認定NPO法人テラ・ルネッサンス｜15周年記念募金キャンペーン

成長の種を見つめ、環境を整える支援へ

私たちが活動しているアフリカのウガンダでは、支援を始めて今年で10年が経ちます。これまで192名の元子ども兵を受け入れ、現地のスタッフとともに活動を行ってきました。あたらしく受け入れた元子ども兵も、これまでに施設へ受け入れた先輩に続けと、日々の訓練にはげみ、自らの力で未来を切り拓こうとしています。辛い過去があったとしても、厳しい現実が立ちはだかっていたとしても、家族のため、自分の未来のため、前を向き歩む姿がそこにあります。

それぞれが持つ成長の種。その種自体はとても素晴らしい種なのに、何かが邪魔をして、その種が育たない状態であるならば、私たちの活動は、その種の品種改良ではなく、原因を見つめ、解決をともに考え、きれいな花を咲かすことができるように、環境を整えることです。元子ども兵の心に寄り添いながら、柔軟に成長を支えていきたいと考えています。

その意味で、私たちがアジアやアフリカでおこなう『自立支援』とは、とても息の長い活動です。手に職をつけ収入を得られるようになるためには、安心して勉強ができたり、お腹を空かせずにいることや心のケアに丁寧であることなど、細かいですがそのどれもが、現場では必要とされています。このように、安心して支援プログラムを受けてもらえるような環境を整えることは、彼ら、彼女らの成長を大きく助けてくれるものなのです。

活動開始から15年が過ぎ、カンボジアでは引き続き、地雷の除去や、地雷埋設地域の貧困層の人々への自立支援を実施。くわえて今年は、隣国ラオスでも事業を開始しました。依然として多くのクラスター爆弾の不発弾が残る同地域において、その被害に苦しむ人々の未来の支えになっていきたいと考えています。さらに日本国内においても、講演を中心とした啓発活動をはじめ、政策提言活動を継続し、紛争の発生しない社会の仕組みづくりに取り組んでいます。 

紛争の被害に苦しむ人々は、決して弱い人ではありません。過去をみつめ、一歩を踏み出すための“ 未来をつくる力 ” を持った人なのです。必要なことは、そのための “ キッカケ ”や “ 機会 ”です。寄付という行為は、そのための有効な手段のひとつかもしれません。一人だけでなく、だれかと一緒に欲しい未来や社会を、私たち自身でつくっていけるからです。15周年記念募金をつうじて、テラ・ルネッサンスの活動を応援してください。