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【コンゴ】14年前の、、、あの時の少女が人生最幸の日を迎えました

【アフリカレポート/2019年11月_Topic02】

2005 年7月9日、コンゴ東部の南キブ州で武装グループの襲撃があり、53名の村人たちが殺害されました。そのうちの 40 名は女性と子どもでした。

その際、武装グループは民家に火を放ち、家から飛び出した子どもたちを再び家の中に放り込みました。その中に、7 歳の少女がいました。

彼女の名前はマロイ。

右手に大火傷を負いましたが、彼女は、その惨事を生き延びました。しかしその時、マロイは父親と 3 人の弟・妹を目の前で亡くしました。

あれから 14 年。21歳になったマロイの姿が下の写真です。(手前の黒い服の女性)。今はテラ・ルネッサンスの職業訓練を終えて、グループで洋裁店を営んでいます。

 【7 歳の時、虐殺で家族を失い、重傷を負ったマロイ】

あの悲劇から、マロイは母親と幼い弟、妹ともに、苦しみと悲しみを乗り越え、生きてきました。今もあの日のことを思い出すと、涙が止まらない時があると言います。

男手を失い、土地も定職もない中、それでもマロイの母親は近隣住民に食べ物を恵んでもらったり、奴隷労働に等しいような過酷な労働(50kg 以上もの炭を背負い、険しい山道を7時間以上かけて街まで運ぶ作業)を続けながら、彼女を育てあげました。

マロイの母親にとってはマロイだけが生きる希望だったと言います。実はマロイが産まれる前、5 人の子どもを彼女は流産、死産で亡くしていました。


6年経って、ようやく授かった子どもがマロイだったのです。

【マロイがテラ・ルネッサンスで洋裁訓練の技術習得に励んでいた時】

そんなマロイがテラ・ルネッサンスの施設にやってきたのは彼女が 18 歳の時でした。心と体に大きな傷を抱えながらも、彼女は洋裁の技術を身につけたいと言いました。

そして、いつか母親を楽にさせてあげて、自分が弟、妹を自分が養っていくのだと語ってくれました。

そして、1 年間の洋裁訓練を終えて、昨年、彼女は洋裁で収入を得ることができるようになり、今年、同じ卒業生とともにグループで洋裁店を開業することができました

 

 【開業した洋裁店】

今年に入り、彼女は毎月平均 50 ドルの収入を得て、今、家族全員を養うことができるようになりました。そして、仕事を初めてからもう一つ大きな出来事がありました。

それは仕事を通して、知り合った男性と結婚することが決まったことでした。

先週彼女と出会った時、満面の笑みで、結婚指輪を見せながら「今が私にとって、人生で最も幸せな時間です」と言って、結婚の報告をしてくれました。母親も涙を流して喜んでくれたそうです。

 

【結婚指輪を見せるマロイ】

この地域では、今も多くの女性たちが、マロイのように紛争下で、家族を亡くしたり、性暴力の被害にあうなどの惨事が起こっていますが、世界に注目されることは(昔も今も)ありません。

先進国でテロが起これば、世界中のメディアが報道しますが、コンゴ東部での虐殺や性暴力の被害はほとんど伝えられないのが実情です。

ぜひ、この地域で起こっている現実と共に、こんな絶望な状況であっても懸命に生き抜いている人々がいることを日本の皆様にも知ってもらえればと思います。

また、マロイのような女性たちに対して、少しでも多くの支援を届けられるよう、日本からのご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

【洋裁店の受益者グループと当会スタッフの小川】

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記事執筆/
コンゴ民主共和国 ブカブ事務所
小川真吾

 

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