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【啓発】「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」のために 特別インタビュー企画 ―テラ・ルネッサンスの哲学をひもとく―

テラ・ルネッサンスの事務局では、朝礼でヴィジョン・ミッション・活動理念・クレドを唱和することから一日が始まります。

時には「ヴィジョンで特に好きな部分は?」「ミッションのこの一文、どう捉えてる?」など、その場でディスカッションの時間を取ることも。

ヴィジョン・ミッション・活動理念・クレドは、日々の業務にあたるとき、行き詰まったとき、重要な決定をするとき、スタッフの一人ひとりが立ち返るテラ・ルネッサンスの原点ともいえるもの。その中にはテラ・ルネッサンスが目指す社会、見ている景色、共有する哲学が詰まっています。

ヴィジョン・ミッション・活動理念・クレド、そのそれぞれはどのような背景を持ち、どのような思いが込められたのか。インターンが創設者の鬼丸にききました。

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ヴィジョン(設立目的) —出発点は「世界平和」

——  はじめに、テラ・ルネッサンスのヴィジョン(設立目的)について伺いたいと思います。鬼丸さんはヴィジョンをどのように位置づけていますか?

 

「テラ・ルネッサンスに関わるすべての者が永遠に追求すべきもの」でしょうか。僕は、ヴィジョンとは達成するものではなく、追求するものだと捉えています。つまりテラ・ルネッサンスは、「世界平和の実現」を追いかけるためにすべての事業を行い、そのために私たち一人ひとりがどうあるべきかを問い続けていく。追求し続けること、問い続けることが重要です。

 

—— やはり、「世界平和」が出発点なんですね。鬼丸さんはいつから「世界平和」に関心を持ち始めたんですか?

 

小学生の時から「平和」についてはよく考えていました。小学校1年生の時に家の都合で引っ越しと転校を経験したのですが、転校先の学校で仲間はずれにされてしまったんです。教室に居場所がなかった僕は学校の図書館で時間を過ごすようになり、そこでアジアやアフリカの独立運動の指導者の伝記をたくさん読みました。

 

—— 小学生にしてはチョイスが渋いような(笑)

 

これは小学校の選書のセンスですね(笑)でも彼らの伝記を読んで感銘を受けたことがあったんです。それは「虐げられている人たちも、力を合わせるとその状況を変えていくことができる」ということ。当時、転校生という理由でクラスメイトからのけ者にされていた自分の状況と重ね合わせて、とても衝撃を受けました。

 

以来、国際社会や世界の課題に関心を持つようになり「平和」や「平和をつくるために社会を変えること」への興味が膨らんでいきました。だから中高生のときは政治家になりたかったし、大学では平和学を学びました。そこでNGOの存在を知り、カンボジアの地雷原を見たことがきっかけとなり自分で団体を設立するに至ったというわけです。

 

—— 世界平和を「すべての生命が安心して生活できる社会」と表現しているところも特徴的です。

 

テラ・ルネッサンスを設立した時、団体のヴィジョンが「世界平和の実現」だということは、僕の中ですんなり決まったんですよね。ただ、「世界平和」って漠然としてるじゃないですか。じゃあ、テラ・ルネッサンスが目指すべき平和とはなんだろうと考えた時に、ただ「戦争がない状態=平和」ではないなと。

 

平和とは、貧困や飢餓、人権侵害など、人の尊厳を脅かすものがない状態、つまり「あらゆる不安がない状態」ではないかと思った。言い換えると「安心して生活できる社会」です。さらに加えると、我々は人間だけが安心して暮らせることが世界平和だとは思っていない。動物や植物も含めた、「すべての生命」が対象なんです。

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ミッション —— 「今だけ、自分だけ」の社会を変えていく

—— 鬼丸さんご自身の幼少期からのご経験や考えがヴィジョンにつながっているんですね。続いてミッションですが、鬼丸さんは以前ミッションとは「目的(ヴィジョン)を追求するために、テラ・ルネッサンスに関わるすべての者が実行するもの」とおっしゃっていました。

 

はい。ヴィジョンが「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」と壮大だからこそ、我々スタッフの変化だけでは事足りないわけです。だからテラ・ルネッサンスに関わる支援者や受益者も一緒に、このミッションを実行していただきたい。支援者も受益者も「テラ・ルネッサンス」という運動の担い手だと思っています。

 

—— 「『次世代に対する責任』を啓発」するとは、どういうことなのでしょうか。

 

簡単にいうと、「今だけ、自分だけ」のライフスタイルを問い直すことだと思っています。

問題を解決するためには、その根本原因を変えなきゃいけない。子ども兵や地雷、紛争もそうですが、世界の社会的不安や不正義の根本には「今だけ良ければいい」「自分だけ豊かになればいい」という意識があると思うんです。また、テラ・ルネッサンスが取り組む紛争鉱物の課題のように、途上国の問題には先進国の大量生産、大量消費、大量廃棄のライフスタイルが深く関わっています。だからこそ僕たち自身の変化が求められる。

 

「今だけ、自分だけ」ではなく、途上国の人々の暮らしも、これから生まれてくる子どもたちの暮らしも視野に入れて自分たちの行動や生活を変え、社会を転換していこう。そういった意味での「次世代に対する責任の啓発」です。

 

ただ、「啓発」って「教える」とは違うんですよね。テラ・ルネッサンスの事業に触れて「自発的に感じてもらうこと」が重要だと考えています。平和をテーマに講演したり授業をしたりするのは一部でしかなくて、すべての事業が啓発的でありたいんです。海外で受益者に接するスタッフも、国内で会計業務に当たるスタッフも、仕事を通じて「次世代に対する責任」を相手に自覚してもらえないか。そう考え続けてほしいと思っています。

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活動理念 —— 一人の「変わる力」「変える力」を信じる

—— 現場での支援活動とともに、啓発活動にも力を入れる理由が理解できました。続いて活動理念です。スタッフや支援者の方からも「活動理念に共感してテラ・ルネッサンスに関わるようになった」というお話をよく聞きます。

 

活動理念は、ミッションをどのように行うのか、何を大切にしてミッションを遂行し、ヴィジョンを追求するのかという価値観を表したものです。ミッションと同じく支援者や受益者も含め、テラ・ルネッサンスに関わるすべての人に大切にしてもらいたいと思っているので、すでに多くの方に共感いただいているのはありがたいですね。

 

—— 活動理念からは、全体を通して個人の変化や可能性を信じよう、尊重しようという思いを感じます。

 

それがテラ・ルネッサンスの基本的な価値観なんですよね。

 

1つ目の「一人ひとりに『未来をつくる力』があると信じ、」という一文は、僕が高校生の時に出会ったスリランカの農村開発指導者、アリヤラトネ博士から教わった「すべての人に未来をつくりだす能力がある」という言葉がベースになっています。あえて「市民の可能性を」と書いたのは、一部の企業や政府ではなく、社会を構成する「市民」にこそ可能性があるんだよと言いたかったから。役職や職業、立場、生まれた環境に関係なく、すべての人に未来をつくる力があると信じているし、その可能性を追求していくという我々の姿勢を記しました。

 

2つ目の「内なる変化がすべての変化の始まり」という一文は、要は外側の変化だけではだめなんだということです。制度やハコモノだけ変えて良いものをつくったとしても、結局人の心が変わらないと本当の意味で社会は変わらない。逆に、一人の心が少しでも変わると世の中全体に大きな変化を起こしていける。それほど一人の「内なる変化」や決断、覚悟って大きな意味を持つんです。

 

ヴィジョンがあまりに壮大なので、果てしない道のりに感じることもあるかもしれません。そんな時こそ、3つ目にあるように「あらゆることは常に変化する」と信じて、あきらめずに活動し続けることが何より大切です。

テラ・ルネッサンスのクレド

Imagination すべては想像することから始まる

Keep Challenging 自分の限界を決めつけない

Result-Oriented 到達点を常に意識する

Teamwork 互いの個性を活かし、チームとして最大限の力を発揮する

Enjoy the Process プロセスを楽しむ

Balance 多角的な視点でしなやかに行動する

クレド —— テラ・ルネッサンスの行動規範

—— 最後はクレドについて伺います。クレドはヴィジョン・ミッション・活動理念の3つと比べると、比較的最近作られたんですよね。

 

はい。組織が大きくなり始め、事業も拡大しつつあった2016年から2年ほどかけてできたものです。テラ・ルネッサンスのヴィジョン・ミッション・活動理念って良くも悪くも抽象的なんですよね(笑)なのでこのタイミングで、特に活動理念に対する組織内での解釈を整えて自らの働き方を規定する、いわば行動規範を作ろうと思いました。

 

ただ、クレドはあくまで「自分の行動を振り返り、自己評価するためのものさし」。他の人を裁くものではありません。そこを間違えないでほしいなと思います。



—— 働く中で活動理念を体現するための、自分に対するものさしということですね。発案は鬼丸さんですが、作ったのは他のスタッフだと伺いました。

 

クレド策定委員会を任命して、そのメンバーに作ってもらいました。日々働く中での行動規範なので、より現場に近いメンバーに作ってもらったほうが自分たちのものになりますから。

 

—— 確かに、あるスタッフからも「大変な仕事を前に『どうしよう』と悩んだ時、周りのメンバーが『大丈夫だからやってみよう』と思えるような声かけをしてくれる。テラルネではEnjoy the Processが文化になっていると思う。」という話を聞きました。

 

カンボジア事務所でも、毎朝スタッフにクレドを一つ選んでもらい、その日はそのクレドを意識して働くようにしているそうです。よくTeamworkが選ばれるらしく、「クレドが浸透してからスタッフが自分の行動を振り返るようになり、以前より互いに協力できるようになってきた」と話してくれました。少しずつでも自分の中にクレドが息づき、行動の一つひとつに活動理念が自然と表れていってくれれば、これほど嬉しいことはないですね。




—— 本日はありがとうございました!テラ・ルネッサンスが途上国の課題解決にとどまらない、社会を巻き込むもっと大きな変革を目指していることがよくわかりました。

 

こちらこそ、お話しできて良かったです。大きな変化を起こせると僕たちが信じ続けられるのは、実際にこれまでの活動の中でたくさんの変化を目にしてきたからです。

 

困難な状況にありながらも、持てる能力を活かして自立への道を歩みだそうとする元子ども兵や地雷被害者の方々。テラ・ルネッサンスを通じて国際社会に関心を持ち、一緒に行動を起こしてくれる支援者のみなさん。自分も紛争の被害を受けながら、受益者にとって欠かせない存在となって働く現地スタッフ。そんな一人ひとりが、テラ・ルネッサンスのヴィジョンやミッション、活動理念、クレドを彩ってくれたように感じています。

 

—— まさに、一人ひとりの「未来をつくる力」ですね。これからもヴィジョン、ミッション、活動理念、クレドを自分の中心に置きながら活動を続けていきたいと思います!

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