「私の仕事 。~自分に何ができるだろうか~」vol.15

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「私の仕事 。~自分に何ができるだろうか~」vol.15

ウガンダで主に南スーダン難民支援を担当しています、鈴鹿達二郎です。

紛争が激化した南スーダンからウガンダに逃れてきた南スーダン難民の方たちに、2017年から緊急的な物資支援を始めました。

現在の主な活動は、南スーダン難民と、難民を受け入れるウガンダのホストコミュニティの方たちに職業訓練や開業サポートなどを通して自立支援を行なっています。

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2006年にテラ・ルネッサンスのカンボジア・スタディーツアーに参加して、地雷被害者、孤児院、虐殺博物館などを訪問。当時学生の自分が、物乞いをされたことにも衝撃を受け、世界の課題に関心を持ち始めました。

その後、タンザニアで青年海外協力隊として現地NGOで働き、在タンザニア日本国大使館で政府開発援助に携わりました。帰国した2011年に、東日本大震災を受けてテラ・ルネッサンスが取り組んでいた復興支援において、職員として働き始めました。

活動を続けていくなかで、子ども時代に誘拐されて戦わされてきた元子ども兵の壮絶な体験を聞いたり、南スーダン難民が家族・隣人の死に直面しながらウガンダに逃れてきたという話を聞いたりする度に、現在平和な日本と大きな違いを感じます。

このような過去を持ちながらですが、彼ら彼女たちが職業訓練や読み書きなどを通して少しずつ技術や知識を身につけ、自分と家族を支えていくため一日一日を大切にしながら励んでいる姿、また自立して家族を支えている姿に、人としての優しさやたくましさ、そして「一人ひとりが未来をつくる力」があることを実感しています。

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また現場支援の大切さと同時に、紛争予防の重要性を感じています。例えば南スーダンの紛争では、2013年12月以降だけで38万人が犠牲になったとされています。(参考:London School of Hygiene & Tropical Medicine)


生き抜いた人たちも身体的・精神的に傷を負い、現在約370万人が国内外で難民となっていて、紛争が発生することにより国レベルでも甚大な影響を及ぼしていて、その予防が必要だと感じます。(参考:UNHCR

アフリカはレアメタルや石油など資源の宝庫ですが、その恩恵を受けてきた先進諸国の企業や自分も含めて消費者が意識や行動を変えていくことが、資源を巡っておこる紛争を予防することにつながると思います。

さらに、紛争に不可欠な武器に関しても国際的な武器取引規制の枠組みを形成していくことなど、世界で影響力を持つ日本や先進国だからこそできることが沢山あると思いますし、その取り組みが非常に大事だと考えます。

「微力だけど無力ではない」
「一人の百歩より百人の一歩」

 

一人ひとりがそれぞれの環境で役割を果たすことで、一緒に平和な世界をつくっていければ、そんな想いで日々活動しています。

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記事執筆
アフリカ事業部/
鈴鹿達二郎

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