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【カンボジア】薬草の発酵液に”おめでとう”、テラ・ルネッサンスへ”ありがとう”

【アジアレポート/2022年2月_Topic01】


2021年3月に終了したカンボジア、バッタンバン州カムリエン郡の障害者世帯への生計向上支援のフォローアップを、継続してきました。
 
コロナ禍で、グループ化して家畜の飼育をするために薬草の発酵液の製作を実施する活動が、一時中断していました。
 
10月に調査したときには、鶏の感染症が流行し、大規模な養鶏場の鶏も全部死んで、障害者世帯の鶏も多くの世帯で、死んでいました。
【アジアレポート/2022年2月_Topic01】

 協力して数十種類の薬草を細かく刻む村人たちとメイ・ソーンさん(写真奥右から3人目の白いシャツで、こちらを向いて手前の男性と話している男性)

 

そんな中、メイ・ソーンさんは、同様に感染症にかかっていながら、事業実施期間中に現地NGOの農業専門家から訓練を受けた薬草の発酵液を自作し、治療することができていました。

100羽ほどの鶏を飼育しており、他の世帯ではほぼ全滅していましたが、この有機発酵液を飲ませられなかったヒヨコ30羽ほどは、死んでしまったそうですが、発酵液を飲ませた70羽は、生き残り、それ以降また繁殖して、今は200羽ほどに増えていました。

↑協力して、細かく刻んだ薬草に黒糖を混ぜている様子

 

すでに、近所では鶏が死なないことで、有名になっていたメイ・ソーン氏ですが、2022年2月に薬草の発酵液を、近所さんたちと一緒に作ることを呼びかけていました。

当初は、事業の対象世帯である障害者世帯だけが参加するグループでしたが、なんと今回の参加者には、4世帯の障害者世帯だけではなく、近所の人たち8世帯も含まれていました。

中には、広大な農地を持つ同じ地域に住むお金持ちで、昨年からヤギを開始した人も含まれていました。

30頭を購入して飼育を始めたものの、病気で何頭か死んでしまったそうです。そこで、この村で繁殖に成功している理由を村人に尋ね、この日、薬草の発酵液を製作するということを聞きつけて、参加したそうです。

↑バナナを入れて、最後の仕込みをする村人たちと、指導するメイ・ソーンさん(写真右から2人目の男性)


事前にそれぞれの村人たちが、材料となる薬草数十種類を集めて、この日はその薬草を小さく切り刻んで、発酵させるためにタンクに漬け込みました。
この日、参加してきた村人たちは、このメイ・ソーン氏の鶏やヤギ飼育の様子をみて、同様にヤギ飼育を始めた人たちとのことです。
発酵液の製作は、終始近所さん同士で、会話を弾ませながら進み、その様子は微笑ましいものでもあり、コロナ禍で集まることができずに途絶えていた、人と人とのつながりの素晴らしさを思い出させてくれるものでした。

↑薬草発酵液の仕込みが完了した後の参加者の集合写真


みんなで協力して仕込み終わった後、メイ・ソーンさんに話を聞きました。
 
ソーンさんも、一緒に発酵液を作ってくれる仲間がいることが、とても嬉しそうでした。”この薬草の発酵液に、私は「おめでとう」と言いたい。そして、この製作訓練をしてくれたテラ・ルネッサンスに、「本当にありがとう」”と話してくれました。
 
事業で訓練したことを、きちんと実施し、その訓練内容が間違っていなかったことを証明してくれたソーンさんに、私も感謝の気持ちで一杯です。そして、それがこうしてご近所さんにも拡がり、お互いに協力して、生活する村人たちのの姿がまた見られたことに、私は感無量でした。

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記事執筆/
海外事業部アジア事業マネージャー
江角 泰
 

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