【カンボジア】展示会で果物販売
【2026年7月 活動レポート/カンボジア】

こんにちは。カンボジア事務所の江角です。
2026年7月、テラ・ルネッサンスが支援してきたサムロート郡のバイトーン農協は、バッタンバン市内で開催された果物の展示会に出展をしました。
今月は、その様子をご報告いたします。
出展するのか、しないのか?の決断
バイトーン農協の拠点があるサムロート郡は、紛争中には最も多くの地雷が埋められた場所ですが、カンボジアでは有名なドリアンの産地でもあります。
ドリアンだけでなく、この時期はランブータンやアヴォカド、ココナッツなどのフルーツが肥沃な土地で栽培されており、食べごろでした。
しかし、農協の中でも展示会へ出展するかどうか、意見が分かれていました。
展示会に出展して農協として利益が出るかどうか?
ドリアンなどの果物を農家から買い取るお金をどこから出すのか?
これらの議論は、計画と予算があって、初めて成り立ちます。これまでの多くがこうした数字をもとに話し合いがされていなかったので、単なる感情のぶつかり合いになっていました。
これまで農協の若手職員には、必ず計画を作るように伝えていましたので、今回自分たちで計画を作り、計算をして、ミーティングで幹部のメンバーに伝えてくれました。
これによって、まだ正確でない情報もありましたが、これまで否定的だった一部の幹部のメンバーも展示会への出展を許可してくれました。

売上の先にあるもの
実際に展示会では、ものすごい勢いでドリアンが売れていきました。
7月10日から始まる展示会の前日に輸送した道の途中で、すでに買いたい人たちが群がって買っていくほどの人気で、私自身もここまでカンボジアの人たちがドリアンを好きなことに驚きました。
展示会が始まっても、5人の農協の職員だけでは、手が回らない多くの人が買いに来てくれて、弊会のスタッフもサポートに入りました。
当初は3日間だけの販売予定でしたが、サムロート郡から何回か果物を運んで、結局1週間以上販売することになりました。
最終的にドリアン1,693kg、ランブータン40kg、アヴォカド35kg、ココナッツ30個、農協が製造する大豆発酵調味料も売れました。
ただ、売上は大きかったですが、手放しで喜べたわけではありません。
それは農協としての利益が、ほとんどなかったからです。
当初ドリアンの販売価格は、他の店舗と協議して、事前に共通価格として15,000リエル/kgと決められていました。
しかし、それを無視して、11,000リエル/kgの格安で販売したお店があったために、最初の数日を除いて価格競争に巻き込まれたようです。
また、ドリアンは熟す時期の調整が、とても難しいです。
買いに来る人の多くが、すでに熟したドリアンをその場で食べたい人たちでしたが、ドリアンの中には、まだ熟し切るまで数日かかるものもあり、それらを販売するのに苦労しました。
硬い皮をナイフで切り裂いて、中の実だけを取り出す作業も、人手が必要で、大変な作業になります。
こうした今回の出展で得た教訓を、きちんと次の機会の計画に活かすことが最も重要なことで、それを月末のミーティングで伝えました。
厳しいようですが、農協自体が自立して、活動していくために、この経験をぜひ活かして欲しいと思います。


—————————
記事執筆/
海外事業部 カンボジア事業
江角泰



