ウガンダ・グル Uganda/Gulu
「子ども兵士」として生きた日々を乗り越え、
「自分らしい」人生を取り戻す
ウガンダの基本情報

- 面積
- 241,000平方キロメートル (ほぼ日本の本州大)
- 人口
- 4,590万人 (2024年ウガンダ国勢調査)
- 首都
- カンパラ
- 民族
- バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族など
- 言語
- 英語、ルガンダ語、スワヒリ語
- 宗教
- キリスト教(6割)、伝統宗教(3割)、イスラム教(1割)
ウガンダ・グルが抱える課題
なぜ、支援が必要なのか
ウガンダ北部では、1980年代後半から20年以上にわたり、反政府武装勢力「神の抵抗軍(LRA)」による紛争が続きました。LRAは、地域の住民を虐殺し、推定3万8千人もの子どもたちを誘拐。「子ども兵」として、あるいは兵士の「妻」として、強制的に紛争の最前線に立たせました。
家族に銃を向けさせられたり、人を殺すことを強いられた子どもたち。彼らは、被害者であると同時に、加害者としての十字架を背負わされています。武装勢力から逃れ、故郷の村に戻っても、「人殺し」などのレッテルを貼られ、家族からも受け入れを拒まれることもあります。元子ども兵らは心に深い傷(トラウマ)を抱えたまま、生きていくことを強いられています。


また幼い頃に誘拐されたために教育の機会を奪われています。読み書きもできないままでは定職に就くことも困難です。そのため、生きる希望を失い、再び犯罪に手を染めてしまう若者も少なくありません。
兵士としてではなく、一人の人間として、尊厳ある人生を再び歩み始めるためには、心のケアと共に、社会で生きていくための具体的なスキルを身につけるための、長期的な支援が不可欠です。
テラ・ルネッサンスの取り組み
「武器」ではなく、「自立」を。
テラ・ルネッサンスは、ウガンダ北部グルで「元子ども兵社会復帰支援センター」を運営し、LRAから帰還した元子ども兵たちの自立を支援しています。兵士としてではなく、一人の人間として再び歩み始めるために。私たちは、職業訓練や心のケアを通じ、彼らが自らの手で未来を再建するための包括的なサポートをしています。
「未来をつくるチカラ」を育む
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一人ひとりに寄り添う、包括的な社会復帰支援
LRAから帰還した元子ども兵たちに、衣食住の提供から、読み書きなどの基礎教育、心の傷を癒すための心理社会的支援(カウンセリング)、そして故郷のコミュニティとの関係再構築まで、一人ひとりの状況に合わせた包括的なケアを行っています。
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支援の循環を生み出す「恩送り(ペイフォワード)」
このプロジェクトは、職業訓練を修了した元子ども兵らが、安定した生活を続けることができるように長期的なフォローアップをする支援活動です。自立を果たした元子ども兵の多くが、今度は地域でより困難な立場にある人々を支える側になる「恩送り(ペイフォワード)」を実践しています。支援を受けた人が、その恩を次の誰かへと繋いでいく。この循環が、地域全体の安定と再統合を促進し、平和の礎を築きます。
「安心して暮らす環境」をつくる
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紛争終結に向けた、元子ども兵の「帰還支援」
テラ・ルネッサンスでは、元子ども兵の社会復帰支援だけではなく、アフリカで最も長く続くこの紛争そのものを終わらせるため、今なおLRA(神の抵抗軍)に残された兵士たちの「帰還支援」にも力を入れています。
兵士たちが帰還を決意できない大きな理由に、①帰還後の安全の保証(法的地位の確保)、②社会での受け入れ先、③未来の生活への不安、という3つの壁があります。私たちは、他の国際機関などと連携し、彼らがこうした不安を乗り越え、安心して帰還できる道筋を整えています。
LRAに取り残されている兵士らの帰還を阻んでいるのは、帰還後の①法的地位の確保、②受け入れ先の確保、③生活の確保の3つです。私たちは他のNGOや国際機関とも連携しながら、こうした兵士たちの不安を解消し、帰還ができるように活動を行っています。
この活動の最大の担い手は、先に社会復帰を果たした元子ども兵の卒業生たちです。同じ苦しみを知る彼らが直接対話を重ねることが、兵士たちの心を動かし、紛争終結に向けた大きな力となっています。
現地の想いと声
オコト・ジョセフさん
「何も持っていなかった僕」が、
洋裁で手にした「人を支える」喜び
8歳の時に連れ去られ、8年間、無理やり兵士として戦わされました。戦闘で足を負傷し、心身に深い傷を負って村に戻りましたが、両親はすでに亡くなっていました。周囲からは「人殺し」と罵られ、母が死んだのも自分がいた反政府軍のせいだと責め続け、「自分には何も残っていない」と絶望していました。
そんな僕に再び生きる希望をくれたのが、洋裁の訓練でした。ミシンの前に座っている時だけは嫌なことを忘れられ、夢中になって練習に打ち込みました。いつか先生になって村の貧しい人たちに技術を教えたい。そう願えるようになった時、嬉しくて涙が止まりませんでした。
必死に働いて自分の店を持ち、今は家族を養いながら地域の人を雇用しています。かつての夢を叶え、今は施設で元子ども兵の仲間に技術を教えています。どんな絶望的な状況でも、人は必ず変わる力を持っていると僕は信じています。
アワチャンゴ・コンシネイト
(ウガンダ・グル事務所スタッフ)
テラ・ルネッサンスで8年、夢を失った人々に「希望」が戻る瞬間を数多く見てきました。平和教育を通じ、自尊心を取り戻して自立する彼らの姿には、何よりの喜びを感じます。私の目標は、かつての被害者が「変化の担い手(チェンジ・エージェント)」として、今度は地域社会をより良く変えていく存在になることです。かつての犠牲者が自ら困難を乗り越え、力強く歩む姿は、「被害者は無力だ」という社会の固定観念を根底から変える力を持っています。彼らが主体となって周囲に良い刺激を与え、社会全体の意識がアップデートされていく。この変化の連鎖を支え続けることこそが、私の生涯をかけた仕事です。
あなたも、平和の担い手になりませんか。
あなたのご支援が、一人ひとりの未来をつくるチカラになります。

1,000円の寄付で…
社会復帰支援センターで学んでいる元子ども兵たちの、10食分の給食を支援できます。

5,000円の寄付で…
1人の元子ども兵が、約2週間の職業訓練を受けることができます。
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