【ウガンダ】南スーダン難民 国際協力の現場から

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【ウガンダ】南スーダン難民 国際協力の現場から

【アフリカレポート/2019年5月_Topic01】

今回の月次報告書では、北部ウガンダ・南スーダン難民居住区フィールドオフィスにおける第2期南スーダン難民自立支援プロジェクトに関して、ウガンダ事務所インターン・河野がお伝えします。

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【左手が筆者。スタッフに聞き取り調査中の1枚。】

■はじめに

数年前からの大規模な武力紛争により約230万人の南スーダン人が難民となっています(南スーダンの推定人口は約1200万人:外務省統計)

UNHCRの統計によると、2019年6月時点で、ウガンダに在住する南スーダン難民は約80万人ほどです。


その中の約3~4万人が、テラ・ルネッサンスがフィールドオフィスを構えるアジュマニ県にある難民居住区で生活を送っています。(グルのウガンダ事務所では元子ども兵の社会復帰支援プロジェクトを行っています)

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難民居住区フィールドオフィス。酷暑を極めますが、この地で受益者が毎日訓練に励んでいます
 

■私たちの活動

ウガンダ事務所は2017年からフィールドオフィスを立ち上げ、南スーダン難民らを対象に自立支援プロジェクトを開始。現在2期目となりました。

現在男性33名、女性35名の合計68名の受益者が職業訓練に励んでいます。

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現在、4つの職業コース(洋裁・服飾デザイン、編物、木工大工、レンガ積み工)が開設されています。

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【左:レンガ積み工 右:木工大工】
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左:編み物 右:洋裁・服飾デザイン

■受益者の声:アンジェリカさん(南スーダン出身・21歳)

❝日本のみなさん、こんにちは。

私はアンジェリカ、紛争により2016年にウガンダに難民としてやって来ました。

父は紛争により死亡、母は違う男性と再婚してどこかへ行ってしまったので、現在はおじさんと暮らしています。南スーダンでの生活は非常に厳しいものでした。

両親の事情もあり、学費が払えず、小学5年生で学校を辞めざるを得ませんでした。

紛争や家庭環境の為、自分以外の何かに振り回されてきた10年間を10代は過ごしました。ですが、これからは自分の人生を自分で生きたいんです。

そのためにテラ・ルネッサンスの自立支援プロジェクトに参加しました。この訓練を通して経済的に自立したいです。支援して頂いている皆さんは感謝が絶えません。

訓練に引き続き励みまうので、これからも引き続き支援をして頂いたら幸いです。


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【アンジェリカさん】

■最後に

230万という紛争によって生じた南スーダン難民の数を考慮すると、私たちが自立支援を提供できている人数は大きくはありません。

それでもなお、目の前で困難に直面している紛争の影響を受けた方たちの存在は、活動しないという理由になりません( #微力だけど、無力じゃない)

そして、私たちの支援を受けた訓練生が、将来、他の人たちを支援していける平和の担い手となるように。…そんな思いをもって、私だけでなく数十名のウガンダ事務所スタッフは毎日活動しています。

最後になりますが、ウガンダ事務所の活動の最前線を毎日SNSで紹介しています。どこよりもフレッシュな、現場からの生の情報をご覧下さい!

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記事執筆/
ウガンダ駐在インターン 河野賢太

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