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【インタビュー】過去にどれだけ辛いことがあっても、前を向いている人たちがいる。

コンゴ出張職員・島へインタビューしました!


コンゴ民主共和国(以下、コンゴ)のムクウェゲ医師がノーベル平和賞を受賞したことに伴い、当会でもコンゴの状況を多くの方々に知ってもらおうと、コンゴ事業のことをお伝えしてきました。

 

そこで今回は、2018年8月11日〜18日までコンゴ事業を視察してきた当会オンラインマーケティング担当の島彰宏(しま あきひろ)に、話を聞きました!

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パソコンをカタカタさせる島。佐賀から京都、海外と飛び回っている。


開設一年を迎えた佐賀事務所スタッフでもある島。オンラインマーケティングの知見を活かしてファンドレイジングに貢献するかたわら、佐賀県を中心に平和教育の講演を行うなど大活躍中です。

インタビュアー:PRチームインターン津田理沙

傷ついた女性たちの人生を切り開いていくモノ。


津田:今回の出張では、コンゴの洋裁訓練を終えた女性たちの卒業式に同席したと聞いていますが、その時のことを教えてください!



島:自分の想像をはるかに超えてよろこびを表現する卒業生の姿が印象的でした。

ミシン贈呈式のようす


出張の目的の一つが、卒業の記念品として、これから洋裁店を開いていくためのミシンを一人ひとりに贈呈することだったんです。

 

もちろん、贈呈するミシンが、彼女らにとって大切なものだと理解はしていたのですが、なんというか、彼女らにとってミシンをもらうことは、訓練を終えた先にある、「もらえて当たり前」のものなのかな?と思っていたんです。

 

だけど、コンゴの女性たちの喜び方をみて、それ以上のものを感じました。

 

私たちが手渡したミシンは、これからの彼女らの人生を切り開いていくもの、自分たちは彼女らの人生の分岐点に向き合っているのだと。 

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当会創設者の鬼丸からミシンと卒業証書を受け取った女性。


津田:なるほど。ミシン贈呈式の様子をみたのですが、全力でよろこびを表現していて、部屋にいる全員が全員を祝福し合っているような雰囲気を感じました。
 
コンゴのもう一つの活動地域、カロンゲでなにか印象的なことはありましたか?

 
  

島:カロンゲで印象的だったのは、元子ども兵の男の子クリス(仮名)。

 

彼は12歳のとき、学校に向かう途中で武装勢力に誘拐され、2年間子ども兵として働かされた子でした。その子が私たちのインタビューに答えてくれて話していたのですが、そのお家の状態がとてもひどくて。

インタビューの間自分がその家にいるのもしんどいくらいだったんだけど、「ここに住んでるのか…」という気持ちになりました。

 
 

津田:インタビューではどんな話をしてくれましたか?

 
 

島:色々話をしていて、彼に学校のことを聞いたんです。学校で楽しいことはなに?とか。その中で、将来の夢を聞いてみたら、「学校の先生になりたい。」と教えてくれました。

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カロンゲで出会った元子ども兵のクリス君(仮名)

 
津田:へぇ!いいですね。

 
 

島:だけどそのあとよくよく話を聞いてみると、「もしかすると、学校の先生以外の職業を知らないだけなんじゃないか…?」ということがわかってきて。

いろいろな職業をまだみたことがなくって、自分の可能性を知らないのかもしれない。
 
彼に「夢を持てる環境」を作らないと、と強く思いました。

 
 

津田:日々の生活の状況が厳しい中で、今は生活のサポートが最優先で、「夢を持てる環境を作る」ことはさらに段階が高いのかもしれないですけれど、忘れてはいけないことだと思います。

 
 

島:そう。そのことはとても大切です。
 
というのも、彼のお母さんに「彼に学校に行って、どうなってほしい?」と聞いたんです。お母さんの答えは、「学校に行って、自分たちの生活を支えて欲しい。」でした。

 

日本では、あんまりありえないことだと思って。
 
子どもを学校に行かせる理由が、自分たちの生活を支えてもらうため、というのが。それくらい、お母さんも生活に余裕がない。彼が夢を持てる、自分の未来を選択できる状況をつくるには、まず生活を向上させなければいけないと強く感じました。

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クリス君(仮名)とお母さんにインタビューをする当会創設者の鬼丸と島


島:「紛争をなくすにはどうしたらいいと思う?」と彼に聞くと、彼は「みんなが豊かになればいい。」と言ったんです。

これは本質的だと思っていて、

 

今のコンゴは、自分で働いて稼ぐより、人から奪う方が生きやすい。みんなが豊かになって、人からものを奪う必要がなくなれば、争わなくて済む。武装勢力で働かされるという壮絶な経験を経ての彼の考えは、結局はそこに行き着く本質的なものだと思いました。



津田:なるほど。「みんなが豊かになればいい」確かにその通りですね。

ちょっと違う話になるのですが、「ペリリュー 楽園のゲルニカ」という、第二次世界大戦中の日本軍を描いた漫画があるんです。その中で、小さな孤島での長期戦に、食料が足りなくなって、日本兵同士で喧嘩になりそうなシーンがあって。主人公がその状況で、「食べ物さえあれば、仲間同士でこんな話をしなくてよかったのに。」って言ったんです。その話を思い出しました。豊かだったら、同じ仲間同士で奪い合わなくていい。コンゴだけの話じゃなくって、彼の言ったことは本質を突いているのだと思います。


余計な話してすみません!(笑)



島:いやいや、その話も「津田はこう思った。」って記事に書いたらいいじゃない。(笑)



津田:ありがとうございます(笑)
 
では最後に、島さんは、佐賀事務所スタッフとしてコンゴのことを話す講演をすることも多いと思うのですが、どのようなことを伝えていますか?



島:やはり、コンゴの女性に対する暴力の悲惨さを伝えると、みなさん衝撃を受けた表情をされます。コンゴの状況を知ることはハードなことだけど、それを知ってもらう影響力は大きい。

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講演活動をする島


その上でもう一つ伝えたいことは、コンゴに限らずですが、彼女らは私たちが想像できないような辛い過去を持ちながらも、一見そんな風には見えないんです。みんな、前を向いて今を一生懸命生きている

 

それを現場では一番強く感じるし、彼女らが笑顔で前を向いている姿は、希望だと思います。

 

だから、講演を聞いた人たちには、「過去にどれだけ辛いことがあっても、これだけ前を向いている人たちがいる。」「ひとり一人に未来をつくる力がある」ということを伝えています。

そして、この「ひとり一人に未来をつくる力がある」という言葉は、日本にいる私たちにも当てはまることも伝えています。私たちが便利に使っているスマホやパソコンには、もしかするとコンゴの紛争の原因になる鉱物が使われているかもしれない。私たち一人ひとりの意識を変えていくことで未来を創っていけることを伝えています。

 
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辛い過去を見せず明るく前を向くコンゴの人々


津田:そうですね。コンゴのことを取り上げている情報を調べても、私たちの便利な生活との関わりにまで言及しているものがなかなか見つからなくって、テラルネがコンゴの紛争と私たちの生活がつながっている、と伝えているのはすごく意義のあることなんだなぁと思いました。

今日はありがとうございました!

ひとり一人に未来をつくる力がある。


紛争地のコンゴへ足を運び、コンゴの状況と前を向いて力強く生きる人びとを見てきた島。話からは、コンゴで傷をおった女性たちが、決して遠い国の誰かの話ではないことを感じさせられます。

 

テラ・ルネッサンスでは、紛争により被害を受けた人びと、特にコンゴでは性暴力によって傷ついた女性たちが、社会に復帰できるように自立支援を行なっています。

 

そして、コンゴを含めたアフリカの活動に必要な資金が不足しています。テラ・ルネッサンスでは現在冬季募金キャンペーンを実施しており、2018年11月15日から2019年1月15日までに 1,000万円 の資金を募っています。

傷ついた彼女らが、また自立して生活できるように。みなさまのお力添えが必要です。

 

冬季募金キャンペーンへのご参加を、心よりお願い申し上げます。

▼キャンペーン詳細はこちら▼
https://www.terra-r.jp/tokibokin2018.html
 

語り手:オンラインマーケティング担当/島彰宏
インタビュー・編集:PRチームインターン/津田理沙

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