【佐賀】あの事業、最近どう?グローバル人財育成事業@東明館学園
【あの事業、最近どう?/佐賀】
期間限定で、事業をピックアップした特集記事を連載します!近年の活動を取り上げ、その背景や変遷を辿ります。今回は、佐賀のグローバル人財育成事業をご紹介いたします。
20年以上にわたって国内外での支援・啓発活動を行う中で、「平和をつくりだすためには、グローバル人財を育成することが重要だ」と考え、グローバル人財育成事業を開始しました。
この事業の大きな取り組みとして、2021年から佐賀県東明館学園の探究コースの高校生を対象に、授業プログラムを実施しています。問題解決型学習(Project Based Learning)の手法を取り入れ、学習から実践まで行います。さらに、「テラルネ講座」はもちろん、他の全ての科目も「ウガンダの元子ども兵の社会復帰支援」「カンボジアの地雷被害者の自立支援」が題材になっています。
そうした学習を経て、2022年8月に学生たちがウガンダを訪れ、グル事務所でスタディーツアー「希望祭り」を実施しました。サッカー大会や日本食の紹介、「平和」をテーマにした巨大アートの作成など、学生たちが企画を持ち込みました。また、現地スタッフや職業訓練施設の訓練生たちがダンスを披露してくれました。
ある学生に話を聞きました。
「『なぜ、支援をするのか』と問われると、以前は、理論的な繋がりや先進国の義務を説明していました。これも学習の成果ではありましたが、ウガンダを訪れた今、「家族だから」と答えます。家族だから彼ら、彼女らが幸せになることは自分たちの幸せである、困っていたら支援するのは当たり前のことじゃないかと感じるようになりました。また、他の身近な社会課題の解決に対しても同じような気持ちを持つようになりました。」
また、カンボジアの農村の貧困問題に立ち向かうために、学生たちがコンポスト堆肥の活用による、農業発展に関するプロジェクトを実施しています。専門知識が足りない中でもカンボジアの環境や経済などを調べ、経費まで細かく計算して企画しました。そして現地スタッフと農業専門家、現地で実践してくれる村の高校生・大学生たちに英語でプレゼンテーションを行ったりと企画の改良を重ねました。
2022年8月からは実際にコンポスト作りを開始し、11月には製作したコンポストの有機肥料をモデル・ファームに投入しました。現在も引き続き野菜の栽培を進めています。
*もっと詳しく
---------------------------
記事執筆/
海外事業部
小川さくら