【ラオス】ラオスの東洋ミツバチへの誘引剤の試験を実施

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【ラオス】ラオスの東洋ミツバチへの誘引剤の試験を実施

【アジアレポート/2019年11月_Topic02】

11月11日から15日まで、ラオス・シエンクアンの養蜂事業の対象であるポンカム村とムアン村にて、日本ミツバチ(ラオスにいる東洋ミツバチの亜種)で効果を発揮する誘引剤の効果測定試験を、京都先端科学大学の坂本教授と深見教授が実施してくださいました。

 

養蜂事業の中でも、全対象世帯へ実施してた誘引剤の試験。事業のなかでは、多くのミツバチの群れを捕獲できることが目的でした。

 

実際に誘引剤を設置した箱と、そうでない箱の距離が近いと、例え新しい住処を探す探索蜂が、誘引剤に釣られてやってきたとしても、誘引剤の効果かどうかははっきりと分かりませんでした。

 

事業2年のうち1年目は、日本の養蜂シーズンとラオスの養蜂シーズンが少しずれているため、ラオスの養蜂シーズンにほとんど誘引剤を試すことができませんでした。

 

一方で2年目となる今回は、誘引剤を開発された坂本教授のご協力もと、ラオスの養蜂シーズンに合わせて誘引剤を製作いただいたため、11月の分蜂が一番盛んなときに配布することができました。

多くの群を捕獲できるとともに、蜂蜜も1年目の7倍となる量を収穫。今回は誘引剤の正確な効果を試験するため、坂本教授と深見教授により、2村でそれぞれ5世帯ずつ、誘引剤の試験を1ヶ月程してくださることになりました。

 

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【誘引剤を巣箱に設置する深見教授】

今回は、外見は全く同じ偽の誘引剤と本物の誘引剤を用意し、50m以上離れた巣箱に設置しました。これで30日-45日ほど様子をみます。

捕獲できれば、近くの巣箱に誘引剤を移していくやり方で、どれだけ捕獲できるか調査をします。

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設置した巣箱と誘引剤の前で再会を喜ぶ坂本教授とヴァンシーさん

最後に訪問したムアン村のヴァンシーさんは、昨年9月に日本での養蜂研修に参加した際に坂本教授にもお会いしていたので、お2人とも再会を喜んでいました。


ヴァンシーさんは、2村のなかでも一番多くの蜂蜜を収穫した人物。一人で合計29群から67.5kgもの蜂蜜を収穫し、約500ドルの収入がありました。


誘引剤の試験の結果は、1ヶ月後に分かります。アジアに生息する東洋ミツバチの亜種にも、誘引剤の効果があることが分かれば、ラオスやその他のアジア地域での東洋ミツバチの養蜂時の誘引剤使用の可能性と、養蜂の可能性が広がります。


結果がどうなるか、楽しみです。


…………………………………………

記事執筆/
アジア事業部
江角 泰


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