たち】

▼3月20日

「バラバッシュ」(Barabas;国境地点の一つ)を視察。車、自転車、徒歩で越境可能で、比較的小規模。警察とハンガリー軍の小部隊の活動が見られた。現在は落ち着いているが、開戦後2週間は大変混雑していた。

また、現地協力者となるギリシャ・カトリック教会を訪問し、ハンガリー枢機卿の方にご挨拶。当教会はウクライナ西部への定期的な物資支援を行っている。情報共有とニーズ調査を行い、今後の活動におけるパートナーシップを構築。

【バラバッシュの国境地点】

▼3月21日

ブダペスト東駅を視察。ブダペスト西駅とは異なり、人で賑わっている。支援センターが開設され、食事やキッズスペースが提供されている。国境から来たほとんどの方は、ブダペストに留まるのではなく、難民支援の手厚いドイツなどの西欧諸国を目指していく。また、難民女性へのヒアリングも行った。

【駅に開設されている支援センター】

▼3月22日

ブダペストで、ウクライナ難民の方に一時的な宿泊場所を提供している団体、”Migration Aid” を視察。300名ほどが滞在していた(子どもは50人前後)。元はホステルとして移民の方が滞在していた施設だったが、現在はウクライナ難民の方に開放されている。

食堂や子どもの遊び場などが整えられている。ここに滞在できるのは最大3日で、難民の方々はオーストリアやジャーマニーへ移動していく。しかし、移動先で受け入れてもらえず、戻ってくる場合も見られる。

【割り当てられる個室】

 

▼3月23日

東西のブダペスト駅に到着した方々の一時的な待機場所 “Syma Sports and Event Center” を視察。ハンガリー政府と警察、NGOによって運営されており、これまで複数あった受け入れ場所がこのセンターに集約される。

食事や子どもの遊び場、SIMカードやWi-Fi、仮眠所が提供されているほか、ヨーロッパ行きのチケットを購入することもできる。ただし、宿泊はできないため、他の施設と協力して受け入れを行っている。

また、NGO登録など現地で活動を行うための法的体制を整えるため、現地弁護士にヒアリング。

【センター内の待機スペース】

 

▼3月24日

ニーズ調査の結果を基に、現地協力者との関係を構築しながら、弊会としてできる支援を検討。

■ニーズ調査の考察


以上の調査から、以下のことが分かっています。


◉ハンガリー政府や市民団体などが協力して、ある程度の支援体制が整っている。

◉ハンガリーに流入する避難民の約80%は西ヨーロッパなど他国を目指している。(ハンガリーは中継地点)

◉一方で、ハンガリー国内に残る人々もいるため、その方々には、就職斡旋支援、子どもの医療ニーズ、子どもの教育ニーズなどがある。

◉少数民族ロマ系の人々を中心とする、支援の届きにくい人々が一定いる。

◉軍事活動が行われていないウクライナ西部に、ウクライナの中心部から避難民が(8万〜10万人規模)流入し、物価高騰の影響や宿泊場所の需要など、多くの緊急支援ニーズがある。


ニーズ調査で分かったことから、まず、物資配布など緊急の人道支援を開始いたしました。その支援活動の詳細については、今後のブログ記事でご紹介していく予定です。

■ニーズ調査を踏まえて


今回は、長期的な支援のための最初の緊急支援ですが、今後もニーズの変化や状況に応じて、柔軟かつ継続的に支援を行っていく予定です。また、このような危機がウクライナのみならず、イエメン、コンゴ民主共和国など世界各地で起きており、今なお多くの人が生命を脅かされる状況にあるということを忘れないで活動していきます。

■ニーズ調査を踏まえて

 
テラ・ルネッサンスは、「いま」、「平和への願い」を結集し、「いのち」を守るために、ウクライナ・コンゴ危機緊急支援を実施しています。

「すべての生命が安心して生活できる社会(=世界平和)の実現」。 

―テラ・ルネッサンスのビジョン(設立目的)です。

ウクライナ危機に関する連日の報道を受け、
「世界平和を目指す私達が、ウクライナの危機に行動しなくていいのか?」
「しかし、私たちの活動地でもやるべきことがある。」
と、自問する日々が続きました。
 
世界平和を使命とする私たちとして、ウクライナで危機にある「いのち」を守りたい。 そして、国際的な関心が集まる今こそ、他地域の「平和」についても、皆さまと共に考え、行動したい。 これらの想いをあわせて、ウクライナ難民の方への緊急支援と同時に、コンゴ民の危機についても支援の必要性を訴える決断をしました。
 
平和への願いを、いま世界中の人が持っています。 今こそ、「平和への願い」を結集させ、「いのち」を守ることができる。争いのない世界へ、社会を根本から変えていける、と、私たちは確信しています。

皆さまのご支援とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。 スタッフ一同より


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