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【カンボジア】大雨と洪水の影響を受ける地雷撤去

【アジアレポート/2020年12月_Topic02】

 
カンボジアの北西部バッタンバン州で進めている人道的地雷撤去支援の2020年10月-12月(第三四半期)の報告書が、提携する地雷撤去団体MAGから送られてきました。
 
この事業では、地雷撤去団体MAGの機械チームの活動資金1年分(2020年4月-2021年3月)をテラ・ルネッサンスから提供しています。
カンボジアでも最も地雷が多く埋められているバッタンバン州での地雷撤去を進め、安全に村人たちが生活できるようにするのが目的です。
【アジアレポート/2020年12月_Topic02】

↑バッタンバン州の地雷原で地雷撤去活動中のDIGGER D-250

第三四半期の2020年10月〜12月は、バッタンバン州コッス・クララ郡の地雷原で活動し、62,817㎡の土地を撤去しました。この撤去した面積からは、1発も地雷や戦争残存物は見つかりませんでした。
 
しかし、この安全を確認する作業が、地雷撤去ではとても重要で、地雷が何発あるかは重要ではありません。今回のように地雷が1発も見つからなくても、その土地が地雷に汚染されていると村人たちに思われていれば、安心してその土地を使用することができないからです。

↑DIGGER D-250を遠隔で操作するスタッフ

 一方で、この第三四半期の機械チームの成果は、第二四半期に報告された成果よりも45%も低くなりました。これは、10月と11月を通して、カンボジアで発生した予想外の大雨と洪水の影響で、機械を地雷原へ運ぶことができなかったためです。
 
この2ヶ月間は、機械チームの能力を十分に発揮させて活動することができませんでした。しかし、機械を使用することができない期間チームのスタッフたちは、金属探知機を使った手作業での撤去作業を進めていました。
 
カンボジアでの地雷撤去の難しい点の1つは、この天候によるものです。雨が降れば、作業するスタッフの安全性を考慮し、作業を停止しなければなりません。また、雨によって、僻地の地雷原へアクセスする道がぬかるみ、大きな機械を運ぶことができなくなる場合もあります。今年はカンボジア全体で大規模な洪水が発生し、幹線道路も浸水してしまいました。
 
地雷撤去は、こうした状況の中で、出来るだけ効率よく、安全に、早く撤去できる方法を選択しながら進められています。

↑DIGGER D-250をメンテナンスするスタッフ

MAGからの報告書によれば、第三四半期までにこの1年間のプロジェクトの目標の90%までの土地を撤去できました。この中で3発の対人地雷を撤去しています。そして、合計3,972名という非常に多くの村人たちが安全に生活できるようになりました。

↑DIGGER D-250を洗浄するスタッフ

12月以降は乾季に入り、雨もほとんど降らなくなるため、このDIGGER D-250という地雷撤去機械の能力を最大限発揮して、さらに撤去を進めていくことができると思います。
  
撤去された土地のほとんどが村人たちの農業に使われます。テラ・ルネッサンスでも、家畜飼育や家庭野菜の栽培支援などを地雷で汚染されていた地域で実施していますが、これらの活動を実施するまえに、少なくとも安全に村人たちが生活し、家畜を飼育することができる安全な土地が不可欠なのです。
  
皆さまからご支援いただいたご寄付によって、多くの村人たちが安心して生活していくことができるようになっており、心からお礼を申し上げます。

↑上記のMAGの報告書

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記事執筆/
海外事業部アジア事業担当
江角 泰

 

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