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【企業インタビュー】偶然が重なって、縁になった

── 旅先で出会った若き活動家が、今も世界を変え続けていた
 NPS成田予備校・横山英樹会長が語る、15年の縁と53社の仲間たち

 

取材日:2026年7月16日 取材場所:成田市赤坂ふれあいセンター
取材・文:鈴木竜太(認定NPO法人テラ・ルネッサンス 啓発事業部)

 


 

千葉県と茨城県に9つの校舎を展開し、小学生から大学受験生まで「究極の面倒見主義」を掲げる株式会社NPS成田予備校。代表取締役会長の横山英樹さんは、テラ・ルネッサンスとの関わりをひと言で「縁が重なった」と表現します。17年前、旅先の三重県・伊賀上野で参加した倫理法人会のモーニングセミナー。当時29歳前後の創設者・鬼丸昌也の講話を聞いたのが始まりでした。すぐにサポーターになろうとしたものの縁はいったん途切れ、再びつながるまでに5年の歳月が流れます。

 

それでも縁は消えず、やがて香取市・八街市・銚子市など下総地域の経営者仲間53社を束ねた応援団を自ら立ち上げるまでになりました。「縁を切ることはしたくない」──そう静かに語る横山さんに、テラ・ルネッサンスとの15年、ウガンダ訪問で感じた「大変さのレベルの違い」、そして若い世代の経営者へのメッセージをお聞きしました。

 

1 旅先の朝礼で出会った、29歳の活動家

———テラ・ルネッサンスのことを最初に知ったのは、どのようなきっかけだったのでしょうか。

 

横山さん:
今から17年前、三重県の伊賀上野を旅行していたときのことです。私は倫理法人会に所属しており、旅先でもモーニングセミナーがあれば参加していました。宿泊先の近くで翌朝に開かれると聞き、妻に「旅行中なのに」と呆れられながら(笑)、朝5時半頃に一人で出かけました。そこで、当時29歳ほどだった鬼丸さんの講話を聞いたのが最初の出会いです。

話を聞いた瞬間、「こんな世界があるのか」と衝撃を受けました。その場でサポーターの申込書を書いて送りましたが、うまくつながらず、そのときは支援を始められませんでした。

 

———その後、どのようにしてテラ・ルネッサンスとのご縁が再びつながったのでしょうか。

 

横山さん:
それから5年ほどたった頃、現在テラ・ルネッサンス講演会千葉の事務局を担当している崎元さんが、約10年ぶりに訪ねてきてくれました。崎元さんは、学生時代に私の会社でアルバイト講師をしていた方です。

 

京都を拠点に活動しながら関東にも足を運び、「鬼丸さんという人がいるので支援してほしい」と声をかけてくれたんです。今の時代にも、これほど行動力のある人がいるのかと驚きました。そうした流れで、ようやく支援が始まりました。

 

 

———旅先でも倫理法人会に参加されているというのは、なかなか聞いたことがないスタイルですね。

 

横山さん:
倫理法人会は朝6時から始まりますが、早起きはまったく苦ではなくて。旅行中でもどこかに会があれば顔を出すようにしています。まさかその旅先でこんな出会いがあるとは思いませんでしたが、あの朝があったからこそ今がある。縁というのは、どこに転がっているかわからないものですね。

 

2 5年越しの縁が生んだ、53社の応援団

———法人サポーターになられた後、後援会を立ち上げて53社を集めたとお聞きしました。その経緯を教えていただけますか。

 

横山さん:
当初は個人で支援するつもりでしたが、せっかくなら後援会を立ち上げようと考えました。倫理法人会の友人や経営者仲間を一軒ずつ訪ね、鬼丸さんにも直接話してもらいながら賛同者を募りました。その結果、香取市・八街市・銚子市など下総地域の経営者を中心に53社が集まり、最初の応援団が発足しました。

 

活動では、親睦を深めながら話を聞いてもらい、仲間を増やしていきました。ロータリークラブや倫理法人会など、さまざまな場に足を運び、支援の輪を広げていったんです。

 

———鬼丸も当時、かなりこちらに足を運んでいたのでしょうか。

 

横山さん:
はい、立ち上げ当初はよく足を運んでくれました。千葉市をはじめ、市内各地を回っていましたね。鬼丸さんの話には、人を行動へと動かす力があります。テラルネの活動について直接聞くと、「関わらずにはいられない」と思わせるほどの熱があるんです(笑)。

 

 

3 ウガンダで感じた「大変さのレベルの違い」

———2019年には個別でウガンダを訪問されたとお聞きしました。

 

横山さん:
2019年に4人で訪れました。正規のスタディーツアーとは日程が合わなかったため、個別に訪問し、鬼丸さんと小川さんにスマイルハウス(元子ども兵の社会復帰支援施設)を案内していただきました。

 

ある程度は覚悟していましたが、電気も水道もなく、道も舗装されていません。夜は真っ暗で、正直「どうやって暮らしているのだろう」と思いました。それでも、大人も子どもも生き生きとしていて、皆元気だったことに最も驚きました。

 

———「生き生きしている」というのを、もう少し詳しくお聞かせいただけますか。

 

横山さん:
あれだけ物がない環境だったら、元気がなくなりそうじゃないですか。でも彼らはそうじゃない。人間の本当の強さというものを感じましたね。

 

私自身、子供の頃は今よりずっと不便な時代でしたが、だからといって不幸だとは感じていなかった。日本は物質的な豊かさに慣れすぎてしまって、「大変だ」と思うハードルが下がりすぎているのかもしれない。そういうことを改めて気づかされました。

 

———ウガンダでの体験は、会社の中にも影響を与えましたか。

 

横山さん:
あります。社員研修の一環として、新入社員に鬼丸さんの講演会の運営を手伝ってもらったり、講演を聞いてもらったりしていました。当時のスタッフは皆20代だったので、かなりのカルチャーショックを受けたようです。そのときのメンバーは、全員が様々な意味で意識や行動が変わりましたね。

 

自分なりに大変だと感じることがあっても、「大変さのレベルが違う」と実感できれば、仕事についても話しやすくなります。自分が抱えている大変さを、より広い視点から捉えられるようになるからです。

 

 

4 縁を大切に──若い経営者へのメッセージ

———これだけ長くテラ・ルネッサンスへの支援を続けてくださっている理由を、改めてお聞かせいただけますか。

 

横山さん:
ご縁の始まりは、偶然がいくつも重なったようなものでした。こうした巡り合わせはめったにないからこそ、大切にしたいと思っています。よほどのことがない限り、せっかくいただいたご縁を自分から切りたくはありません。

 

また、講演会千葉の活動を通じて鬼丸さんからさまざまな興味深い話を聞き、元気や勇気をもらえることも、私にとって十分な価値があります。

 

———テラ・ルネッサンスに関わられたことで、ご自身の変化はありましたか。

 

横山さん:
NPOに多様な活動があることは知っていましたが、これほど深く話を聞いたのは初めてで、世の中には本当にさまざまな課題があるのだと知りました。国外だけでなく、国内にも同じような境遇の子どもたちがいることを知り、ほかの活動にも関心を持つようになりました。

 

すべてに直接参加することはできないので、せめて可能な範囲で金銭的に支援したいと思い、支援先を広げました。それまでは、金銭的な支援をあまりしていなかったんですけどね。

 

———最後に、まだテラ・ルネッサンスと関わりを持っていない経営者の方々へ、メッセージをいただけますか。

 

横山さん:
私が関わり始めたのは40代でした。60代後半になった今、振り返ると、同じ経営者でも年齢によって受け止め方が違うことを実感します。だからこそ、30代・40代の若い経営者の方々に、ぜひお勧めしたいと思っています。

 

若いうちは挑戦しやすく、心を開いて多くのことを吸収できます。一方、60代を過ぎると保守的になり、新しい一歩を踏み出しにくくなる経営者も多いと思います。感じたことをすぐ行動に移せる年代のうちに、ぜひ一度テラルネの話を聞いてみてください。きっと視野が広がり、新たな可能性も見えてくるはずです。

 

── ありがとうございました。

 

 

法人サポーターさまプロフィール

 

横山 英樹(よこやま・ひでき)/株式会社NPS成田予備校 代表取締役会長

千葉県と茨城県に9つの校舎を展開する学習塾・NPS成田予備校の代表取締役会長(60代後半)。「究極の面倒見主義」「明るく!楽しく!厳しく!」を掲げ、小学生から大学受験生まで地域密着型の教育を提供。公立高校合格率90%の実績を誇る。40代の頃からテラ・ルネッサンスの法人サポーターとして支援を続け、倫理法人会を通じた地域経営者ネットワークを活かして香取市・八街市・銚子市など下総地域の経営者仲間53社を束ねた応援団を立ち上げた。2019年にはウガンダを個別訪問。

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聞き手

鈴木竜太(認定NPO法人テラ・ルネッサンス 啓発事業部 ファンドレイジングマネージャー)

※内容および出演者の所属・肩書は2026年7月現在のものです。

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