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【令和8年熊本地震・発災1か月】台湾、九州、全国から熊本へ。国内外のネットワークが支えた「ラストワンマイル」

テラ・ルネッサンスが人と組織の想いをつなぐハブに ―― それぞれの力が結集した迅速な初動支援

 

7月28日に発生した「令和8年熊本地震」を受け、7月30日から熊本県内で支援活動を開始しました。

 発災からまもなく1か月。この間、台湾の協力団体からは資金やスタッフの派遣、テラ・ルネッサンスの支援企業や、活動に賛同した団体からは食品や飲料、衛生用品などが提供されました。さらに、地域の企業・団体や個人が、物資の保管場所や輸送用の車、現地の情報などをつなぎ、多くの人の力によって初動の緊急支援が支えられました。

 テラ・ルネッサンスは、避難所だけでなく、在宅避難者や高齢者、福祉施設など、支援の届きにくい場所へ「必要な人へ、必要な支援を届ける」ためのラストワンマイルを担う活動をしてきました。

 発災から1か月を迎える今、このラストワンマイルを支えてきた、人と組織のつながりを振り返ります。

 

■ 台湾から熊本へ――災害を越えて続いてきたつながり

 令和8年熊本地震の発生を受け、台湾のNGO「MSM(Mustard Seed Mission/基督教芥菜種會)」から、テラ・ルネッサンスへ支援の申し出が寄せられました。

 

 MSMとテラ・ルネッサンスは、災害時に国境を越えて支え合ってきました。

 

 2024年の台湾・花蓮地震では、テラ・ルネッサンスが日本から台湾へ支援を届けました。今回は台湾からMSMが活動資金を寄せたほか、8月にはスタッフらが来日し、熊本での支援活動に同行しました。 

佐賀県の物資拠点にて。MSMが台湾から運んできた支援物資についての説明を聞くテラ・ルネッサンス

 

熊本県八代郡の物資拠点にて。「日本に愛を込めて」と書かれた横断幕と物資を持ち来日した台湾MSMと協働するテラ・ルネッサンス

 

 来日メンバーには、花蓮地震で被災し、現在もMSMの支援を受けている方々も参加。日本から台湾へ届けられた支援が、今度は台湾から熊本へ。支え合いが国境を越えて循環しています。

 


 

< 現場のいちシーン:被災地支援の場で交差した、日台の同世代 >

来日した日、物資拠点にて共に作業にあたる前に、MSMが台湾から持参したお土産をテラ・ルネッサンスのスタッフに手渡す一場面

 

 被災地への支援物資をストックする、佐賀県の物資拠点で出会った、二人の若者。

 一人は、支援物資の仕分けにボランティアとして参加した佐賀県東明館高校3年生。もう一人は、台湾・花蓮地震で被災し、現在も支援を受けながら、熊本を支えるためにMSMに同行・来日した青年です。

 国も、歩んできた経験も違いながら、ともに大学進学を控える同世代。それぞれの立場から「自分にできること」を持ち寄った二人の歩みが、佐賀で交差しました。

 


 

■ 全国の企業・団体が、それぞれの「できること」を持ち寄る

 熊本の状況を受け、テラ・ルネッサンスでは、日頃から活動を支えてくださっている全国の企業に、現地で必要とされている物資の提供を呼びかけました。各社はその声に迅速に応え、飲料や食品、衛生用品など、それぞれの強みを生かした支援物資が次々と寄せられました。 

 また、NPO法人フードバンクかごしまからは、米やパスタなど1トンを超える食料が提供されました。この支援は、一般社団法人日本食育HEDカレッジ代表・中村詩織さんと、当会のウクライナ駐在員との旧知の縁をきっかけに実現しました。 

 一方、被災地のニーズは、時間の経過や置かれた状況によって変化します。テラ・ルネッサンスでは、現地の声を拾いながら、寄せられた支援を「いま必要としている人」へつないできました。 

 

日々現地でヒアリングしたニーズをもとに物資を調達・配送してきた

 

■ 九州のネットワークが、支援を熊本へつなぐ

 全国から届く支援物資を熊本へつなぐには、物資を受け入れる場所や運ぶ車両、地域の状況を知る人たちの存在が欠かせません。

 今回の支援では、まず佐賀県基山町の地元企業が、全国から届く物資の拠点としてスペースを提供。支援に使用する車両についても、地域の企業から協力を得ることができました。

 その後、被災地の八代郡でも、地域の団体との連携を通じて、 地元企業が開放し、複数の支援団体が共同で利用する物資倉庫につながりました。八代でも物資拠点を活用できるようになったことで、現地での支援活動はよりスムーズになりました。

 こうした地域の場所や情報、人のつながりが、全国から寄せられた支援を熊本へ届ける大きな力となりました。

 

八代の支援物資拠点にて 全国の企業から提供された物資を仕分けするテラ・ルネッサンスのスタッフ

 

■ 物資だけではない。「つながる力」を、これからの支援へ

 物資が被災地に届いても、それを必要とする人の手元まで届かなければ、支援は完結しません。テラ・ルネッサンスは、台湾からの資金、全国からの物資、九州・地域のネットワークを現地のニーズとつなぎ、支援を必要としながらも、届きにくい状況にある人のもとへ届けてきました。

 

八代の物資拠点にて 支援物資を運ぶ鬼丸昌也(理事・団体創設者)

「今回の支援では、国や地域、企業・NPO・個人といった垣根を越えて、それぞれが『できること』を持ち寄り、一つのネットワークとして機能したことが、迅速な初動支援につながったと感じています」

 (理事・団体創設者 鬼丸昌也)

 

 発災から1か月。今後は物資支援にとどまらず、安心して過ごせる場づくりやコミュニティへの支援など、地域が元気を取り戻していくための取り組みも求められていきます。
 テラ・ルネッサンスは、緊急物資支援を中心とする「初動の支援」を一区切りとし、引き続き現地のニーズに寄り添いながら、初動を支えた「つながる力」を、これからの復興支援にも生かしてまいります。 

 

 

 

●関連リンク
熊本地震支援に関する報告ブログはこちら

https://www.terra-r.jp/news/tag/kumamotosupport

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