企業版ふるさと納税を通じて、平和を担う人財を育む―― 企業の代表と、テラ・ルネッサンス創設者・鬼丸による対談を実施

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企業版ふるさと納税を通じて、平和を担う人財を育む―― 企業の代表と、テラ・ルネッサンス創設者・鬼丸による対談を実施

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認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、2021年から企業版ふるさと納税による支援のもと、世界や地域の平和構築に資する人財を育むことを目的として「グローバル人財育成事業」をスタートさせました。

今回は、理事・創設者である鬼丸が、テラ・ルネッサンスの企業版ふるさと納税制度を活用する企業の企業の代表2名とご担当者1名へ、制度を活用する理由やその意義を伺います。

登壇ゲスト:

・伊藤圭太(いとう けいた)

 株式会社中京会計 代表取締役 / 伊藤圭太税理士事務所 所長 税理士・行政書士

・猪股浩行(いのまた ひろゆき)

 つばさホールディングス株式会社 代表取締役

・秋山賢太郎(あきやま けんたろう)

 つばさホールディングス株式会社 経営管理本部


『未来を担う人財を育てたい』―― 制度利用を超えた未来投資

鬼丸:
今日はお時間をいただいてありがとうございます。はじめに、企業版ふるさと納税の存在をどのようにして知り、活用しようと思ったきっかけを教えてください。

伊藤:
税理士として制度自体は以前から知っていましたが、注目し始めたのは令和2年の税制改正で控除額が最大90%になった時です。普通は国や自治体に納める税金を、企業版ふるさと納税制度を活用すると、自分たちが選んだ取り組みに直接当てることができる。単なる節税ではなく、会社として意思を込めたものに支出できることが導入を決めた理由です。

猪股:
もともとテラ・ルネッサンスの活動を支援したいという思いがありました。鬼丸さんから企業版ふるさと納税という形で、納税額の97%がテラ・ルネッサンスの活動につながると聞きました。また、そのお金は未来を担う学生たちが、世界でどのようなことが起きているかを学ぶために使われるのだと知り、グループとして導入を決めました。

鬼丸:
ありがとうございます。それでは数ある選択肢の中で、どうしてテラ・ルネッサンスを支援しようと選んでいただいたのでしょうか。 ‎ 

猪股:
世界の裏側、紛争地域のことは、自分に痛みが感じられないとどうしても他人ごとになります。そして紛争や戦争は終結して終わりでは決してなくて、そこにはお金だけでなく、人の思いや自立への支援が必要です。このような考え方や思いを持った、未来の平和の担い手を私たちも一緒に育てたいという思いで参加しています。

伊藤:
テラ・ルネッサンスが事業を行っている、佐賀県の東明館高校へ実際に授業見学に行き、高校生が真剣に未来や社会と向き合っているのを見て、この取り組みを微力ながら応援したいと思いました。自分たちの会社が寄付したお金が直接、人づくりに形を変えて未来を変えていくという実感を持てるのが、テラ・ルネッサンスを選んだ一番の理由です。これは納税ではなく、未来を共につくっていく投資だと確信しています。


『数字では測れない価値がある』――寄付の先に見えたのは、人の成長だった。

鬼丸:
温かいお言葉をいただいてありがとうございます。では、企業版ふるさと納税の税制上のメリット以外に、この制度を通じて感じる価値があれば教えてください。‎

伊藤:
税制面の効果以上に社内の空気感が変わったことを強く感じています。一度、経営計画発表会で東明館高校の校長先生に基調講演をお願いしました。講演を聞いた社員からは『なぜ中京会計がこういった事業を支援しているのか、よくわかった』という声が上がりました。自分たちで稼いだお金を会社がどう使っているのか、その背景にある思いを社員が理解してくれたことで、仕事への誇りが高まったと思います。

秋山:
社員の意識変革、行動変容につながるきっかけをいただいたことです。リーダーシップという言葉について、企業版ふるさと納税のご縁をいただくまでは、役員や役職を持った人たちだけが担うものだと考えていましたが、実際には誰もが担えるものだという気づきを社員が得たことで、彼らの行動変容につながりました。この制度を通じて、社員が自分自身を見つめなおす機会をいただけたのが大きいと感じています。

鬼丸:
自社の社員にも影響があったということですね。もう少し伺いたいのですが、私たちが事業を行っている、東明館高校の学生との関わりの中で、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。 ‎ 


秋山:
当社の若手社員が東明館高校で一緒に授業を受けたことや、生徒さんに弊社グループ会社を視察していただくなど多くの機会をいただきました。あるとき生徒さんへ『なぜアフリカや東南アジアの遠い国の出来事に興味関心があるの?』と質問したところ、『自分の行動で世界や地域を少しでも変えることができるとわかったから』と答えてくれました。生徒さんから多くの刺激を受け、この事業を応援して良かったと感じています。


伊藤:
現地訪問をされた生徒さんの報告会で、カンボジアでの経験を生徒さんから聞く機会がありました。現地の人たちと一緒にお店の壁を塗ったこと、不発弾処理を見学、住民の皆さんへのインタビューなど…教科書で学べることではありません。特に印象的だったのは、生徒の皆さんの『どんな環境であっても、人は幸せを感じることができるんだ』という言葉です。こちらが学ぶことも多く、寄付の先にあるのは、人の心の成長なんだと強く感じました。


平和をともに育むために。

鬼丸:
高校生が持ち帰った学びが、さらに波及しているのだと感じました。それではこれからの事業展開や社会貢献活動の中で、企業版ふるさと納税を通じた支援をどのように位置づけ、活用していきたいとお考えですか? ‎ 


伊藤:
私が経営していく中で大事にしていることは、支出の目的を明確にすることです。会計上の勘定科目には経営者の意思そのものが表われる、つまり、どこにお金を使うかが、会社がどんな未来を描こうとしているのかを表しています。企業版ふるさと納税は経営者の意志を未来に投影できる仕組みだと思い、これからも継続して活用していきたいと考えています。 ‎ 


猪股:
お客様の困りごとや社会の課題を解決できるよう、働く仲間、お客様とどのように関わりを持つのかを考えています。世界平和を事業で実現するのは難しいですが、出た利益の一部を企業版ふるさと納税を通じた支援に回し、私たちの意思を託すことができるのは非常に意義があると思います。一人ひとりは微力でも、無力ではないという鬼丸さんの言葉通り、事業を前進させ、皆さんの笑顔につなげていきたいと考えています。‎ 

鬼丸:
会社の未来とともに、この平和の担い手を育む事業も、未来への投資として位置付けていただいているのですね。それでは最後に、この対談を読んでいる企業の方々に向けてメッセージをお願いします。 ‎


猪股:
企業版ふるさと納税を通じた支援を始めてから約3年経ちますが、支援できることを誇りに思っています。私たちに『どういう形でやられていますか?』と聞いていただければ、様々な経験をお伝えできると思います。良き友、多くの企業さんと一緒にこの輪を広げていきましょう。お役に立てることがあれば、と思って始めたことですが、逆に東明館高校の学生さんからいただくことの方が多く、とても感謝しています。‎ 


秋山:
どうしても入り口として、節税効果にフォーカスが当たるのは致し方ない部分だと思います。ただし、当初思っていたものと全く違うものを私たちはいただいたと思っています。それは大きな学びや気づきです。日常生活や事業を推し進める中では全く見えないもの、考えつかないものを、この制度を通じて体感させていただきました。百聞は一見にしかずではないですが、一度活用してみることをお勧めします。‎


伊藤:
企業版ふるさと納税の本当の魅力は、財務的や税務的なメリットを超えた部分にあります。働いてくれている社員の誇りを高める、地域や社会とのつながりを強くするといったことは、お金では測ることができない価値です。自社でやってみて思うことは、税金をただ言われる通り払うのではなく、自分で未来を選んで託せるということです。是非企業版ふるさと納税を活用して、未来への投資へとつなげてください。


鬼丸:
熱いメッセージをありがとうございます。対談を通じて、『未来への投資』として非財務的な価値が計り知れないほど大きい、という皆さんからのお言葉に本当に勇気づけられました。


是非、この対談を読んでいただいた企業の皆さまも、あなたの会社の「志」を、世界を変える力に変えませんか?


一人でも多くの経営者、企業の皆さまとともに未来の平和の担い手を育むことができることを、心から願っています。

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オンラインでの対談の様子


♦企業版ふるさと納税について

地方公共団体が行う地方創生の取り組みに対する企業の寄付について、法人関係税が[税額控除]される仕組みです。

貴社の寄附金額のうち、最大で[ 90%* ]が、法人税などの税負担から軽減されます。貴社からの寄付金の[ 97%* ]が、テラ・ルネッサンスの佐賀・ウガンダ・カンボジアでの事業(佐賀発の実践的グローバル人財育成事業)の資金として活用されます。

なお、本事業は佐賀県の企業版ふるさと納税活用型CSO地域課題解決支援事業のひとつとして実施されるものです。

♦問い合わせ先

お電話から:075-741-8786 ( 月-金 10:30 -18:00 )

      啓発事業部


■グローバル人財育成事業が評価された西日本国際財団アジア未来賞での活動紹介動画

https://youtu.be/xIkOxYnnXR4?si=fPE7ddOC8Bx6Use2

■NPOテラ・ルネッサンス、中高生を対象に途上国の課題解決に貢献しながら学ぶ新たな教育プログラムを開始

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000029166.html

■生徒たちの声/ 地球のあらゆる課題を解決する平和の担い手を。佐賀から育む。

https://www.terra-r.jp/blog/20250207.html

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