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「それでも、一歩を。」— コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国はアフリカの中部に位置し、日本の6倍もの面積を有する広大な国です。とても自然が豊かで、アフリカゾウやライオン、他にもめずらしい動物がたくさん暮らしています。

世界遺産に登録されている自然公園もたくさんあります。
さらに、金やダイヤモンド、石油、銅、スズ、コバルト、タンタルなどの天然資源にとても恵まれています。

 

そんな資源が豊かなコンゴですが、長きにわたる紛争の影響で武装勢力による散発的な戦闘が今も続いています。

コンゴでは、1998 年以降の紛争によって、第⼆次世界⼤戦以降、世界で最も多くの死者(540 万⼈以上)が発⽣し、推定3万⼈以上もの 18 歳未満の⼦どもたちが、兵⼠として徴⽤されました。また、過去20年間に少なくとも 20 万⼈以上の⼥性が性的暴⼒の被害に会い、この状況は一部地域で現在も続いています。

 

しかし、彼ら・彼女らは、望んで紛争をしているわけではありません。紛争の背景には、コンゴの地下に眠る、レアメタルをはじめとした豊富な天然資源をめぐる、近隣諸国、そして先進国の権益争いがあります。

 

テラ・ルネッサンスが活動するコンゴ東部の南キブ州には、携帯電話の部品として使⽤されている⾦やスズ、タンタルなどの鉱⽯資源が豊富にあり、これらの資源が不正に輸出され、武装勢⼒の資⾦源となっています。


こうした状況下で、もともとは農耕による⾃給⾃⾜を続けていた現地住⺠の⽣活は破壊され、海外からの援助や鉱物資源の採掘作業による低賃⾦に依存しなければ⽣きることさえできなくなりました。特に、紛争中に性的暴⼒を受けた⼥性たちは過酷な状況に置かれ、夫や家族から⾒放されているケースも多々あります。同時に、こうした⼥性たちが抱える⼩さな⼦どもたちは、満足な食事を取ることが出来ず、栄養失調で死亡するケースも少なくありません。また、教育の機会を奪われた⼦どもたちは、兵⼠として徴兵されるリスクも⾼くなります。

豊富な資源が奪ったものは、コンゴの人々の「平和」です。

 

▼コンゴ民主共和国の紛争と先進国との関係について、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

https://www.terra-r.jp/blog/20210509.html

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【金鉱山で働く人々】
洋裁で自立。コロナでも負けない。


そんなコンゴ民主共和国で、テラ・ルネッサンスは、元子ども兵やシングルマザーなど、紛争の被害を受けた人々が自立した生活を送れるよう、職業訓練を行ってきました。また、紛争孤児に対し、教育支援も行っています。

 

私たちが実施する職業訓練の一つに、洋裁訓練があります。既製品ではなくオーダーメイドで服を作ることが主流なコンゴでは、洋裁技術の需要がとても高いのです。

そのため、テラ・ルネッサンスの洋裁訓練を卒業した女性たちは、グループで洋裁店を開業し、地元の人たちのために服を作ります。そのおかげで、彼女たちも収入を得て、自らの家族を養い、子どもたちを学校へ通わせることが出来るようになりました。


そのような中で、新型コロナウイルスの全世界的な感染拡大の波が彼女たちにも押し寄せました。

コンゴでは、感染拡大を阻止するためにロックダウン(都市封鎖)が実施されました。生活に必要な最低限の店舗以外は休業を命じられました。しかし、政府からの休業補償はありません。

また、外出時にはマスクの着用が義務化されましたが、日々の食べ物にも困るような人々にとって、マスクを買うことは出来ません。マスクをせずに外出した貧困層の方が、出先で警官からマスクをしていないために暴行を受け、死亡したという事件も起きました。

 

テラ・ルネッサンスの洋裁訓練を受け、洋裁店を営んでいた彼女たちも、お店を閉めざるを得なくなりました。しかし、収入がなくなれば、彼女たちの生活はどうってしまうのでしょうか。

そこで、私たちは、彼女たちに「マスク作り」の仕事を依頼しました。彼女たちが作ったマスクに対する賃金を支払い、彼女たちの生活に大きな影響が出ないように努めました。さらに、彼女たちから買い取ったマスクは病院や貧困層の方々に無償で提供しました。


ロックダウンが解除され、学校が再開すると、今度はテラ・ルネッサンスが支援する元子ども兵や紛争孤児たちの「制服作り」を依頼しました。学校に制服で通うことが当たり前なコンゴの子どもたちにとって、貧困により制服を買えないこと、私服で学校に行くことは、辛いことです。

今は、彼女たちが作った真新しい制服に身を包み、マスクをつけて、子どもたちは元気に学校に通っています。どこか誇らしげな子どもたちの笑顔に制服をつくった彼女たちの心も和らぎます。

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【制服を着てポーズを決める子どもたち】
仕事をすることが夢。


技術を身につけ、ビジネスを軌道に乗せるまでには、長い時間がかかります。しかし、その地域で必要とされる技術を身につけていれば、例え新型コロナウイルス感染症などの危機にさらされても、影響を最小限にし、乗り越えていけるのです。

彼女たちは、紛争の影響で子ども時代に家族を亡くしていたり、性暴力の被害を受けていたり、希望を失うような経験をしています。しかし、困難な生活を強いられていましたが、それを乗り越えて、前を進む力強い女性たちです。

 

彼女たちを受け入れた当初、「仕事をすることが夢」と語ってくれた女性がいました。私たちからすれば、ごく当たり前な「仕事をする」ということが、彼女たちにとっては取り戻したい「日常」であり、大切な「夢」なのかもしれません。紛争やコロナ禍のような大きな危機下でもあっても、小さな喜びに夢を感じ、前向きに生き抜こうとする彼女たちのたくましさがあります。

 
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【制服づくりに励む女性たち】
夏季募金キャンペーン2021『それでも、一歩を。』実施中! 6vg1q-y1g80vz_mljglclstl0o0uw7h5.jpg


テラ・ルネッサンスでは、7月15日から8月31日まで、夏季募金キャンペーンを実施しています。コンゴの紛争被害者・シングルマザーの方々の支援に加えて、カンボジア、ラオス、ブルンジの方々の支援のために、この期間に【1,200万円】のご寄付が必要です。

 

もともと紛争や災害によってたくさんの問題を抱えている人々に対し、新型コロナウイルス感染拡大による影響は、そんな人々のささやかでも希望を持った一歩を踏みにじるような、本当に厳しく、苦しいものです。

 

それでも、彼ら・彼女らも、私たちも、「一歩」を踏み出し、積み重ねていくことができる。テラ・ルネッサンスが20年間活動する中で見てきた希望が、私たちにそう信じさせてくれます。

ぜひ、その「一歩」に寄り添う支援に、寄付という形で、ご協力いただけますと幸いです。

 

認定NPO法人テラ・ルネッサンス

理事長 小川 真吾





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▼テラ・ルネッサンス夏季募金キャンペーン2021についてはこちら
https://www.terra-r.jp/kakibokin2021.html

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