テラ・ルネッサンス・寄付で応援キャンペーン


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■ はじめに


世界各地(191の国・地域)で新型コロナウィルスにより、1億人以上が感染し、250万人以上もの命が奪われています(2021年2月末時点)。

世界中で犠牲となった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、2001年に京都で設立され、20周年を迎える今日まで、アジア・アフリカ地域において紛争や災害によって被害を受けた方々の自立支援を続けてきました。

そして、私たちが活動する地域においても、新型コロナウイルスによる影響は大きく、混乱の中で支援を届けてきました。

 

■ 新型コロナウイルスによるアフリカの現状


昨年4月時点で、テラ・ルネッサンスが活動しているウガンダ共和国、コンゴ民主共和国においても感染者が確認され、今も感染者・死亡者数ともにその数は増え続けています。

政府の方針に従いながら、スタッフの感染対策を徹底し、事業を一部停止・変更するなど感染症への対応に努めてきました。

その中で私たちは、新型コロナウィルス対策を、この地で実施していくことが求められている、ということを強く感じました。




これらの地域は、もともと紛争の影響で、多くの避難民や貧しい人々が劣悪な環境下での生活を余儀なくされています。医療体制や衛生管理が不十分で、今後の感染拡大が危惧されています。

また、ウガンダ は140万人の難民を隣国(主に南スーダン)から受け入れており、現在、世界で3番目に多くの難民が居住している国でもあり、コンゴでは、紛争の影響で451万人が国内避難民としての生活を余儀なくされています。

その多くが、テラ・ルネッサンスの活動地域である、ウガンダ北部やコンゴ東部に集中しているのです。こうした弱い立場に置かれた人々は、新型コロナウィルスに対する感染予防の知識や、予防のための必要物資を購入する経済的余裕もない状態です。

ひとたび、この地域に感染が広がれば壊滅的な被害をもたらすことが懸念されます。特に難民居住区など、衛生環境が悪く、人口が密集している場所での感染拡大は、取り返しのつかない事態を招くことになります。

ウガンダやコンゴでは、感染ルートの多くが欧米諸国からの入国者に起因していることもあり、自国への渡航制限や、実質的な国境閉鎖の措置を採ってきました。合わせて、国内での移動や経済活動を大幅に制限し、ウィルス侵入の予防策を講じています。

✔︎ 学校や教会、イベントで人が集まることを禁止
✔︎ 庶民の足でもあるバスや乗り合いタクシーなど交通サービスを停止
✔︎ 市場での非食料品のビジネスの禁止
✔︎ ホテルやレストランなどの営業制限 など

あらゆる社会経済活動を制限する措置を採ってきました。



■ 「ウイルスに殺されるまえに、失業に殺される」


しかしながら、それに伴い、多くの住民が失業もしくは一時的に収入源が絶たれ、現地の人々の生活が圧迫されてきました。同地域では労働者の大半が、日払い、週払いで生計を立てており、生活の糧を失った最貧困層の人々の生命を脅かす事態が生じてしまいました。

ウガンダでは「ウイルスに殺される前に、失業に殺される」と言った会話が、巷でささやかれ、政府に対する不満も溜まる一方でした。




コンゴでは、紛争の影響を受けた多くの女性たちが基本的ニーズを満たすことができず、栄養失調や予防治療可能な病気で乳幼児を亡くしています。

テラ・ルネッサンスの支援対象地域(南キブ州)では、ここ数年、推定190万人の人々が1日1食の食事を摂取することも困難な状況なのです。

さらに、コロナ対策のために社会経済的な制約が課され、膨大な数の人々が生存の危機に直面しています。

新型コロナウィルスの感染リスクと、社会経済的リスクの双方を同時にリスクマネージメントしていく視点が求められましたが、限られた現地政府の予算と人的資源だけでは、到底、対応できる状況ではありませんでした。

こうした状況を踏まえて、テラ・ルネッサンスとして以下の事業を緊急に実施しました。

■ 昨年から継続する緊急支援



事 業

アフリカにおける新型コロナウィルス対策支援事業

目 的

新型コロナウィルスの感染を予防すると共に、最脆弱層の人々の社会経済的ダメージを最小限に抑えること。

対象地域

① ウガンダ北部(グル県)/南スーダン難民居住区(アジュマニ県)
② コンゴ民主共和国 南キブ州/中央カサイ州
③ ブルンジ共和国 /ムランビヤ県

対象者

① 難民・国内避難民、
② 紛争被害女性(シングルマザー等)
③ 元子ども兵
④ 最貧困層住民
⑤ 洪水被害者・被災者

対象者数

約150,000人

活動概要

 


(1)新型コロナウィルス感染予防活動
石鹸や洗剤、消毒液、簡易手洗い設備などの公衆衛生用品、備品の供与及び、手洗い方法や、新型コロナウィルス予防のための啓発活動、ポスター配布など。

(2)最脆弱層への生計支援活動 〜経済的ダメージ軽減のための活動〜
商業活動を継続するための用具、材料などの供与、及び、収入向上のための研修、法的手続きのサポート、緊急的な生活物資の支援など。

 

活動成果

・石鹸配布:64,387個
・布マスクの製造・配布:34,000枚
・食料・生活必需品:3,750人
・手洗い設備設置:1,001箇所
・手洗いチラシ・ポスター配布:71,500枚
・上記含め街宣車での啓発:86,800人

(2020年8月時点の活動実績で、緊急支援は2020年12月まで実施しました)

■ 絶望にも負けない想い、生まれる灯火


緊急支援として、ロックダウン下のウガンダで、テラ・ルネッサンスの職業訓練施設で洋裁を学んだ元子ども兵の方々に、布マスクの生産を依頼しました。


ラクワナさん(仮名)も、マスク製作に関わった一人です。 彼女は13歳のときに誘拐されてから8年間、反政府軍の兵士として徴兵されてきました。

軍にいる間に強制結婚で子どもを産まされ、銃撃戦で肋骨を打たれ貫通するといった大怪我をしながら、ようやく町に帰ってきましたが彼女の両親はすでに死亡していました。

長年、家族と離れ離れの中、唯一の希望だった両親との再会も果たすことができず、本当に絶望のどん底にいるような状況のなかで、彼女への社会復帰支援がスタートしました。

そこから、彼女の懸命な努力により、読み書きができるようになり、洋裁の技術を身につけました。そして、彼女は新しい夢であった洋裁店を開き、周りの住民と助け合いながら、前を向いて生きることができるようになりました。

   


しかし、突如として始まった新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴うロックダウンの影響で、仕事をすることができなくなり、また途方に暮れてしまいました。

そんな中、テラ・ルネッサンスから「マスク作りの仕事を担って欲しい」と依頼を受け、マスクの製作を始めたところ、徐々に収入を得られるようになりました。

彼女は、マスク作りのおかげで、家族を養うことができ、さらに新しいミシンを買うこともできました。

   


このようにマスクの生産が、ラクワナさんをはじめとする、職業訓練施設の卒業生の収入向上に繋がっています。

そして、このマスクを貧困層の人々、陽性患者を受け入れている病院、エッセンシャルワーカーなど地元の多くの人々に無償で配布しました。

以前は差別を受けていた元子ども兵たちが、今では「命」を守るマスクを提供する、大切な存在として、地域住民との関係性に変化が表れています。

コロナ禍でたいへんな中、ラクワナさんはこのように語りました。

「地域の人々のために洋裁の仕事をすること、それがこれまで私が担ってきた役割です。きっと再び自立してみせます。」

彼女の決意は、あたたかな太陽のように見えました。そして、その想いが、私たちの心に、火を灯してくれたのです。


■ 今、アジア・アフリカで支援事業を実施するための資金が必要です



紛争や災害によって様々な困難を抱え、すでに厳しい生活を送る人々にとって、新型コロナウイルスによる社会・経済の混乱は、彼らをさらなる窮地へ追いやりました。

なんとか彼ら・彼女らの”命”と”暮らし”を守りたいと、手探りの中で感染対策に努めながら支援を行ってきましたが、絶望の淵にあってもそれでもなお”生きよう”とする人々の力強さに、私たちが何度も救われました。

その姿は、私たちの願う平和な世界への”希望”です。これからも、彼ら・彼女らに寄り添った支援を続けて参ります。

そして、コロナが落ち着き、社会が再び動き出すときに向けて、互いに支え合う力を社会に育んでいきます。そうした活動を続けていくためにも、皆さまのお力をお貸しいただけないでしょうか。

お寄せいただいたご寄付は、紛争被害を乗り越え、自立の支援を必要としているアジア・アフリカをはじめとする人々、テラ・ルネッサンスのすべての事業で、大切に活用させていただきます。

ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

■ 理事長 小川真吾よりメッセージ

 



■ 銀行振込、郵便振込をお選びいただけます

テラ・ルネッサンスでは、『クレジットカード』『銀行振込』などのお振込窓口をご用意しています。銀行振込をご希望の場合は、下記のボタンから申し込みフォームをご覧いただき、お支払い方法の【 銀行振込 】を選択のうえお申し込みください。郵便振込(用紙)をご希望の際は、テラ・ルネッサンスまでお問い合わせください。( 京都事務局:075-741-8786 )

 


■ 感染拡大による、寄付管理業務の一部遅延について

コロナウイルスの影響を受け、現在、本部事務局(京都)における就業がリモートワークになっています。このため、ご寄付をいただいた皆さまへのお礼状等の発送業務、およびお問い合わせ対応において、一部の遅延が見込まれる状況です。お手数をお掛けいたしますが、何卒ご理解をいただけますと幸いです。

■ あなたの寄付でできること、例えば

 

 

 

 

 
    

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