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最貧困層の村人2世帯がロカブッス村モデルファームでの野菜栽培&家畜飼育を開始しました。

モデルファームでの野菜栽培で収穫を開始しました。


カンボジア、バッタンバン州ロカブッス村の小学校の前の広大な土地は、長い間使われておらず、村人たちとの話し合いで、土地や家を持たない最貧困層の2世帯に土地を無料で貸し出し、モデル農家としてオーガニック野菜栽培や家畜の飼育などを実践してもらうモデルファームを建設することになりました。


モデルファームは、小学校の土地ですが、村長さんや校長先生、教育局などからも土地の使用許可をもらいました。


その2世帯に選ばれたルートさんは、奥さんがおらず、年を取ったお母さんと子どもたちと生活しています。モデルファームの中に、家を建てるお金をサポートするとともに、モデルファームでの野菜の栽培を開始してもらいました。

【作業をするルートさん】


ルートさんは、すでに11月には空芯菜や葉物野菜を収穫できるようになりました。また12月にはローングビーンズ(豆)を植えたり、アヒルの飼育を開始し、唐辛子の苗木を150本栽培を始めているところです。

【11月に収穫の時期を迎えた空心菜や葉物野菜①】

【11月に収穫の時期を迎えた空心菜や葉物野菜②】

オーガニック農業の技術を実践で普及!


もう1世帯のソックーンさんは、未亡人で旦那さんがおらず、一人で6人の子どもたちの面倒を見なければいけません。村人の土地で家を借りて住んでいましたが、そこで住むことができなくなると、村の中にあった電話のアンテナが立っていた建物で、村長さんか許可を得て住むようになりました。


しかし、ソックーンさんが一人で出稼ぎに行きながら、小学校のモデルファームに通うことは非常に厳しく、2018年12月末にモデルファームの中に家を建てるサポートをしました。


現在ソックーンさんの家のすぐ近くにあるため池から、ソーラーパネルによるポンプで水を汲む潅水設備を作っているところです。乾季のカンボジアでは、作物を育てるために水がとても重要となっています。


今後2世帯を対象に野菜の栽培だけでなく、現地の薬草を使った発酵薬の製作やミミズ養殖による有機肥料の製作、家畜の飼育、花や苗木の栽培訓練を実施していく予定です。


まず最貧困層の2世帯が、農業技術を習得し、自立して生活できるようにサポートすることで、他の村人たちにも農業技術が普及するとともに、持続的な生活ができることを目指していきます。


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記事執筆/
アジア事業部マネージャー
江角 泰

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