【書き損じはがきを8,500枚!】中学2年生が町中を巻き込んだ、平和を願う想いと行動をご紹介
2022年1月に、高鍋西中学校(宮崎県)の2年生の皆様が、8,576枚の書き損じはがきをご寄付くださいました。こんなにもたくさんのはがきを、なぜ、そしてどうやって集めてくださったのでしょうか?本ブログでは、高鍋西中学校の皆様の活動と、その後のインタビューの様子をご紹介いたします。

「書き損じはがきプロジェクト」開始
高鍋西中学校の2年生の皆様が、書き損じはがきを回収するきっかけとなったのは、「SDGs×平和」について1年間を通して学ぶ中で、地雷問題について、そして地雷の撤去や地雷被害者の支援活動を行うテラ・ルネッサンスについて知ったこと。
自分たちに何かできないかと考えていたところ、書き損じはがきが寄付になることを知り、これなら自分たちにも出来ると、「書き損じはがきプロジェクト」チームを立ち上げました。そして地域を巻き込んで、書き損じはがきの回収に取り組んでくださいました。
2021年9月中旬に活動を開始し、チームメンバーでチラシと回収箱を手作りして、11月初めから12月中旬まではがきの回収を呼びかけ。その際には、2年生全員で町のお店や病院、学校など約30カ所を回って回収箱を設置しました。
また、活動の様子が宮崎日日新聞に取り上げられ、書き損じはがきプロジェクトについて知った方々から学校にたくさんのはがきが届き、大きな反響を呼びました。

「SDGs×平和」学習
ー印象に残っている学習やエピソードはありますか?
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の進藤さんとZoomをつないで授業をしてもらったのが印象に残っています。たくさんの国をまわっている方で、あと、声が良かったです(笑)
学習したことを、文化発表会で2年生全体で発表したのが印象に残っています。そこで書き損じはがきプロジェクトや地雷撤去、難民問題、飢餓問題などについて伝えられて良かったです。各班でプレゼンを作って、代表者が発表する形式で、僕は主に戦争について発表しました。日本は第二次世界大戦中に唯一原爆を落とされた国なので、そこをより強く伝えようと頑張りました。
ー3年生の修学旅行では長崎に行くとお聞きしました。いい経験になることを願っています。

【学習を終えて、ある生徒の方の感想】
書き損じはがきプロジェクトの活動
ーはがきを集める中で、どのようなことを感じていましたか?
高鍋町を巻き込んで何かをすることが興味深くて、面白かったです。初めての経験でしたが、回収を呼びかけていくうちにどんどん枚数が集まって、これが地雷撤去のために使われるのだと思うと嬉しくなりました。
プロジェクトはほとんど自分たちが中心となって、先生たちにも頼らずに活動していました。回収箱を手作りしたり、各事業所を回るための人数を集めたりするのは大変だったのですが、やりがいがかなりありました!いい経験になりましたし、活動の全部が楽しかったです。例えば、集まった”はがき軍団”を数えるのも大変でした。数がごっちゃになったり落としたり…。でもそういう”わちゃわちゃ感”が楽しかったんです。
ー皆様が楽しいと思ってくださったことが、とても嬉しいです。
書き損じはがきの回収活動を終えて
ー今後取り組んでみたいと思っていることはありますか?
これからは身近にある世界を助けるような活動を一つでも多くしていきたいと思っています。いつか書き損じはがきプロジェクトの第二弾もしたいです。
日本の戦争の歴史や、アフリカの人種差別をしっかり学びたいと思いました。
ーこれからも皆様の活動や学習を応援しています。お話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

書き損じはがき回収に、ぜひ学校や職場の皆様で参加してみませんか?
関心を持つこと、目的を持って仲間と一緒に取り組むこと、地域を巻き込むこと、さらに、取り組んでいる時間自体を楽しむこと。高鍋西中学校の皆様が、遠くの誰かのために自分にできることに真摯に取り組んでいらっしゃる姿は、たくさんの人に元気を与えるものだと感じました。
今回高鍋西中学校の皆様が寄付してくださった書き損じはがき約8,500枚は、4,000平方メートルの土地(日本の中学校の運動場約1面分)の地雷・不発弾撤去作業の支援に相当します。
カンボジアで安全な土地を確保することは、農業用の土地や子どもたちの遊び場など、その土地に住む人々が安心して生活できることに直結します。高鍋西中学校の皆様が地雷問題に関心を持ち、行動してくださったその想いと合わせて、大切に現地に届けさせていただきます。
書き損じはがきの回収は、通年受け付けております。ぜひ、学校や職場の皆様で参加してみませんか?書き損じはがき回収の詳細については、以下のページにてご覧ください!
【わたしにできること:書き損じはがきを集めて送る】