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【大槌】東日本から10年


今日は3月11日。東日本大震災から10年。大槌刺し子復興プロジェクトも大きな節目を迎え、この10年を振り返ります。

震災により避難生活を余儀なくされ、途方に暮れていた人達に、少しでも何かさせてあげたいと立ち上がったボランティアの方々により、2011年6月に避難所から始まったのが大槌復興刺し子プロジェクト。

針と糸と布さえあれば避難所の狭いスペースでもできると、刺し子の材料を手配。興味を持ってくれたお母さんに配布し、刺し子してくれた人には刺し子代をお支払するシステムをつくりました。商品として、応援してくださる方々にお買い上げ頂くことで、材料を確保でき、またさらに多くのお母さん達が刺し子をすることができたのです。


毎週のように避難所や集会所に多くのお母さん達が集まり、かもめふきんやコースターの刺し子やアイロン作業、商品化のお手伝いをして過ごしました。
 

拠点となる場所を探しながら避難所など転々と周り、今では刺し子ハウスとでも言いましょうか(アパートですが)場所も落ち着き、当時からの刺し子さんと新人刺し子さん合わせ、現在30名がここに通っています。

ここまで続けて来れるとは正直思ってもいませんでしたが、これもこの10年にたくさんの方々が関わって来てくださり、大槌刺し子プロジェクトを忘れないでいてくれたおかげだと思います。刺し子さんも新しいことにたくさん挑戦し、刺し子の技術もレベルアップしているように思います。

本当に感謝しかありません。

刺し子さんの想い


刺し子さんに、10年経った今の気持ちを聞いてみました。

「当時は仮設住宅で塞ぎ込んでいた気持ちを押してくれたのが、大槌刺し子」「刺し子は大変と感じることよりも、楽しいと感じることのほうが多い」「心に余裕ができたので、いろんなことに挑戦したいという気持ちになっている」「不器用だけど、いつの間にか慣れてきて楽しく、自信につながった」

「刺し子が好きになって、新しい技法や、前にやったけど忘れているものを、もう一度勉強したい」「完成した時の達成感と、キレイにできたねと言われることをやりがいに感じる」「刺し子は気持ちをリセットさせてくれる『ココロのサプリメント』」

このように話してくれた刺し子さん達。私達の目から見ても心境の変化は明るい方へ向いているように感じます。大槌の町自体の活気はまだまだ戻ってきてはいませんが、刺し子さん1人1人は常に前向きで、私たちの背中を押してくれます。

これもひとつの復興と言えるのではないでしょうか。いつも笑顔が絶えない大槌刺し子プロジェクトになっていきたいです。
刺し子さんの想い

最後に、「震災を経験したからこそ伝えたいこと」

 

10年前に起きてしまったことは決して忘れず、でも振り返らず。

これから先の10年を見据えて


大切なモノ 大切な人を守るため

今私たちにできること

体験したことや、学んだことを教訓にし、大きな地震や津波を経験していない子どもたちに伝えていくこと

防災意識を高めるために、災害が起きた時の避難場所などを家族で話し合う、非常持ち出し品の準備・点検は「もう1度」と言わず「何度でも」行う

 

これからも立ち止まらず進んでいこうと思います。


大槌刺し子プロジェクト  スタッフ一同

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記事執筆/
大槌刺し子プロジェクトスタッフ
佐々木 加奈子

 

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