【カンボジア】む、難しいけど続けます!村の教育のための行政との交渉

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【カンボジア】む、難しいけど続けます!村の教育のための行政との交渉

【2024年1月 活動レポート/カンボジア】

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バッタンバン州カムリエン郡プレア・プット村には、まだ地雷が埋設されているコミュニティが含まれています。このコミュニティ(以後、小プレア・プット村)は、2014年までは別の行政区でしたが、2014年にプレア・プット村に含まれることになりました。小プレア・プット村には、約30世帯が住んでいます。

 

これらの世帯は、土地を持っていないため、政府の所有地でありまだ地雷がある小山の麓に無許可で移り住んでいる貧困層です。元々貧困層が集まっている場所かつ、村の辺境部ともいえます。

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↑小プレア・プット村の風景。奥の山にはまだ地雷が残っているが、生活のために作物を植える村人もいる。

 

テラ・ルネッサンスは、2015年にこのコミュニティを調査し、子どもたちが村の小学校が遠いために教育を受けられていないことを知りました。さらに、ここに住む人々はほとんどが村内に仕事がなく、タイへの出稼ぎやカンボジア国内の地主の畑で日雇い労働をして生計を立てていました。

 

親が長期で出稼ぎに行く場合、年齢が低い子どもは村に世話をする人がいないため親についていかざるを得ず、教育機会の損失に繋がります。さらに、中学生以上の年齢であれば、稼ぎ手として働く例も確認されています。①教育機会の課題、②村内の収入源が少ない課題が相互に連鎖しあっている状況といえます。

 

このような状況から、テラ・ルネッサンスは、2015年に小プレア・プット村内に幼稚園を建設し、現在幼稚園〜小学校2年生までの勉強を指導できる先生を派遣しています。

 

さらに、村内で収入源となるよう、2017年にヤギの飼育支援を始めました。順調にヤギを繁殖させ収入源にしていく世帯が増えており、2020年の新型コロナウイルス流行の際には、国境封鎖でタイに出稼ぎにいけなくなった世帯からヤギの貸出リクエストが殺到したこともありました。

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↑幼稚園の授業の様子

 

今月は、小プレア・プット村幼稚園について、そして今月の新たな試みについてお話ししたいと思います。

 

プレア・プット村の幼稚園では、先述のように幼稚園から小学校1〜2年生の子どもが読み書きを習っています。ただし、先生が幼稚園専門の先生なので、読み書きが主な小学校1、2年生の授業はできるものの、社会・理科などが始まる3年生以上の授業は、教えられません。

 

このため、3年生以降の子どもたちは、村を出て地域の小学校に通う必要がありますが、地域の小学校は4.3km離れており、子どもたちが歩いて通うことが難しく、バイクなどで送ってもらう必要があります。

 

バイクを持っていない、両親が仕事で忙しい、両親が遠くへ出稼ぎに出ているなどの理由で、毎日送ってもらうのは困難な子もいます。このような背景から、プレア・プット村の小学生は、3年生以降中退してしまうことが多いのです。

 

現在、就学年齢だが学校に行けていない子、3年生以降中退してしまったまま年齢があがっている子は、コミュニティの中には30名〜40名ほどいると推定しています。

 

さらに、幼稚園の先生のお給料は、支援者の皆さまからのご寄付により支払うことができていますが、地域の将来のためには、現地の行政機関が先生の雇用を維持するのが理想です。

 

そのため、今月は以下のことを地区の行政に働きかけてみました。

1)地域行政が幼稚園の先生のお給料を払うこと

2)小学3年生以上の勉強も教えられる小学校の先生を1名派遣すること

 

結果、行政担当者は、先生を1人派遣するには40〜50名の生徒がいる必要があるとして難色を示していました。ただ、今月は最初の交渉だったため、就学年齢で学校に行けていない子や中退した子の数が正確に伝わっていなかったり、このコミュニティの子どもたちにとって村の小学校に通うことが困難な現実的な理由をわかってもらえていない印象です。

 

今後、より具体的に学校に行けていない子たちの数を伝えたり、繰り返し課題を伝えることで、交渉の余地があると考えています。

今月は、まずは行政の人たちに地区で起こっている課題を伝えられたのは重要な一歩と捉え、今後も根気よく現状を伝えて交渉を重ねていく予定です。

 

そんな状況でも救いがあるのは、幼稚園の先生がとても熱心で教えるのが上手な先生だということです。授業に必要なものを自費で買ったり、遠方まで先生むけのワークショップに参加しに行ったりして、子どもたちに読み書き・計算や、あいさつや道徳を身につけるための歌などを教え、子どもたちもしっかり身につけています。

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小プレア・プット村の子どもたち。先生に読み書きやたくさんの歌を習った。

 

そして何よりも、今子どもたちが読み書きを習得できるのは、私たちの活動にご理解いただき活動を応援してくださるみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。このような交渉は時間がかかりますが、少しずつより良い状態を目指していきたいと思います。



 

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記事執筆/

海外事業部

津田

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