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ビジネスを通じて、自尊心を取り戻す。私たちの途上国支援が、「貧しい人たちへの施し」とは一線を画す理由

紛争や飢餓などが続く発展途上国に対して行われる支援。私たちテラ・ルネッサンスは、アフリカ中部の国、ウガンダなどで「元子ども兵」の社会復帰を支援しています。支援のなかで大切にしているのは、自尊心を取り戻し自らの力で立ち上がれるようにサポートすること。大切にしている考え方や、具体的な効果(インパクト)を解説します。

お父さんの腕のなかで・・11歳の頃の悲しすぎる思い出


「お父さん!・・大丈夫!?・・」
ウガンダの女性、アコト・ビッキーさん(仮名)は、大人になった今でも11歳の頃の光景を思い出します。当時、内戦のまっただなかにあったウガンダ。彼女の住む村は、武装勢力に襲撃されてしまいます。

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怖がるビッキーさんを、少しでも安心させたい。お父さんは、彼女を抱きしめて守っていましたところが武装兵士の放った銃弾が、お父さんの頭を貫通してしまいます。その一部始終を、彼女はお父さんの腕の中で見ていたのです。


家族を失った彼女は、武装勢力に誘拐されてしまいます。
それから20歳で救出されるまで、9年間も兵士として強制的に戦わされていたのです。

お父さんを失った彼女が、希望を見つけたのは?

もう一度、社会に復帰して生活を立て直す。ビッキーさんは、私たちの自立支援のプログラムに通い始めます。

プログラムのなかで、彼女に絵を描いてもらったことがあります。1つは「過去」をテーマに描いたもの。戦場での戦闘シーンが、描かれていました。もう一つは「希望や未来」をテーマに描いたもの。その絵には、彼女が洋裁店を営んでいる姿が描かれていました

仕事を見つけ、自分の力で収入を得る。その収入で、子ども達を学校に通わせる。それが彼女の強い夢でした

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テラ・ルネッサンスの職業訓練施設で、洋裁技術を学んだ彼女。支援プログラムを卒業した彼女は、市場の片隅で洋裁店を開いています。



ミシン一台の小さなお店ですが、1日に約700円の売上を上げるまでになりました。それまでは、週3日の日雇いの掃除の仕事しかできませんでした。1日の収入には50円にもならなかったことも。それが今では、公務員と同じ程度の収入を得られるまでに。子どもたちを学校にも通わせられています。


学んだ洋裁の技術を使って、愛する子どもたちに貢献すること。
そのことで彼女自身が喜びを感じ、生きることへの希望をみなぎらせていること。私たちが支援活動を始めて、嬉しかったできごとの1つでした。


 
元子ども兵の自立支援をスタート


ビッキーさんのような元子ども兵の支援を、ウガンダで始めたのは2006年のこと。
戦場で傷ついた心をケアするとともに、識字・算数・英語などの基礎教育を実施。洋裁や手工芸、服飾デザインに木工大工などの職業訓練によって、彼らが再び自分自身の足で歩き出せるようにサポートしています。

 
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子ども時代を軍隊で過ごしたほとんどの子どもたちは、文字を読むことも書くこともできず、 一般の職業に就くのはとても困難です。

せっかく軍隊から抜け出したにもかかわらず、教育を受けていないため仕事が見つからないことも。軍隊に逆戻りしたり、犯罪グループに加わったりなど、暴力に関わり続けるという悪循環に陥る子どもたちもいます。

そうならないために、彼らが自分自身で生活の糧を稼げるように訓練をしているのです。

平均月収が50倍以上に!自立の道を歩み始めた


私たちの施設では、合計3年間にわたり自立のための支援を提供しています。
最初の1年半では、最低限の生活を取り戻すため、食料や医療の支援をします。同時に、心のケアのためのカウンセリングを施すほか、識字・計算など能力向上のための訓練を行います。

洋裁や手工芸、服飾デザインに木工大工の職業訓練科目や、基礎教育(識字、算数、英語)などを開講しています。

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これらを覚えてもらったうえで、後半の1年半では自らビジネスを運営してもらいます。マイクロクレジットで資金を提供したうえで、ビジネスのやり方や貯蓄について、実地で学んだもらうのです。3年後に支援が終わったとき、自らお店をひらく元子ども兵もいます。その経験を使って、就職する方もいます。

このような支援を受けて、元子ども兵たちの生活は改善したのでしょうか?支援を受ける前の、彼らの平均月収は128円。それが、3年間の支援を受けた後には、7,000円にも。なんと50倍以上にまで伸びていたのです。

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ウガンダでは、公務員の平均月収は7000円。戦場で過酷な体験をして、少年少女時代に十分な教育を受けられなかった元子ども兵たちが、人並み以上に自らの力で稼げるようになっていました。



「人殺し」「悪魔の子」、いわれなき中傷に傷つくも・・

所得が上がるのにともない、周囲との関係性も改善していました。「人殺しの仲間は、この村から出て行け」元子ども兵たちがせっかく故郷に戻れても、地域住民から、このように厳しい言葉を浴びせかけられることもあります。

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誘拐された少女は、軍隊で性的虐待の被害にあったり、強制的な結婚をさせられたりするケースが少なくありません。

命からがら、時には望まない妊娠をして帰ってくる。そのときに故郷の人たちからは、なんと言われるでしょうか?「神の抵抗軍は、オレの息子をさらっていった。お前のお腹には、奴らの子がいる。」この女は、悪魔の子を産むんだ



軍隊から解放され村に戻った直後、そんな厳しい洗礼を浴び、時にはいさかいを起こしたり、ふさぎ込みがちになっていた元子ども兵たち。仕事をするための知識や技術もありません。「私は、誰からも必要とされないんだ…」

しかし、テラ・ルネッサンスの支援を受け、手に職をつけ村に帰っていった元子ども兵たちに、だんだんとある変化が起こっていきます。

仕事があるから、自尊心を取り戻し成長できる

洋裁や木工大工など手に職をつけ村に戻った元子ども兵たち。村では、そのような技術をもった人は多くありません。すると村人から「洋服を仕立ててほしい」「家具を直してほしい」などと、少しずつ仕事を依頼されるようになります。

そうして少しずつ稼げるようになり、1日の終わりにその日の売上を丁寧に数えます。愛おしそうに1枚1枚のお札を手にして、こう思うのです。「今日も私は、この分だけ、誰かの役に立てた。」「必要とされる存在となれた」

皆さんのされているお仕事と同じです。お客様から信頼されて、喜んでもらえて初めて、商品やサービスにお金を出してもらえる。「村の人たちは、私を受け入れてくれている」「自分はここで生きていって、いいんだ」元子ども兵たちも、働くことを通じて、自尊心を取り戻しています。

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目の前の仕事に、真摯に取り組むこと。
それは人間性を取り戻し、成長するための最良の手段であると気づかされました。そして私たちは、彼らが自立を歩んでいく、きっかけを作っているにすぎないのだと。

なぜ3年間も、私たちが寄り添い支援するのか?

「テラ・ルネッサンスは、なぜ支援に3年間もかけるのか?」そう質問をいただくこともあります。答えは、人が変わるには時間がかかるから。

「人殺し」の現場に居合わせる。自ら人を殺める、四肢切断を強要される、食料を略奪する、レイプされる。子ども兵たちが、反政府軍で受けた心の傷は深刻です。帰還後も、悪夢にうなされたり、アルコールやドラッグに依存してしまったりする元子ども兵も。精神的に不安定になりがちです。

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たった1年の支援では、人は変われない。時間をかけて、技術を伝える。自分の力で稼いで、自分の足で歩いていく単にモノを与えるだけの、一時的な支援ではない。彼らに寄り添い、真の「自立」を支援をしていこうと決意したのです。

「与えるのは、施しではない」共感した方は、ご支援ください!

だから私たちは、「補助金」や「助成金」に頼らない活動資金の調達に努めています。なぜなら、それらの交付は単年度によって決まることが多いから。「来年は、政府からの補助金が途切れてしまう・・」そんな困難が予想されると、政府や大企業の意向に左右され、安定的に事業を続けられません。

そこで、私たちは主に個人の方々や、中小企業・自営業者の方々からのご寄付で、活動を成り立たせています。月1,000円〜の「ファンクラブ会員」、今では約1,500人の方に応援いただけるようになりました。


私たちが重視するのは、「与えるのは、施しではない」ということ。彼らとともに困難に立ち向かい、自立をサポートしていく。私たちの支援のあり方にご賛同くださった方は、ぜひファンクラブ会員にご登録ください。

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