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【カンボジア】モニタリング調査を電話調査へ

【アジアレポート/2020年4月_Topic01】

カンボジアで、JICA草の根パートナー事業として実施している障害者世帯への生計向上支援は、3年目が終わり、2020年4月から4年目に入ります。3年目までの進捗を確認するためモニタリング調査を3月にカウンターパート機関とともに実施する予定でした。

【アジアレポート/2020年4月_Topic01】

写真:2月に農業専門家が訪問した時のネン・パットさん

1日だけカウンターパート機関とともに100世帯を3グループに分かれて、調査しましたが、現地スタッフやカウンターパート機関とも話し合い、新型コロナウイルスの感染が、カンボジアでも広がってきており、感染を予防するために、モニタリング調査は、電話での聞き取り調査へ変更することにしました。

 

1年に一度対象世帯を直接巡回しながら調査するのは、事業を実施する前とどう変化したのかが見えるので、とても楽しみにしていたのですが、受益者に感染させてしまうリスクを考えると、この時点では予防を優先するしかありませんでした。

写真:家庭菜園の状況を確認する農業専門家と案内するネン・パットさんの奥さん 


1日だけ訪問した数世帯の様子から、今年の大きな問題は水不足のようです。カムリエン郡のなかの大半が水不足で、場所によっては龍眼という果物の木が茶色く枯れてしまっているところもあります。

暮らしの工夫で、多様な収入源を

ネン・パットさんの世帯は、家庭菜園を綺麗にしてくれています。

ヤギ飼育は、病気などもあって、面倒を見ることが難しく、中止していますが、鶏飼育と家庭菜園を実施しています。

野菜栽培は、綺麗に作られた畝や壊れたプラスチックのたらいをプランター代わりにして、ネットで家畜が入らないように囲われて、葉物野菜が植えられています。

昨年は雨量が少なかったカムリエン郡では、多くの世帯が、水不足に悩まされていますが、パットさんは、家に井戸があり、ポンプで汲み上げているため、野菜栽培も継続して、可能になっています。

この野菜栽培によって、以前は食費に1日4-5ドルかかっていましたが、今は2.5ドルと半額まで抑えられています。余った野菜は家の裏に住む子どもたちの世帯や近所の人たちにも分けています。

食事は毎日取るため、食費が抑えられると、その差は大きいですし、食べるものが自分のところにあると、安心感が違います。鶏は、年間50ドルほどの収入です。その他、パットさんは、近くの日系の祝儀袋を製作する工場からの依頼で、自宅で祝儀袋のセットを製作する仕事もしています。

家庭菜園や、鶏飼育を奥さんと一緒に協力することで、多様な収入源を確保し、生活を成り立たせているところです。


今回の事業のひとつの狙いでもあった多様な収入源を確保することは、水不足や新型コロナウイルスによって、多くの影響を与える状況で、効果を発揮します。

1つの収入源がうまくいかない場合でも別の収入源で補うことができれば、柔軟に対応して、自分たちで乗り越えていくことができます。

タイへの出稼ぎに、新型コロナウイルスの影響も…

一方で、カンボジアでも新型コロナの感染防止のために3月ににタイ国境も人の移動は制限がかかったために、カンボジアへ戻ってきた出稼ぎ労働者のなかには、収入が少なくなった人たちもいます。

4月に調査したなかでは、対象とする障害者世帯の100世帯中8世帯が、タイでの出稼ぎによる収入に頼っていて、収入が少なくなり、食べるものも十分になく、近所にお金を借りたりするなどきびしい状況にあることが分かりました。これらの世帯へは緊急支援ができないか準備をしているところです。

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記事執筆/
アジア事業部
江角 泰

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