【カンボジア】牛銀行プロジェクト始動
【2026年4月 活動レポート/ブルンジ】

2026年4月に韓国のNGOとの協働で、バッタンバン州サムロート郡で牛銀行のプロジェクトを始めることができましたので、その様子をご報告いたします。
2026年4月に韓国のNGOとの協働で、バッタンバン州サムロート郡で牛銀行のプロジェクトを始めることができましたので、その様子をご報告いたします。
- 紛争の影響で頓挫しかけたプロジェクト
本来は今年1月から開始予定だったところ、昨年末のタイとの紛争の影響で遅れていました。
ドナーから治安の状況やさらに韓国の若者も多くの被害にあったオンライン特殊詐欺の問題も影響して、対象地域が本当に安全なのかという懸念が出され、その説明をする必要がありました。
外から見れば、カンボジアとタイとの紛争や特殊詐欺などの悪いニュースによって、ステレオタイプの認識を持たれてしまうのは、仕方ないことです。
しかし、私たちの対象地域は、タイ国境に接しているものの、実際のタイとの紛争による戦闘や爆撃はなく、またカジノや特殊詐欺の拠点になっているようなホテルやゲストハウスもなかったことから、状況が落ち着いた今年になってからは、問題なく事業を実施できる状況にありました。
一方で、昨年末のタイとの紛争が激化したときには、一時的に避難を余儀なくされた村人たちも多く、また国境は閉まったままのために、仕事や収入が無くなった人も多く、生活の状況は厳しい状況でした。
農村では新しい仕事があるわけではなく、結局農業をやるしかない人たちがほとんどです。こうした人達のために、牛銀行からの牛の貸し出しは、貴重な仕事と収入源につながります。
そのため、現地の行政や協働する農協からも、治安が問題ないことと共に、村人たちの高いニーズがあることも一緒に説明するレターを出してもらい、ようやく事業開始の許可を出してもらうことができました。

子どもと一緒に牛を受け取って喜ぶチョーン・スレイモムさん
- 牛とガソリン代の高騰を乗り越えて
今月ようやく、契約が終わり事業開始となったものの、今度はバッタンバン州での牛の値段の高騰やイランでの紛争の影響によるガソリン代の高騰で、すぐに繁殖できる雌牛を、当初予定していた予算で購入できない状況にありました。
他の州では何故か牛の値段が下がっているところがあるとの情報もありましたが、輸送費が高くなってしまうのと、この時期猛暑のカンボジアで、長距離の移動は牛にとっても大きな負担となります。
そこで結局、バッタンバン州で乳離れをし少し大きくなったぐらいの雌牛を購入することにしました。
4月の後半に、予定の25頭のうち、ようやく10頭を対象農家さんへ貸し出す事ができました。
牛を渡して喜んでくれている村人たちの姿を見ると、時間がかかりましたが、牛銀行を始められて、本当に良かったなと思います。残りの15頭も5月中には渡して、事業を前に進めていきたいと思います。

牛を受け取って喜ぶハエム・ヘンさん
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記事執筆/
海外事業部 カンボジア事業
江角泰



