【タイ】日本・台湾の学生と11日間のスタディツアーを開催!
【2026年9月 活動レポート/タイ】

こんにちは!タイ事務所の伊藤です。
タイ・バンコクでは9月後半に大雨により都市部の多くが冠水しました。日本でも台風や大雨が発生していると聞いています。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
今回は、日本と台湾から集まった大学生たちとともに実施した、11日間のスタディツアーの様子をお届けします。
ツアーでは、ミャンマー国境沿いの町であるカンチャナブリ県サンクラブリーと、首都バンコクの2拠点を訪問。多角的な視点からミャンマー避難民の暮らしや直面する課題を学びました。

国境沿いの町へ:サンクラブリーでの学び
タイ・ミャンマー国境に位置するカンチャナブリ県サンクラブリーは、多くのミャンマー避難民や無国籍の人々が暮らす地域です。
まず訪れたのは、無国籍や身寄りのない子どもたち42名が暮らす施設「虹の学校(Rainbow School)」です。同校は全寮制で、モン族やカレン族などの子どもたちへ教育の機会を提供しています。


国籍がない場合、身分証を持たないために移動の自由が制限され、医療保険や奨学金などの公共サービスが受けられません。その背景には、国境の概念をもたない伝統的な山岳生活や、ミャンマー内戦から逃れてきたこと、ゴム農園などでの低賃金労働といった複雑な要因が絡み合っています。
また、現地の医療施設や国境沿いのモン族コミュニティも訪れました。医師や看護師、住民へのインタビューを通じ、国籍の有無に関わらず命を守る医療活動の重要性を学ぶとともに、無国籍や避難民という立場ゆえに就労や移動が制限され、収入を得て暮らしを維持することがいかに困難であるかという現実に深く向き合いました。


首都バンコクへ。多角的な視点から課題の構造を深掘りする
国境沿いでの現地調査を終えた後、首都バンコクへ移動。バンコクでは、労働者支援を行うJILAF(日本国際労働財団)や在タイ日本国大使館を訪問しました。タイにおけるミャンマー人労働者の状況や、周辺国の政治情勢が地域社会・経済に及ぼす影響について、国際機関や外交の視点からレクチャーを受けました。

「なぜこのような格差や権利の制限が生じるのか」という社会構造に目を向ける重要性を、学生ひとり一人が実感する機会となりました。
最終日には調査報告としてプレゼンテーションを行い、アプトプットを通して、学びを振り返るとともに、これからのアクションについて見つめる時間となりました。

現場での支援はもちろんのこと、こうした啓発活動を通じて現地で起きている現実を知り、ともに考える仲間を広げていくことも、テラ・ルネッサンスの重要な役割です。
今回国境を越えて集まった学生たちが持ち帰った学びや気づきが、これからの社会を動かす大きな力になることを願っています。
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記事執筆/
国際運動推進部タイ事業担当
伊藤あかり



