【カンボジア】追加のヤギの購入と飼育訓練を村人たちへ

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【カンボジア】追加のヤギの購入と飼育訓練を村人たちへ

【アジアレポート/2021年9月_Topic01】

2021年9月に、カンボジア、バッタンバン州ロカブッス村とプレア・プット村の村人たちへ、ヤギを追加で購入し、農業専門家から飼育訓練を実施した後、村人たちへヤギを渡しました。

 

当会では、家畜銀行として、2017年からロカブッス村とプレア・プット村の村人に、ヤギの貸し出しをしていました。貸し出した数と同じ数のヤギを繁殖させてから返却してもらい、新しい世帯へ貸し出していました。しかし、2020年以降、新型コロナの影響で、仕事がなくなった人が多くなり、ヤギ飼育にリクエストが殺到している状況でした。

 

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ロカブッス村の小学校で、ヤギの飼育訓練を実施
 

そのリクエストにできるだけ応えられるよう努力をしてきましたが、繁殖してから、返却してもらうヤギを待っていると時間がかかります。そこで、ロカブッス村5世帯、プレア・プット村3世帯へ追加購入して、貸し出すことにしました。

 

まず、提携する現地NGO: CRDNASEの農業専門家から、今回貸出の対象となる世帯へ、ヤギの飼育訓練を実施してもらいました。カンボジアでは、9月も新型コロナの感染が拡大しており、10人以下の少人数で、感染防止に配慮しながら、訓練を実施しました。

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↑雨が降る中、村へヤギを搬入

 

そして、ヤギを購入し、村へ搬送します。9月は雨季の真っ只中で、ほぼ毎日雨が降っていましたが、今回私が驚いたのは、ヤギが雨に濡れないように1頭ずつ袋に入れられ、大切に運んでいることでした。

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村人へヤギを貸し出すテラ・ルネッサンスのスタッフ(右

そして、対象世帯へヤギを村で受け渡しました。バイクでヤギを連れて帰る人もいれば、大事そうに抱いたまま、雨でぬかるんだ道を、歩いて家に持って帰る人もいました。 

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 貸し出しを受けたヤギを抱えて家に帰る村人

 

雨が降っているおかげで、村の中にはヤギの餌となる草や木が青々と茂っています。ヤギ飼育は、餌代もかからないため、販売できた金額が、ほぼそのまま収益になるため、これまで村の中で仕事がなかった村人が、収入を得ることができるようになります。

 

さらに、ヤギの糞は、とてもいい肥料になり、やせ地の多いロカブッス村では、有機肥料として大地に循環させていくことで、作物の栽培にも貢献できます。

 

これからも村の中での自然の循環を大切にして、村の中で生活していけるように村人たちの「自立」を推進していきたいと思います。

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記事執筆/
海外事業部アジア事業マネージャー
江角 泰

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