【夏季募金2019キャンペーン企画】『私も夢中。Vol.5』

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【夏季募金2019キャンペーン企画】『私も夢中。Vol.5』

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当会の公認講師、中熊賢さんにインタビューしました!

本キャンペーンテーマの「気がつけば、私に夢中。」にちなみ、テラ・ルネッサンスの職員や、テラ・ルネッサンスの日々の活動を支えてくださる支援者さまが、それぞれの夢や目標に向かって「私も夢中。」な姿をお届けしています。

 

今回インタビューを行ったのは、テラ・ルネッサンスの支援者であり、公認シニアスピーカーでもある中熊 賢(なかぐま まさる)さん。

大手損害保険会社の人材育成や組織開発を行うグループ会社にて社員研修の講師を行う傍ら、2009年からテラ・ルネッサンスの支援を続けてくださっています。

また、2013年、2016年、2019年と開催された「ドリームプレゼンテーション in ウガンダ」の実行委員長として、当会の訓練所で学ぶ元子ども兵の方々が夢を語る場作りに携わってくださっています。

 

 

「夢がありますか」という問いかけに、8割以上の元子ども兵の方が手を挙げた

———中熊さんが元子ども兵の方々が夢を語る場作りを行うようになったきっかけは何ですか? 

 

中熊さん:僕が最初にウガンダに行ったのは2010年の8月でした。その時の交流会で、一緒にツアーに参加したある方が、元子ども兵の皆さんに「夢がある人手挙げてくれますか」と問いかけたんです。正直僕はその問いかけを聞いて、なんでそんなことを質問するんだろう、と思いました。元子ども兵の彼ら、彼女たちは、僕らが想像もできないような壮絶な体験をしてきました。「夢がありますか」なんてことを聞くことは、辛い思いをさせるだけじゃないかな、と感じたからです。でもその時に、集まってくれた人の8割ぐらいの方が手を挙げたんです。とても衝撃的でした。日本人の僕らでも、夢はありますか、と言われて手を挙げる人ってそんなに多くないような気がする中で、8割以上の元子ども兵の方が手を挙げた。その光景にすごく驚くとともに、元子ども兵の彼ら彼女たちの夢をしっかりと聞く場をつくりたいな、と思ったのがきっかけでした。

 

———当時のきっかけが繋がり、これまで3度にわたって、元子ども兵の方が夢を語る「ドリームプレゼンテーション in ウガンダ」(以下「ウガドリ」)が開催されてきました。中熊さんは、「夢を持つ」、また「夢を語る」ことにはどんな力があると思いますか? 

 

中熊さん:まず、夢を語ることは、夢を語るその人自身にとても大きな力を与えると思います。夢を語る時には、元子ども兵の彼ら、彼女たち自身が、未来を向いて、そして堂々と自分に誇りを持って夢を語っているからです。例えば、元子ども兵で、テラ・ルネッサンスの訓練所で学んだアクエル・モニカさんは、2013年と2016年、2019年と3度にわたって夢を語ってくれました。1回目の時はまだ訓練を始めて間もない頃で、夢を語ってくれたものの、まだその夢に対する強い自信までは感じられませんでした。しかし、2016年、2019年に夢を語ってくれたときには、自分が作ったとてもきれいなドレスを着て、自信と誇りを持って、その場にいる全員の心に届くように堂々と夢を語ってくれました。彼女の姿を見ながら、1回目に夢を語ってくれたことが、その後の6年間、彼女自身にとても大きな影響を与えたんじゃないかなと思いました。夢を語ることは、未来に向かう大きな力を引き出すことができると思うんです。

 

夢を聞いている僕らが、なぜかとても勇気づけられる

———夢を持ち、その夢を誰かに語ること自体が、夢に向かって前進する力を与えてくれるんですね。そうした、元子ども兵の方々が夢を語る姿を見て、中熊さんはどんなことを感じてこられましたか?

 

中熊さん:先ほども話したように、彼ら、彼女ら自身の夢を語る力を、そのすごさをいつも感じています。そして同時に、その夢を聞かせてもらっている僕らの方も、夢を聞かせてもらっているだけなんですけれど、なぜかとても勇気づけられるんです。聞いている日本人の方が、今のままじゃいけない、前に向かって進んでいかなきゃいけない、と思わせられるほどに、とても心が震えるんです。どんな困難も乗り越えていく力を人は持っているんだということを思い出させてくれる、大きな勇気をもらえる大切な時間です。

 

———これまで「ドリプラ」を通して、夢を語る側、聞く側、それぞれで、本当に多くの方が前進する勇気を得てこられたのだと思います。最後に、中熊さんご自身の夢を聞かせていただけませんか?

 

中熊さん:今は2つ、夢があります。

私は今社員研修等の研修の場での講師をしているのですが、その根底には、人の成長に貢献したい、という自分の思いがあります。誰かの成長に貢献し続ける、ということが、一つの自分の夢であり、使命でもあると感じています。

もう一つは、テラ・ルネッサンスの活動に対して支援をし続けること。多くの人に、テラ・ルネッサンスの活動や、元子ども兵が夢を語る力というものを伝えていきたいと思っています。

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彼女たちが語ってくれた夢を、応援したい

テラ・ルネッサンスの活動地では、モニカさんをはじめとする多くの訓練生の方々が、悲惨な体験を乗り越え、新しく夢を持って人生を生きていく姿を通して、私たちに「夢の力」を伝えてくれています。

 

中熊さんが語ってくださった「夢を語る力」。それは、夢を語る側と聞く側、相互の励まし合いではないでしょうか。様々な紛争被害を受けた元子ども兵の方々が夢を追うことを、テラ・ルネッサンスの活動を通して支える。すると気付けば、その夢に触れて、夢を追う姿に触れて、今度は私たちが力をもらっている。そんな励まし合いの環がこれからも広がっていくことを、心から願います。

 

現在、テラ・ルネッサンスは、夏季募金キャンペーンとして2019年8月31日までに 皆様からのご寄付を募っています。必要金額は達成しましたが、事業実施には資金が十分ではない状況です。引き続き、キャンペーンへのご協力をよろしくお願いいたします。

 

▼キャンペーン詳細はこちら▼

https://www.terra-r.jp/kakibokin2019.html

 

ぜひこの機会に寄付を通して、一人でも多くの人が再び前を向き、夢を持って自らの人生を生きていくためのお手伝いを、一緒にしていただけないでしょうか。

 

夏季募金キャンペーンへのご参加を、心よりお願い申し上げます。

 

インタビュアー・編集:インターン生 佐藤 幸恵

 

 

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