【 キャンペーン終了報告 】
2017年1月中旬から2月末までに実施した2016年度・冬季募金 ~ あなたの“想い”で選べる募金キャンペーン ~ 。多くの皆様からのご支援とご協力に心より御礼申し上げます。
今回のキャンペーンでは、目標の金額を達成できませんでしたが、ご寄付をいただく以外にも、たくさんの方々に、ブログやフェイスブックなどで情報共有や、当会のイベントにご参加いただくなどのご協力をいただきました。様々な方法で、当会の活動を一緒に取り組んでいただける皆様との繋がりを持つことができたことを、本当に嬉しく感じています。
重ねての御礼となりますが、この度の冬の募金キャンペーンでは、たくさんのあたたかいご支援とご協力をいただき、本当にありがとうございました。今後も、当会の活動をともに取り組んでいける仲間として、様々なご支援ご協力をいただけますと幸いです。
認定NPO法人テラ・ルネッサンス スタッフ一同
ある日突然、兵士として戦場に駆り出される子どもたち
ウガンダ内戦下、反政府勢力「神の抵抗軍(LRA)」が誘拐して兵士に仕立てた子どもの数は推定3万8千人。武器をもたされ、恐怖の中、ただ闘うことだけを強制される。少女の場合は、性的暴力を受け、望まない妊娠・結婚をさせられる・・・。停戦合意がなされ、村に帰還した元子ども兵たちは、今でも精神的・肉体的なトラウマを抱え、社会復帰ができずに苦しんでいます。自らの未来に心を閉ざしてしまった彼らや彼女たち。
手に職をつけ自立することで生きる希望をとり戻せるように、テラ・ルネッサンスでは精神的なケアをはじめ、職業訓練や小規模ビジネスの支援を実施しています。
自らの力で衣食住を満たし、未来をつくるために
テラ・ルネッサンスでは、これまで192名のウガンダの元子ども兵たちに、職業訓練や地域住民との融和などの社会復帰支援をおこなってきました。昨年12月、8期生の32名が様々な困難を乗り越えて、1年半の洋裁や木工大工の技術訓練を修了することができました。そして、今年1月から、ミシンや木工大工用具を供与し、小さなお店を開店するための支援を開始します。
同時に、収入を得るための個別指導を行いながら、最終的に、全員が自分の力で衣食住を満たせるように支援していきます。しかし、そのための活動資金が現在、不足しています。あと、もう一息で、8期生の元子ども兵たちが自らの力で収入を得ることができるようになります。
地域の平和の担い手を増やし、希望の連鎖を
8期生として、洋裁の職業訓練を修了し、今年1月からビジネス実地訓練を受けるグレイスさんは、こう話します。「『自分には夢を叶える力なんてない』という元子ども兵たちの思い込みを、私が壊していきたい。そして、辛い時を共に過ごした仲間や、日本から支援してくださる人々の存在が私の人生を変えてくれたように、私もまた別のだれかの人生を変えていきたい。」
LRAに誘拐される以前は、教師になりたかったという彼女。軍での生活によりその夢は絶たれましたが、彼女は現在、2人の子どもに夢を与えていきたいという希望があります。自分がもらった恩や想いを、家族や子ども、地域のだれかに継ぎ、その誰かがまた別のだれかに継ぐ。彼女のような平和の担い手が増えれば、地域に、そしてウガンダに、希望と笑顔が広がっていくでしょう。
ひとり一人に寄り添う支援を届けたい
私たちのプロジェクトでは、3年以内に社会復帰することを目的に、一人ひとりの状況に応じたきめ細かい支援を心がけています。同じ元子ども兵でも置かれた状況や、技術や知識、心の状態はそれぞれ異なるので、できる限り個別のニーズに合わせた支援を行なっています。どんなに絶望的な状況に置かれていたとしても、それぞれの中にある力を信じて、一人ひとりに寄り添いながら、自立を支援していきます。
ウガンダだけではなく、当会が活動するブルンジ共和国とコンゴ民主共和国でも、内戦や貧困が原因で、日々の生活さえままならず、自立できずに困難に直面している人々がたくさんいます。そんな一人ひとりに内在する力をよびおこし、生きる希望をとり戻してほしい。そして、グレイスさんのような、「自分にも未来をつくる力がある」と思える人を増やしたい。今回、皆さまからいただいたご寄付は、ウガンダ、ブルンジ、コンゴのアフリカ3カ国で、そうした想いを形にするための活動資金とさせていただきます。どうぞ、テラ・ルネッサンスの想いに共感し、募金へのご協力をいただけますことを心よりお願い申し上げます。
※ 申し込みフォーム内、寄付指定の項目を
【 アフリカ 】で選択してください。
なお、当会へのご寄付は税制優遇の対象です。