地雷・不発弾 Landmines and UXOs
恐怖が埋められた大地に、
希望の種をまく。
紛争が終わっても、戦争は終わらない。
大地に潜む「悪魔の兵器」の脅威から人々を解放し、安心して暮らせる未来を築く。
地雷・不発弾とは
紛争が残した「悪魔の兵器」
「地雷・不発弾」は、紛争によって大地に残された爆弾です。一度埋められると、誰かが踏むまで何十年も待ち続け、兵士と民間人、大人と子どもの区別なく、無差別に人々を傷つけ、時に命まで奪います。
この非人道性から、特に対人地雷やクラスター爆弾は「悪魔の兵器」とも呼ばれ、国際条約で使用や製造が禁止されています。しかし、条約に参加していない国もあり、また過去の紛争で使われた無数の爆弾が、今なお世界中の人々の生活を脅かしています。

2023年
地雷・不発弾による死傷者数

2023年
クラスター弾による死傷者数

終わらない戦争の現実

なぜ、地雷・不発弾の
問題は今もなお深刻なのでしょうか
- 大地に眠る、
膨大な脅威 -
2024年の報告によると、対人地雷だけでも世界59カ国と4つの地域が汚染されています。テラ・ルネッサンスが活動するカンボジアや、クラスター爆弾の最も深刻な被害国であるラオスも含まれており、すべての脅威を取り除くには数百年かかるとも言われています。
- 犠牲者のほとんどは
子どもたち -
2023年には、地雷や不発弾によって世界で少なくとも5,882人が死傷しました。特筆すべきは、犠牲者の多くが一般市民であることです。地雷による死傷者の85%、クラスター爆弾による死傷者の実に99%は、一般市民でした。 そして、その最大の被害者は子どもたちです。民間人の犠牲者のうち、半数以上が子どもたちなのです。
- 貧困の連鎖を生む
「見えない壁」 - 地雷・不発弾の汚染は、人々の命だけでなく、未来への希望をも奪います。土地が使えないために農業ができず貧困に陥り、学校や病院、道路といった復興に必要なインフラの建設も阻んでいます。
- 急増する新たな被害
- 特に、ミャンマーでは国内情勢の悪化により地雷が新たに使用され、前年から死傷者数が倍増し、世界で最も多くの被害者を出しています。
出典:Landmine Monitor 2024(https://the-monitor.org/)およびCluster Munition Monitor 2024(https://the-monitor.org/)をもとに作成
ケンペットさん
日常に潜む「悪魔の兵器」が、私の未来を奪った
私はケンペットです。シエンクアン県のペック郡で暮らしています。 以前の私は、自分の未来に何の疑いも持たず、自信に満ちた毎日を送っていました。人生は順調そのものでした。
しかし、26歳のある日、そんな日常が一瞬にして崩れ去ってしまったのです。庭で土を掘る、いつもと変わらない作業をしていた時のことです。埋まっていた不発弾(UXO)が、突然爆発したのです。私は右手を失い、右目の視力もほとんど奪われました。
傷ついたのは体だけではありません。昨日まで当たり前にできていたことが、もうできない。その事実に打ちのめされ、深い絶望と無力感に襲われました。かつての自信は消え失せ、夢見ていた仕事への道も諦めることになってしまいました。
モン・トゥン君
奪われた指と、未来への歌声 僕が歩む二つの夢
2007年、僕が11歳の時のことです。隣の村へ友達と芋掘りに出かけたあの日、僕の人生は一変しました。土の中に埋まっていた地雷が、突然爆発したのです。父がなけなしの5ドルを払ってタクシーを手配してくれましたが、道がひどく荒れていたせいで、病院に着くまでに5時間もかかりました。命は助かりましたが、僕は右手の指を2本失いました。
地雷に家族を壊されたのは、僕だけではありません。僕の兄も、過去に地雷で両脚を失っています。母は言いました。「戦争に勝者はいない。いるのは犠牲者だけだ」と。
絶望の中にいた僕に転機が訪れたのは、2009年のことでした。テラ・ルネッサンスの支援で、クメールの伝統音楽を学び始めたのです。村の音楽バンドの一員として、不自由になった右手でシンバルを鳴らし、精一杯歌うこと。それが、僕の心に再び「希望」という火を灯してくれました。
今、僕には二つの大きな夢があります。一つは、学校の先生になって次の世代を育てること。そしてもう一つは、この世界から地雷をなくし、二度と僕のような犠牲者を出さないことです。
失った指は二度と戻りませんが、皆さんが地雷撤去を支え続けてくれることで、僕が夢見る「安全な未来」を共に築けると信じています。
「恐怖」を「安心」に変えるために
私たちの3つのアプローチ
テラ・ルネッサンスは、人々が地雷・不発弾の脅威から解放され、安心して未来を築けるよう、
3つの側面から支援を行っています。
大地から脅威を取り除く(撤去支援)
カンボジアやラオスで、現地の専門機関や地雷・不発弾撤去チームと協力し、地雷・不発弾の撤去支援活動を支援しています。地道で危険な作業ですが、1平方メートルずつ安全な大地を広げていくことが、人々の命と未来を守るための最も確実な一歩です。撤去後の土地は、農地や学校用地として、人々の暮らしを支える希望の大地へと生まれ変わります。
人々を脅威から守る(回避教育)
すべての地雷・不発弾がなくなるには、長い時間が必要です。だからこそ、人々が危険を自ら避けられるように、「回避教育」が極めて重要になります。
特に、好奇心から光る鉄の塊に触れてしまう子どもたちの被害は後を絶ちません。私たちは、保育園や学校などを通じて、地雷・不発弾の危険性や、見つけた時の対処法を教える授業を行っています。自らの身を守る知識が、今そこにある脅威から、子どもたちの命を救います。
失われた日常と尊厳を取り戻す(自立支援)
失われた日常と尊厳を取り戻す(自立支援) 地雷・不発弾の被害は、一瞬で人生を奪います。たとえ命が助かっても、手足を失い、以前のように働くことができず、家族を養えなくなることで、人々は深い絶望に陥ります。私たちは、こうした被害に遭われた方々に対し、義手や義足の提供、そして彼らの状況に合わせた生計向上支援(洋裁、農業など)を行っています。単に「生きる」だけでなく、再び「誇りを持って生きる」ことができるよう、彼らが尊厳を取り戻し、経済的に自立するための道を、粘り強く共に歩みます。
イェン・ハーンさん
仲間の地雷で失った右足。
絶望の淵から、娘の未来と私の誇りを取り戻すまで
内戦後のある日、私は山菜を採りに森に入りました。そこで、かつて私の仲間の兵士が埋めた地雷を踏み、右足を失ってしまったのです。その瞬間、頭をよぎったのは「私の人生の希望は、もうなくなった」という思いでした。そして、そんな自分が恥ずかしくてたまりませんでした。
一度は「死にたい」とさえ思いましたが、周りの人たちの優しい励ましのおかげで、「もう一度生きよう」と思い直すことができました。その後、テラ・ルネッサンスと出会い、ヤギの飼育を始めました。そこで得た収入で、娘を大学に行かせることができたのです。娘は首席で卒業し、難関の政府機関の役職に就くことができました。これは私の大きな誇りです。
今では、以前よりアクセスの良い土地を買い、ヤギだけでなく、鶏やアヒルの飼育も拡大させています。自分自身で果物の栽培にも挑戦し始めました。テラ・ルネッサンスには、本当に感謝しています。支援をしてくれたことはもちろんですが、何より嬉しかったのは、決して物事を強制せず、「自分でやってみる」ことを促してくれたこと。そして、定期的に訪ねて私を気にかけてくれる、その温かい関わりです。
あなたも、平和の担い手になりませんか。
あなたのご支援が、一人ひとりの未来をつくるチカラになります。

3,000円のご支援で
ラオスの子どもたち30人に不発弾の危険を伝える教科書を届けることができます。

30,000円のご支援で
地雷の影響を受ける地域の小学校教師、約1ヶ月分の給与を支えることができます。



