「若者の明日をともにつくるプロジェクト」NPO法人あいむとの協働プロジェクトを開始します

写真左:あいむ代表理事 藤野荘子/右:テラ・ルネッサンス創設者・理事 鬼丸昌也
私たち認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、このたび、日本国内の子ども・若者支援を行うNPO法人あいむと協働することを決めました。
子ども・若者が「困ったときに相談できる」社会を目指し、2026年春より以下の協働プロジェクトを実施してまいります。
2025年12月1日、福岡市内のあいむ事務所にて、包括連携協定の締結式を行いました。

国際NGO×国内NPO 新しい協業モデルへの挑戦
アフリカやアジアで20年以上にわたり、紛争下の人々の自立を支えてきた私たち、テラ・ルネッサンスと、福岡の繁華街で夜回りなどのアウトリーチ活動を軸に、支援につながれない子ども・若者に寄り添ってきたNPO法人あいむ。
以前よりテラ・ルネッサンスの佐々木事務局長がプロボノとしてあいむに協力してきたことがきっかけで、交流を続けてきました。

写真左:あいむ代表理事 藤野荘子/右:テラ・ルネッサンス事務局長 佐々木純徹
このたび協働で 『若者の明日をともにつくるプロジェクト』 を始動します。 相談窓口につながれない若者にこちらから出会いに行き、”伴走支援”へとつなげていきます。
テラ・ルネッサンスが海外で積み重ねた「未来をつくる支援」の知見や実践知、ファンドレイジングのノウハウ、経営資源とあいむが国内の現場で磨いてきた「繁華街での夜回り支援」。 両団体の知見や経験、資源を掛け合わせることで、困難を抱える日本の子ども・若者の「明日」をともにつくるNGO×NPOの新しい協働モデルに挑戦します。
30年で相談件数200倍――背景にある、子ども・若者の孤独と孤立
全国の児童相談所で扱われる虐待相談件数は、30年で200倍に増加しました(出典:こども家庭庁 令和4年度 児童相談所における児童虐待相談対応件数(速報値))。公的機関の相談窓口も対応しなければならないケースが多く、ひっ迫している状態です。相談窓口の存在を知っていても、
「誰に相談すればいいかわからない」
「頼っていいのか迷ってしまう」
そんな思いのまま、孤立してしまう若者が少なくない。そのような現状が、この日本にあることを知りました。
「支援が届きにくい子ども・若者へ、まず出会いにいく」
●あいむの取り組み:
夜の繁華街で声をかける“アウトリーチ”

あいむは、相談を「待つ」のではなく、夜の繁華街や公園で声をかけ、まず出会うことを大切にする支援を続けています。
出会った後は、
- ・フリースペースでの居場所参加
・相談・同行支援
・緊急宿泊支援
・食糧支援
・学習支援
などを通じて、若者が「困ったときに相談してもいい」と思えるようになるまで、信頼をていねいに育てていきます。
その姿勢を象徴する言葉として、あいむでは
「一緒に歳を取る支援」
という思いを大切にしています。
声をかけたその日だけではなく、若者とともに時間を重ねていく――。そんな長いまなざしの関わりが、若者の小さな一歩につながっています。
●テラ・ルネッサンスの取り組み:
紛争地・被災地で培った“寄り添い続ける支援”
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テラ・ルネッサンスは2001年の設立以来、カンボジア・ウガンダ・コンゴ・ラオス・ウクライナ、日本の被災地などで、人々が「自身の力で未来をつくる」ための自立支援を行ってきました。
ウガンダでは元子ども兵への支援を20年間継続し、支援を受けた元子ども兵が、今度は他の誰かを支える「恩送り」の連鎖も生まれています。
こうした長期的・継続的な寄り添いは、あいむが大切にしている「長い時間をともに歩む支援」と深く共鳴します。
| 【ご協力のお願い】困難を抱える子ども・若者の未来を応援してください |
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【ご寄付はこちらから】 2025年冬季募金キャンペーン> |
このたびの協働プロジェクトを通じて、困難な状況にある日本の子ども・若者の「明日」を共につくりたいという関心をお持ちくださった皆様へ、ご協力のお願いです。
テラ・ルネッサンスは、2025年11月11日から2026年1月16日まで、冬季募金キャンペーンを実施しています。この募金は、テラ・ルネッサンスが行う国内外の活動全般の資金として活用され、もちろん、このあいむとの協働プロジェクトを力強く推進していくための大切な資金源にもなります。
この新しい挑戦と、困難を抱える若者の未来を応援してくださる方は、ぜひご協力をお願いいたします。
連携によって目指すこと
- 1.アウトリーチと伴走型支援の充実・拡大
2.研修・人財育成の共同実施
3.調査・研究・政策提言・事業評価の実施
4.社会への啓発活動の推進
5.国内外の知見を活かした包括的な支援策の設計
特に、既存の支援につながりにくい若者に確実に届く新しいモデルを共に探ります。
テラ・ルネッサンス×あいむ 代表者コメント
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
理事長 吉田 真衣
「テラ・ルネッサンスは、これまで20年以上にわたり、紛争や災害の影響を受けた地域で、困難な状況にある人々の自立を支える支援を続けてきました。その中で、私たちが最も大切にしてきたのは、『一人ひとりに深く寄り添い、長いまなざしで支え続ける』という姿勢です。これは、あいむが掲げる『一緒に歳をとる支援』という哲学と深く共鳴するものです。
今、日本国内においても、困難を抱えながらも既存の支援の網からこぼれてしまう若者が増加しています。誰にも頼れず、相談の最初の一歩さえ踏み出せない子ども・若者の存在は、私たちにとって見過ごせない喫緊の課題です。求められているのは、ただ窓口を増やすことではなく、こちらから若者に出会いに行き、関係性を丁寧に育むプロセスを大切にする支援だと考えます。
この包括連携協定を通じて、テラ・ルネッサンスが海外の事業地で培った長期伴走の経験と、あいむがローカルな現場で磨き上げたアウトリーチの知恵を掛け合わせます。これにより、困難を抱える若者に確実に届く、新しい「アウトリーチ×長期伴走支援モデル」を共同で開発・展開していくことに、私たちは大きな意義と使命を感じています。」
NPO法人あいむ
代表理事 藤野 荘子
特定非営利活動法人あいむは2022年から福岡の繫華街でのアウトリーチ支援をしています。活動の中で、どの報告に進むか迷ったときに、いつも立ち返ることがあります。それは「何が子ども・若者の利益に資することなのか」ということです。当たり前の話ではありますが、なんとなく、子ども・若者のためになっていそうなことではなく、子ども・若者が自分の力を取り戻し、明日を創っていくためには何が必要なのかという視点で、日々、活動に取り組んでいます。
このたび、長年、世界で過酷な課題に取り組んできたテラ・ルネッサンスと協働して事業を進められることを大変心強く感じています。テラ・ルネッサンスが長年培ってきた伴走支援から、あいむも学びながら、よりよい活動をしていきたいと思っています。ともに歩むことで、双方の経験や強みが生かされ、より多様な支援の形を生み出していけると考えています。
皆さまと共に、若者の「明日」をつくる
私たちは、この新しい協働プロジェクトを通じて、困難を抱える日本の子ども・若者が、あきらめなくていい社会、希望を持てる明日を創れるよう尽力してまいります。
これまでテラ・ルネッサンスの活動を支えてくださった全ての支援者の皆様に、心より感謝申し上げます。皆様の長年のご支援があってこそ、私たちは、海外で培った経験を、今この日本の子ども・若者の未来へと展開していくことができます。
そして、この日本の未来、国内の子ども・若者の孤立・孤独の問題に関心を寄せてくださる皆様へ。
この『若者の明日をともにつくるプロジェクト』は、テラ・ルネッサンスとあいむ、そして皆様の応援があって初めて、大きな実を結びます。 どうか、この新しい挑戦を、あたたかいまなざしで応援してください。
共に、若者の希望に満ちた「明日」を創っていきましょう。
| 【ご協力のお願い】困難を抱える子ども・若者の未来を応援してください |
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【ご寄付はこちらから】 2025年冬季募金キャンペーン> |
このたびの協働プロジェクトを通じて、困難な状況にある日本の子ども・若者の「明日」を共につくりたいという関心をお持ちくださった皆様へ、ご協力のお願いです。
テラ・ルネッサンスは、2025年11月11日から2026年1月16日まで、冬季募金キャンペーンを実施しています。この募金は、テラ・ルネッサンスが行う国内外の活動全般の資金として活用され、もちろん、このあいむとの協働プロジェクトを力強く推進していくための大切な資金源にもなります。
この新しい挑戦と、困難を抱える若者の未来を応援してくださる方は、ぜひご協力をお願いいたします。
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